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ニコニコ動画のインターネットカルチャー要素

ごきげんいかが、みなさん。
Gussanです。

一昨日からバタバタしており、noteの更新ができておりませんでした。

今日はバタバタする前から思っていた昔のニコニコ動画がインターネットのカルチャーで最高峰だったと思うということを書いていきます。

まず、自分が挙げたインターネットカルチャーとは何でしょうか。そもそもインターネットが実現したものは情報の民主化です。誰でも世界中に情報を発信し、受け取り、転用することができる。これは紛れもなくインターネットの功績です。

一方で、情報の取り扱いが自由だった分、無秩序化していました。今でも時より話題になる誹謗中傷や有名人への殺害予告などが横行していました。これはインターネットによる情報の民主化がもたらしたトレードオフのネガティブなポイントです。現実世界でそれをやれば捕まりますが、無秩序の世界では捕まえるのにも数が多すぎるので対処できません。

インターネットカルチャーの話に戻りますが、この無秩序さ、カオスそのものがインターネットカルチャーなような気がします。

このカオスから生まれるコンテンツに価値があり、ニコニコ動画はこのカオスを作り出す最強のツールでした。

例えば、筆者はよくコミュニティやコミュケーションの話をしますが、コミュニケーションにおける重要なポイントはコモンセンスの獲得です。

ニコニコ動画の天才的なポイントはコモンセンスを動画にしたコミュニケーションを発生させたということです。ニコニコ動画の流れるコメントと動画コンテンツがリンクすることでユーザー間でのコミュニケーションを活発化させているのです。

さらにアグリゲーションにおいても天才的です。動画のタグをユーザーが自由に決めることができ、良いタグには良いコンテンツが集まっていきます。「神回」や「もっと評価されるべき」などのタグは今でも目にするような優れたタグラインです。

ニコニコ生放送においても素晴らしい機能がミラーです。ニコニコ生放送はいわゆるストーリーミングプラットフォームですが、過去のストリーミングは同時接続できる規模にアッパーがありました。このアッパーをユーザーの手によって拡充させたのがミラーです。ミラーという機能の名前の通り、配信をそのまま映すものでアカウントを伸ばしたいユーザーが勝手に配信をミラーします。

結果的にミラーしたユーザーと配信者の利害が一致し、ユーザーをステークホルダー化します。

これが金銭的なインセンティブなどではなく面白いからみんな自発的にやってるというのがすごいです。

コンテンツを取り巻くコミュニティを考える時に何かしらのの参考になると思います。

あざした。

Twitter Gussan

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