「チェリまほ」タイドラマ版

タイで「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」がドラマになる。タイでドラマ化することには全く不安というものはない。その時に、なぜタイで実写ドラマ化することに対して不安がないのだろうとも同時に思う。タイでドラマ化する時は、絶対に BL をするからだという安心感がある。

純粋に BL ドラマをするとはどういうことだろうか、ということを思う。

日本の BL ドラマも毎クール放送するようになったが、ただ BL をする、ということが難しいように感じる。BL の何をおもしろがって見ている人がいるのかが、制作する側に受け止められていないように思う。
BL をすることへの気恥ずかしさを隠すように、なんだかちょっとした見栄えのよさ、BL だけではない部分のようなものを見せようとしているように思う。正直なところ、直近でストレートに BL ドラマをしているなと思えたドラマは「飴色パラドックス」くらいだった。

もちろん、日本の「チェリまほ」は BL ドラマらしさはあったのだが、純粋に BL ドラマであったかと問われればそれは違っていたと思う。チェリまほというおもしろさはあったが、完全なる BL ドラマか、と問われると答えにくい。

タイのドラマでは純粋に BL ドラマをする。BL がすべてのメインであると同時に、BL らしさや BL として見たいところが残されている。だからおもしろいし期待もある。

そのうえですでにこんな考察や予測はいくらでも行われているとは思うが、原作や日本のドラマと照らし合わせて、タイのチェリまほでやりそうなことを挙げていく。

*この記事は 2 ヶ月くらい書いていたので、予約が解禁されていたのに今気づきましたが、期待通りのように思った。
(冬がないぶん雨のシーンになるなど、タイらしい部分も入っていた)

・藤崎さんは腐女子
日本のドラマでは藤崎さんは腐女子ではなかったが、日本のドラマでおもしろく(かつ等身大に適切に)腐女子を描き切る実績が十分ないので、避けられたのだろうと思う。
藤崎さんをわざわざ腐女子でなくすることはないだろう。タイドラマの腐女子はリアルかつ等身大である。
現在藤崎さん役予定の女優さんは腐女子役の経験があり、違和感なく演じていたので問題ないだろう。

・バラ+ヘリ
黒沢がバラ+ヘリでデートに駆けつけるのは BL 的には最大限に熱いシーンであることは認識されているだろうと思うので、絶対に入れてくれると信じている。いやむしろ、頼むからやってほしい。お願いだから。
日本ではきっと予算の問題でカットされたシーンだと思うが、実写化した時の絵面的にも強いシーンだったので、実写でやってほしいという個人的な強い要望もある。もしくは黒沢がバラを持ってヘリの前に立つまででカットが切れ変わり、安達の叫び声だけがする(乗ってるところがない)ということならありそうな気もしている。

・社員旅行はより BL イベントの高い出来事があったらカットされる。
社内旅行の話は、社内旅行よりもより BL イベントの高い出来事が作れそうだったらやらないだろう。ただもし(黒沢の自作の歌目的もあって)やるとしたら、タイは温泉カルチャーみたいなものがないため、まあ温泉はカットされるだろう(プールか海はあるかもしれない)。それ以外の社内旅行は予算があればやりそう(タイには社内旅行文化はあるらしいので)。

・藤崎さんと六角がカップルになる
タイはなんだかんだ恋愛至上主義なので、恋愛=幸せの図式は変わらなそうなところがある。かつ、この2人の役者をカップル推しした時に反響が良かったこともあるので、カップルになりそうだなと思う。
ただ、予告の部分で見る限り、藤崎さんと六角のパーソナルな部分も掘り下げてもらえそうに(現時点では)、見えるので賑やかし要員のような扱いにもならなくてよさそう。

・拓殖・湊のカップルも期待できる
タイのBLドラマでは、メインカップルと同時にサブカップルを盛り上げるというのも得意なので、安達と黒沢に完全に時間を割いた結果、対比的にあっさりくっついたカップルのような描き方になってしまった拓殖・湊カップルについてもしっかり時間をとって描いてくれるだろうと思う。
湊役の俳優さんは BL ドラマの主演をしたりしているので、カップルとしても扱いがよさそう。

・祝福をラストに持ってくるとしたら、結婚式は最終回かスペシャルエピソードでやってくれる
タイのBLドラマは周囲の祝福があることもまた一つの区切りなので、みんな(周囲)から祝福されるイベントが発生すると思う。
12-14 話が大体のドラマの話数なので、心の声が聞こえなくなることまで入れるとなると、結婚式まで話数が足りないと思う。
もしかしたら、最終回は(なんらかの形で周囲に交際を発表し)祝福されるところまでになり、その後スペシャルエピソードの形で結婚式編をやってくれたらいいと思う。

今のところこれらの予想が当たらずとも当たらなくとも構わないのだが、すでに予告の時点で漫画のちぇりまほを踏まえたうえでの期待どおりなので、予告まで解禁されたのでこれから無事に制作と公開まで向かってくれることを願う。

*途中で制作が頓挫することや予告後に年内に放送されないこともよくあるので、そこは気長に構えることが求められる。


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