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新しい仕事を創るのは恐くない

人の脳は変化をストレスに感じるようにできているそうです。
新しいことを恐れるのは生理現象と言えるでしょう。

しかし、環境の変化に対応できないと生き残れないというのも事実です。

例えばコロナ禍などの今までなかった状況が発生した際には環境適応して変化し、新しいことを始める必要もでてきます。
何かよくわからないものに触れることはストレスになりますが、
新しいことを始める時のプロセスさえわかっていれば、
そこまで恐れを感じずに行動できるようになります。

早く一歩を踏み出すことができればピンチもチャンスに変えられることもありますので、私が新しい仕事(プロジェクト)を始める時にやっていたことを書きます。

存在する中で最も類似したケースを分析する

コロナウイルスによって社会は大きく変化しました。
程度の差はありますが、どの業界も影響を受けたはずです。

私は人材紹介事業を行っていて非常に大きな影響を受けました。

某大手人材紹介サービスの緊急事態宣言後の2020年5月の求人数は前期比-58%でしたが全体的にもそれくらいだったと思います。

当時、外に出れないという異常事態の中で採用を控える理由としては「業績悪化で採用費用が出せない」「先行きが不透明なため予算凍結」「新しく採用してもリモートで教育できない」等々が予想されました(実際そうでした)。

その時は未だかつて体験したことがない状況でしたが、その中でも不況という観点で類似したケースとしてリーマン・ショックの時のデータを探しました。

その時にも50%近い求人が減少しており、この時点で自分達も変わるべき時だと判断しました。
次に不況の中でも影響が限定的な分野は何かを探したところ、リーマン・ショックの時の英会話市場があまり減ってないことがわかり、それどころかオンライン英会話の会社はその時から伸びているということがわかりました。個人の学習ニーズは減退しずらかったのです。

そこで自分達のプログラミング教育事業をより個人向けに作り直した新規事業を始めることを決めました。

その事業の競合他社も伸びていることを確認し、事業内容をしっかりと調べてサービス設計の参考にしてローンチした結果、3か月目では既存事業と同等の売上が立ちました。
新しいことであってもその状況や他社の事業で類似ケースをしっかりと調べればやるべきことの検討をつけることはできます。

失敗も糧になる

私は以前にも新卒紹介事業の立ち上げを行ったのですが、未知なことを始めたその経験が学びとなり後に役立たせることができました。

市場規模をどれくらい重視するかは優れた事業家であっても意見が分かれるところではありますが、
私は過去の経験から「気にしすぎる必要はないが調べた方が良い」と感じました。

新卒紹介事業をスケールさせるにはどれくらいの市場ポテンシャルがあって、他にどのような手法が競合となり得るのかをもっと調べておけばよかったと反省しています。

新卒紹介事業の立ち上げ経験があったからこそ、その後に自社の新卒採用を行う時にトレンドを調べた上で、紹介以外の別の手法に大きく舵を切ることができたと思います。

新卒採用は主にスカウトツールを利用して、採用コストを大きく下げた上で有名大学の学生を採用することに成功しました。

新しいことには失敗がつきものですが、それが後の成功につながると考えられれば、また新しいことを始めるのも怖くなくなると思えるのではないでしょうか。

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