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RIZIN LANDMARK vol.1 試合と与太話の巻

コロナ渦にも関わらず、格闘技業界ってもんは「不要不急ではない」とか「文化芸術こそ今の時代に必要だ」とか、どことなくそれっぽい言葉を並べて、歩みを止めずにやってこれました。無理くりだとしても誇っていいガッツだと思います。

コロナ渦で休止を余儀なくされた業種がほとんどの中でそれでも歩みを止めないプロレス格闘技は今後も無くならないともいえるし、メジャーなものではなく、あくまでサブカルチャー的に根付いていくのだろうと示唆してくれたように思います。メジャースポーツとされる野球やサッカーって世間の目が厳しいじゃないですか。

そもそも興業は自転車操業な面もあって興業がまわっていないとカネが回らずにシンドかったり、選手は練習だけしていても一銭にもならないばかりか出ていくばかりで短く貴重な選手生活を消費していくだけですから、運営選手共に是が非でもやってもらわないと困るのが本音だと思うのですよ。コロナで死ぬよりも経済的な死を迎えてしまうぜって話は終始一貫して聞こえてきておりますが、そもそもお前らコロナ前から食えてもねえし、火の車だっただろって話は言いっこなしではあります。余分なことを言うんじゃないよ。僕は相変わらず一言多い。

どこの団体も起死回生の一手は狙っていまして、試行錯誤を繰り返しています。できることならば自分達だけいい思いをしたいと金脈を掘り当てようとクラウドファンディングやPPV売りに必死です。徳川埋蔵金を探すので2時間番組にかじりついていた世代ではありますが、そんなに美味しい話は落ちていないと思うのですよね。格闘技バブルを体感したことがないから、成功体験がなく積み上げることでしか安心できません。

徳川埋蔵金を最初にやり始めたのは糸井重里さんってのが流石としか言えないのだけど、糸井重里さんだからであって格闘技で金脈を掘り当てようって企画をしたらそれこそアカンやつが入り込んじゃったりするじゃないですか。美味しい話はないんですよね。積み上げることでしか。

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