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作り手の見える買い物

耳にも有給休暇を

たまにはイヤホンをしないで歩くのも悪くないと思った。

人工的に生み出した音ではなく、自然的に生み出された音に身を委ねてみる。

鳥の鳴き声

車の走る音、風が吹いている音

そして、自分の足音

様々な音が自分の意思とは関係なく、耳へ伝わってくる。

不思議と音楽を聴いている時よりも静かだ。

同じ"音"という存在なのに、それぞれが違う"音"として存在しているんだな〜って当たり前なことを考えてしまう。

まぁたまにはそんな日があってもいい。

だって多くの時間、"イヤホン"には音楽を流すという労働してもらい、"耳"にはその音楽をぼくに聴かせるという労働をしている。

"ぼく"というブラック企業でいつも働いてくださっているので、たまには有給休暇を使ってほしいと思う。

とはいっても、有給休暇を取得できるかはぼくの気分次第である。

うん、パワハラ。



作り手の見える買い物

その服を作った人が、その場にいる中で買い物をするって、こんなにも贅沢で嬉しいことなのか実感した。

というのも先日、"Kotoka Izumi"さんという方が作られている服のPOPUPが都内で開かれることを彼女つたえに知った。

正直Kotokaさんについてぼくは、彼女からの話とインスタを少し拝見しただけでしか知らなく、漠然とお洒落だな〜という印象で止まっていた。

ただ今回販売される服に込められたメッセージがすごく素敵だと感じので、早速向かった。


POPUP会場は東京大学がある"駒場東大前駅"が最寄りだったのだが、東大生に"惜しくも"間違われることなくの到着となった。(ウザすぎて殴りたい)

ぼくたちがお店に入った時、Kotokaさんは別の方の接客をしていた。

なのですぐにお話することはできなかったけど、入ってすぐのところにお目当てのスウェットを見つけた。

メッセージに惹かれたとあったが、このスウェットの裏にはこんなことが書かれている。

気持ちは言葉にしないと伝わらない。
そんなことわかってる。
わかっているはずなのに
一番近くにいる人にほど
大切なことを忘れてしまうのはなぜだろう。

自分と一番近くにいる自分自身へ、
自分と一番近くにいる、あの人へ。
今日は声に出して伝えてみようかな。

「ありがとう」も「ごめんね」も「愛している」も。

https://kotokaizumi.com/products/pullovergray

いや〜素敵すぎます。

近くにいればいるほど、当たり前だと思っているが故に、感謝の気持ちには気づきにくいし、気づいたとしても、それを言葉にするのって少し恥ずかしい。

ただそういう人が当たり前にずっといるとは限らないし、明日いるかもわからない。

だからこそ、"目の前のあなた"に恥ずかしいけど、いま言葉にしてみることが大切だと思った。

アルコ&ピースの平子さんも「恥ずかしくない言葉に色気は伴わない」と言っており、ちょっとニュアンスは違うけど「恥ずかしい言葉ほど大切だよ」と変換することもできる。

個人的には"あの人へ"だけでなく、"自分自身へ"というのを入れているのもすごく好きだな〜。


そんなスウェットを購入した後、Kotokaさん本人と話すことができた。

作った人と話すのはめっちゃ緊張して、何を話したか覚えてないけど、すごく嬉しいそうな顔をしてくださったのは覚えている。

きっとこれって、古着を買ったとしても、ファストファッション店で買ったとしても見られない光景で、作り手がその場にいるからこそ見られたものだった。

その嬉しそうな顔に、ぼくが嬉しくなる。

見方によってはウザく、イヤらしい意味に聞こえてしまうかもしれないが、お金の使い方として、この形が一番素敵な形だと思った。


お店を出る時

自分と近くにいるKotokaさんへ

声を出して伝えてみた。

「ありがとうございました!」

買ったスウェットです👕
前にハート、後ろに文字って感じです〜
これから大活躍間違いない🤔

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