プロダクトマネージャー(PdM)がジョインして初めにインプットしたこと
こんにちは、キャスターのCASTER BIZ recruitingでプロダクトマネージャー(PdM)をしているイミーです。bosyu Advent Calendar 2019 の10日目の記事です。
昨日はbosyu PdMのkoyoがFlutterはじめの一歩を書きました。
私は2019年6月にジョインして以来、CASTER BIZ recruitingの社内プロダクトの開発に担当しているので、そのプロダクトマネジメントのためにインプットしたことを書いてみます。
ジョインした時の記事はこちら。
早いものでキャスターにジョインしてから6ヶ月が経ちました。入社時はこれっぽっちも無かった採用・人材事業の知識も少しずつ身について来ています。
とはいえ、副業稼働で時間が限られていることもあり、この6ヶ月間は「早く貢献せねば!」と必死にインプットしながら進んできました。
振り返ってみると、いかに早く事業理解の解像度を上げるかがスタートダッシュの成否を分けるなあと思います。
この記事ではPdMが新しい環境でプロダクトを作るときに何を、どんな目的でインプットしたのか、をまとめていこうと思います。
新しいプロダクトや機能に向き合うPdMの人に読んで貰えると嬉しいです。
キャスターでの仕事
キャスターでの私の仕事は、採用領域を科学するための社内プロダクトを作り、より良い人と仕事の出会いを作ることです。
この6ヶ月はまず社内向けの採用管理システム(ATS)にスカウト管理機能を追加し、業務効率化やデータ整理など地盤固めを進めてきました。他にもATSの機能追加や改善をいくつかリリースしてきました。
社内向けのプロダクトなので使ってくれるユーザーは社内の事業メンバーです。とはいえ毎日100人以上のメンバーが利用し、業務の中心となるプロダクトであり、かなり気合いを入れて作っています。
インプットしたこと
プロダクトに向き合う中で取り組んできたことは以下の3つです。
1. 事業を理解する
例)
・事業責任者の考えを知る
・事業の実績数値を見る
・関連プロダクトを触る
事業が何をめざすかを理解することで、長期的にプロダクトが何をすべきかを考えられます。
事業のことは事業責任者と話すのが一番です。キャスターの石倉さん、みほさんはありがたいことにnoteやTwitterで事業や人材領域のノウハウを発信しているので、noteを読み漁った上で話をしたり聞いたりすることでかなり理解が深まります。
(noteの発信で事業責任者の方の頭の中を覗けるのはとても仕事がしやすくて良い環境だなーと思いました)
また事業がどんな数値で動いているかを把握しておくのも大事です。事業資料を漁るなり、誰かにお願いするなりして事業数値を確認しておくと、事業がどんなビジネスモデルで動いていて、どんな状況で、プロダクトに何を求められているか考えることができます。
2. 業務を理解する(ユーザーを理解する)
例)
・業務を体験する
・業務を知る(ドキュメント、チャットを読み漁る、見る、聞く)
・課題を整理する(洗い出す、優先順位をつける)
日々誰がどんな業務をやっているのか、何を感じているのか、何がボトルネックなのか、を当事者と同じように理解する必要があります。
そのためには業務を体験するのが一番です。私も入社してすぐに、あるクライアントさんのスカウト業務を体験し、Slackチャンネルにも参加させて貰いました。
体験する以外にも、esaやSlackチャンネルを勝手に読み漁ったり、業務に使う媒体ツールを覗かせてもらったり、そこで分からないことは事業メンバーに聞いたりを繰り返し、徹底的に業務を見ることで業務理解の解像度を上げていきます。
最終的には業務フローや課題を整理しておくと頭がスッキリします。私はフロー図やユーザーストーリーマッピングの形式で業務や感じたことをまとめました。
3. 開発を理解する
例)
・コードを動かしてみる
・Pull Request(PR)を出す
・開発手法や思想を聞く
プロダクト(コード)の理解は実践あるのみです。今回は既存のプロダクトが存在したため、とりあえずGitHubからリポジトリをcloneしてきて動かしてみます。
簡単なタスクを担当させてもらいPRを出してみるとコードの理解が進み、機能設計がスムーズになるはずです。(とか言いつつまだPR2件しか出してないのは私です……)
コードを動かしていく中で理解が足りない技術やツールを見つけてどんどん聞いて、調べて学んでいきましょう。
なぜプロダクトを作るのか考える
ジョイン後の立ち上がり時期に事業、業務(ユーザー)を理解し、なぜプロダクトを作るのか、自分はそのために何をすべきかに集中することが、その後の開発をスムーズにしてくれます。
事業、業務(ユーザー)についてインプットするのは、なぜこのプロダクトを作るのかに向き合うためです。開発についてインプットするのは何を作るのかに向き合うためです。
PdMを担当すると、開発する機能やプロダクトを作ることに集中してしまうことがあります。しかし、目的地をズラさないためにも、事業->プロダクト->機能の順に「なぜ」を明確にして進めることが大切です。
当たり前のことですが忘れないようにしたいなと思います。
プロダクトマネージャーの失敗談
こんなことを言っていますが、最初のリリースは失敗もありました。簡単に言うとリリース時の機能不足。ステップ2を想定していた機能の重要度が予想より高く、ステップ1に必須だったという状況でした。仕方なく社内リリースを少し延ばし、急いで機能を追加して再リリースすることに。
今思い返せば、「どうやってこの機能を作るのか」ばかり考え、プロダクトや事業の「なぜ」の考えが甘かったなあと思います。
「事業理解を深めてなぜ作るのか、何を作るのかにもっと向き合おう」と改めて強く思ったエピソードです。
まとめ:インプットやっていこ
新しい環境では最初のインプットが大切です。
自分の言葉で「なぜプロダクトを作るのか」を語れるまでどんどんインプットしていきましょう💪
bosyu Advent Calendar 2019はまだまだ続きます!
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