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2021年5月の記事一覧

状況を把握する力を学びで得ようとする話。

状況を把握する力を学びで得ようとする話。

1月のジェームスナカシマ戦で右フックが当たる。

自分でも当たると思って打っていないし、当然だけど効いたとも思っていません。もちろん打った本人が驚いていました。

後で映像を見直すと当たっていて効いているのが分かるのですが、試合中はわかりません。セコンドの宇野さんが「効いた!」と言ってくれているのですが、「そんなわけないじゃん」と思っていました。

試合中に「状況を正確に把握できる」のが戦局を優位

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宇野薫さんの試合から数日。闘いに価値はあったと胸を張る。

宇野薫さんの試合から数日。闘いに価値はあったと胸を張る。

日曜日の夜。宇野薫さんの試合サポートに。

試合後にnoteを書こうとしてもまとまらず、「おれたちは勝ちたかった」とまとまりのない文章を感情のまま残した。これで出すのはどうかとも思ったのだが、感情をの感情のまま出すのも「表現」を仕事にしていたら、大事だとそのまま出した。

試合に向けて没入していたのだと実感した。
没入していたら、客観性はないので考えがまとまらない。客観性がない=自分ごとにできてい

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RIZIN.28(東京ドーム大会)本当にやるのかと思いながら予想と見所を。追加カードあり次第追記

RIZIN.28(東京ドーム大会)本当にやるのかと思いながら予想と見所を。追加カードあり次第追記

RIZIN28東京ドーム大会が6月13日に迫って参りました。

2021年のRIZINは2020年大晦日に「東京ドーム大会をやるんじゃ!」と榊原社長がぶち上げたのですが、何分この御時世もあって、延期だの中止だの紆余曲折を経て、ようやく開催に辿り着きました。よかったよかった。

その間にはメイウェザーが試合をする「MEGA」がRIZINが運営サポートで開催される話があったり(2月末が延期か中止)、格

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おれたちは勝ちたかった。

おれたちは勝ちたかった。

悔しい。おれたちは勝ちたかったんだ。

何がなんでも勝ちたかった。勝ちたかったんだ。
試合後の控え室も、後楽園ホールからの帰り道も、家に帰った今も悔しい気持ちでいっぱいだ。できることは全てやった上での結果。それでも悔しいのが勝負だとしても悔しいにもほどがある。

宇野さんには僕の試合のときにはいつも助けてもらっている。
僕は宇野さんのサポートあって試合ができている部分は大きく、何よりも宇野さんと接

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青木真也対ゴードンライアン 前を向いて生きていく

青木真也対ゴードンライアン 前を向いて生きていく

8月27日に青木真也対ゴードンライアンの試合が発表されました。

階級も違うし、名実ともに世界一の選手との対戦だけに驚きの声が上がっています。もちろん僕も驚いたし、驚いていています。試合のお話しをいただいたときも、発表のタイミングも驚きなので、皆様の驚きの気持ちは共感します。

グラップリングマッチとはいえ階級が違うのは勝敗に関わってくることだし、怪我のリスクも上がるので断る選手が多いのだと思いま

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RIZIN大阪大会見所と『できんのか!?』やってほしい!!格闘技業界で応援してほしい案件 ※追記あり

RIZIN大阪大会見所と『できんのか!?』やってほしい!!格闘技業界で応援してほしい案件 ※追記あり

RIZIN大阪大会「RIZIN29」が5月30日に開催されます。

新型コロナウイルスの影響で中止や延期が珍しくないイベント業界においては「本当にやれるのか」とどうしても懐疑的になってしまいます。それも大阪は感染者が増えて緊急事態宣言なわけでして、「大阪にはイソジンがあるんや!大阪には皇治がおるんや!」と声高らかに宣言したところで5月30日の時点でどうなっているのかはわからないのですよね。

それ

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38歳になりました。

38歳になりました。

38歳になりました。皆様ありがとうございます。

38歳も自分が納得できる格闘技選手として迎えることができました。
幸せなことです。僕にとっての格闘技は手段ではなく目的になっています。格闘技選手として生きていること自体が幸せなことで、他に何もいらないのが正直なところでして、38歳を格闘技選手で迎えることができてとっても幸せです。。僕が格闘技選手として存在できるのは皆の支えがあるからであって、38歳

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試合で出した小外刈。既にある技術の組み合わせと新しい技術の創り方。

試合で出した小外刈。既にある技術の組み合わせと新しい技術の創り方。

試合中に当たり前のように出した技が話題になっています。
試合後にGO三浦さんから「クリエイティブだった」と言ってもらえたのが印象に残っています。格闘技も他業種も仕事をする上での幹の部分は同じだと常々言ってきました。

当たり前の仕事に対する姿勢でなのですが、これを説明することで格闘技を越えていくことができると思ったので、如何に考えて如何に作っていったのかを説明させてもらいます。格闘技選手が取り組む

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エドアルドフォラヤンと青木真也。37歳のおじさんの物語。じゃれあい。

エドアルドフォラヤンと青木真也。37歳のおじさんの物語。じゃれあい。

2016年11月のONEシンガポール大会でエドアルドフォラヤンと初対戦。

エドアルドフォラヤンが勝利して初戴冠。
そこから彼はONEを、アジアを、フィリピンを代表する選手として、急成長するONEを牽引して行った。チームラカイの大躍進。一時は4階級のONEベルトをラカイ勢が独占。ラカイの象徴的存在であるフォラヤンの存在は外部にも内部にも影響を与えていた。何よりも彼の人間性の良さがONEのポリシーに

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