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先頭誘導員のはなし

先日、静岡競輪場でのレースで先頭誘導員を勤めてきました。
先頭誘導員とは、最初に淡々と周回を重ねているときに、1番先頭を走っている人です。

競輪のルールの中で、残り2周まで先頭誘導員を抜いてはいけないというルールがあるんですが、競輪をはじめ、自転車競技は、風との戦いでもあります。先頭誘導員がいないと、1番先頭の選手は常に風を受けることになるので、勝負処で脚が残っていないことになってしまいます。そうなると誰も先頭を走りたがらないし、そもそもの競輪がなりたちません。なので先頭誘導員というものが存在します。

先頭誘導員は開催される競輪場所属の選手がやることになっています。自分が斡旋されているレースの期間が空いている選手がランダムにやっています。誘導員の手当もあり、引っ張るレースの賞金の数パーセントが誘導員手当となっています。

そして先頭誘導員には資格があり、その免許をとるには試験を受けなくてはなりません。
2000メートルのタイム測定だけなんですが、結構緩い基準タイムなので競輪選手なら誰でも取得出来るようになっています。

しかし、やっぱ競輪選手ってすごい!
レースには、発走してから1周目、2周目、3周目とそれぞれ基準タイムがあります。
秒単位で決まっているんですが、スピードメーターも時計もないのにピッタリとスピード感覚だけで合わせてきます。イチオ、ヘルメットにレシーバーを付けて周回ごとに通過タイムを言ってもらっていますがだいたい基準タイム通りで走れるってやっぱすごい!

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