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優秀なデザイナーに依頼しても、最初はうまくいかない可能性が高い

ポートフォリオを見たり、友人から紹介されたりして、スキルが高いデザイナーだと思って安心して依頼したけど、うまくいかないことが度々あった。手を抜かれた雰囲気もない。オリエンテーションが雑だった訳でもない。でも良いものが上がってこなかった。ポートフォリオはあんなにクオリティ高いのになぜ? と思っていた。

初めて行く美容室と同じ

初めて行った美容室では「ここは失敗だった」と思うことがよくある。当時は、美容師の腕が悪いせいだ、と思っていたけど、そうじゃない。こちらが理想とする髪型をうまく伝えられず、美容師もそれをうまく理解できていなかったからだ。それでうまくいくはずがない。逆に、何回も通った美容室だと、言葉が少なくても、ちょうどよい感じに仕上げてくれる。コミュニケーションの蓄積と経験があるからこそ、抽象的な表現でもアウトプットを共有できるようになってくる。「ここ、ちょっと短くしてほしい」のバランスがピタリと伝わるようになる。だから何年も同じ美容師に通うのだ。

プロが思う良いものと、一般の方が思う良いものは違う

また、美容のプロである美容師にお任せでカットしてもらった髪型が、各個人の理想とする髪型だとは限らない。デザインも同じだ。コミュニケーションの質も量も少ないと、お客様の理想、ディレクターの思っている形、デザイナーが作ったもので、かなりの隔たりが出てしまう。

初めての人と一緒に仕事をする時は、会話を増やして、具体的なイメージを共有すること

美容師が雑誌などで色々な髪型を見せてくれるように、デザイナーに発注する場合は、どういうデザインにしてほしいか、参考となるデザインを共有しよう。そして、細部の話をしよう。デザイナーにお任せとか言って、出来上がったものを見て初めて意見してはいけない。

そのように注意したとしても、社内のデザイナーだったり何度もお願いしているデザイナーの方が、初めて依頼するデザイナーより、良いものをあげてくれるのだけど、そこはもうしょうがない。そういうものだ。

ディレクターもデザイナーも自分の意見をどんどん言おう。少し相性がよくなるかもしれないね。

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