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業界何度目かの減量ブームと青木真也まさかの体脂肪9.3%

格闘技界隈に定期的にやってくる減量ブームがやってきていて、階級変更する選手が増えています。それと同時に減量法と減量サポートを声高に叫ぶトレーナーの方々が出てきて、きな臭さを感じずにはいられないのと藁にもすがりたい人を商売にするのは僕の良心ではモヤモヤを感じてしまいます。スペシャルドリンクとか倒せるバンテージ巻きとか、通常時は何とも思わなくとも試合前で藁にもすがる気持ちだとすがってしまう気持ちもわからなくもないです。僕の場合は疑ってかかるのとペテン師を見る目に長けているのでその手の類にお金を投げたことはありません。まあそれはそれとして。

競技化が進むと技術や戦略で差がつき難く、成績が頭打ちになってくると体格面で優位に立つことで解決を試みようと減量をする傾向が根強くあります。多くの選手が減量するよりも技術練習をするのが、中長期で考えたら得策だと思うのですが、短期で効果の出やすい減量を選びます。減量は身体への負担もあるし、極力しないほうがいいと思うんですけどね。

階級制スポーツなので、大前提として体重があるほうが優位ではあるのですが、減量によって自分が崩れてしまったら本末転倒なので、僕は減量に関しては慎重に考えています。僕の場合は通常体重がライト級(70kg)の中では低いので、フェザー級(66kg)に落ちると当時のコーチに言われて落としてはみたものの死にかけて2度と落とさないと心に決めました。日常生活に支障をきたしてまで減量する意味を見出せなかったのと格闘技が好きでやっているのに格闘技でストレスを抱えたら馬鹿らしいと思ったのが大きな理由です。僕は格闘技を研究探求するのが好きなのです。

僕は過度な減量をせずに自分が良いパフォーマンスを出せるコンディションを優先するのをお勧めします。中長期で見たときに接続可能な上に身体へのダメージが圧倒的に少ないです。僕が20年プロ格闘技選手を続けてこれているのは減量をせずにコンディションを優先してきたからです。ONEの水抜き減量が禁止されてからは減量を一切していません。そう考えると10年近く減量をしてきていないので、そりゃあダメージが少ないはずです。減量をしないで年に1ー2試合の試合数ならば長持ちします。だから今の減量ブームは競技寿命の前借りみたいなもんだし、競技寿命の前借りで済めばいいけど、下手をすると健康の前借りになりかねません。そこらへんはよく考えたほうがいいです。周りに流されずよく考えましょう。

競技なのか仕事なのかをどう捉えるかもまた大きなポイントで、競技として考えれば少しでも優位に働くほうに賭けますが、仕事として捉えたらギャラが変わらないのに減量のストレスを抱えて試合をする意味を見出せないと思います。仕事として捉えたら減量のストレスを抱えて、尚且つ計量失敗で罰則を受けるリスクを抱えてまで減量をする意味を見出せません。試合を仕事として考えるかどうかは格闘技をする上で大きな分かれ目です。一月の試合も対戦相手が変わったけれど、ギャラが上がってラッキーと思っていたし、控室で対戦相手が変わったことをセコンドメンバーに伝えたとき、ケンドーカシン先輩は「ギャラが上がって、相手が小さくなって、良いことしかない」と丁寧に声に出していて、競技ではなく仕事として捉えるマインドは僕もカシン先輩も同じだと思って嬉しかったです。

競技ではなく、仕事とするマインドを持ってる人には競技側はまったく思考が理解できず、話が通じないので逆立ちしても勝てません。これが「ヨカタじゃねえんだよ」ですからね。仕事だったら試合がないのが一番困りますから。まあそれはそれとして。

僕がコンディションに対して気を使っているのはご存知だと思うのですが、日曜日に精密に体脂肪を測れる「インボディ」で体重と体脂肪を測ってみました。体脂肪に関しては好きにメシを食っているので、12-14%かと思っていたのですが、蓋を開けたら9.3%で絞っているわけでもないのに10%切っているのは困った話です。

せっかくなのでインボディの結果を貼っておきます。コンディションも良いし、大多数が憧れる数字だと思うのですが、もう少し体重が増えるようになんとかならんものかとは思います。

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