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ミッション・ビジョン・バリューの必要性

ミッション・ビジョン・バリューが設定されているのはベンチャーあるあるですが、
そのような企業で働いたことがない人にとっては「何のためにあるの?」と必要がわからなかったり、
場合によっては「宗教みたいなもの?」と思われたり、
よくわからないものなのではないかと思います。

私はこのミッション・ビジョン・バリューの必要性を会社の中で感じただけでなく、大きな恩恵を受けてきたのでその実体験を交えてその必要性を書きます。

ミッションとビジョンについて

ミッションとビジョンは会社によって捉え方が違ったり、
どちらの方が重要かということは変わってきます。

私が勤める会社ではどちらも設定されていますが、
拡大事業から生まれたミッションの方が重要でした。

事業内容と設定されたミッション

私が実感したミッションの効果を書くにあたって、私の会社の事業と設定したミッションについて説明します。

私の会社が勤める会社はプログラミング教育とプログラミングを学んだ候補者の就職支援を行っています。
ビジネスモデルとしては採用企業から料金をいただく人材紹介事業が中心です。

この事業が立ち上がって売上が伸び始めた頃に土曜日に学習スペースに事業関係者が籠ってミッションを制定しました。(もちろん後に代休いただいて)

そして生まれたミッションが『「学びかた」を改革し、自ら学び自らサービスを創りだす人を増やす』です。

ミッションが生まれた背景が競争優位性になった

事業が成長して実績が出始めた頃に自分達の事業の提供価値からミッションを考えました。

提供価値の源泉を一言でいえば「教育」です。

当時DODAのITエンジニアの求人倍率が7倍ほどで、そこまでぶっ飛んだ数字になっているにも関わらず是正されずにいたものの壁を越えるきっかけになったのが教育の付加価値であり、それが他の人材紹介と異なるものにもしていました。

本来そのままでは就職できないような候補者にもプログラミングを学んでもらい、
面接の対策を施し、それで付加価値がついて採用まで至っていたのは間違いありません。

そして私たちがやっていたことは一方的に教えることではなく、
自発的に学ぶことを促すコーチングがメインでした。

それで義務教育で受け身の状態だったころから学び方が変わるのです。

これが事業成長の源泉で、ミッションを作るのに影響を与えました。

採用の場面でもこのミッションが生まれた背景の話しをすることで、「この事業は普通と違って伸びそうだぞ」と思ってもらえることにつながったと思います。

入社した後も事あるごとにミッションの話しを繰り返ししてきました。

その結果、モチベーションを図る外部サーベイでは、事業部単位で「事業内容」の項目のスコアは他の項目より高く出ており、
全体の偏差値も社内・社外で比べてもトップクラスに高い数字になっていました。

バリューの意味

ミッションが事業レベルで組織をまとめ上げるのに重要な役割を果たすものだとしたら、
バリューは判断軸に影響を及ぼすものです。

判断軸がバラバラすぎると素早い事業運営が困難になるのでバリューも大切です。

私が勤めている会社でわかりやすく日々の行動に影響を与えそうなバリューは「現場で意思決定しろ」「データを元に行動しろ」「視界を共有しろ」「変化を楽しむ挑戦者であれ」あたりで、
このような価値観があったためにデータを持って提案すれば新規事業を推進できたという背景もあります。

会社によっては顧客ファーストやスピードに関わることの解像度をもう少し上げてバリューに持ってくることも多いですが、
それらも良い行動指針になると感じます。

ベンチャーの文化形成

ミッションやバリューに関わることもルールで決められれば明確でブレなく良い面もあるのかもしれませんが、
日々状況が変化しやすいベンチャー企業だとルールがすぐに古く合わないものになってしまうこともあり得ます。

だからこそミッションやバリューで文化を形成し、
組織をまとめていくのがベンチャー企業に合ったやり方であるため、
ベンチャー企業でミッションやバリューが採用されていることが多いのではないかと思います。

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