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【代表インタビュー/過去〜現在篇】AI CROSS設立の背景にあった日本への想い。設立4年半でIPOを達成した要因とは。

みなさんこんにちは!AI CROSS採用担当のミズオチです。
AI CROSSでは一緒に働く仲間を募集しています。
「AI CROSSってどんな会社なんだろう。事業は?働く仲間は??」
より多くの方に知っていただきたく、インタビュー記事を作成しました!

まずは第1弾として、当社代表取締役CEOの原田へのインタビューを2つの記事にわたりお届けします。
最初の記事では【過去〜現在篇】として、原田代表が事業部長を務めていた親会社から分社化し、AI CROSSを立ち上げた経緯や設立当初にぶつかった壁、そして設立4年で上場を果たせた要因について振り返ります。
 
AI CROSSの立ち上げにおいて、どのような思いで取り組まれたのか。
どのような困難を乗り越えてきたのか。
そして成功への鍵となった要因について、原田代表に熱く語っていただきました。
ぜひ、最後までお楽しみください!


原田典子 代表取締役CEO/プロフィール
独・フランクフルトインターナショナルスクールを経て、1998年慶應義塾大学経済学部卒業。ドイツ系ソフトウェア企業、SAPでテクニカルコンサルタントとして働いた後、システム開発ベンチャー企業に転職。同社アメリカ法人設立のため渡米。シアトル、サンノゼ、ニューヨークなどでアメリカのネットビジネス、ITトレンドの調査及び提携・アライアンス業務などを行い、2010年に新規事業開拓の事業部長就任。
分社化後、2015年3月よりAI CROSS株式会社代表取締役CEOへ就任。


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-AI CROSSの誕生について。親会社からメッセージング事業を分社化してAI CROSSを設立。
なぜ会社を設立しようと思ったのでしょうか。

原田:もともとビジネスチャット・SMSのメッセージング事業を自分たちでオーナーシップを持ってやりたいと考えていましたが、より強かったのは「日本のために何かしたい」という想いでした。
長年の海外生活で日本人としての自分を強く意識し、育まれてきた愛国心がAI CROSS設立の背景にあります。
 
結婚・出産を機に日本に帰国して働き出した頃、アメリカと日本のカルチャーギャップに大きな衝撃を受けました。
アメリカでは、パフォーマンスを上げるために家で仕事をしたりオフィスに行ったりと、都合に合わせて働く環境を変えることは当たり前。しかし、日本ではパフォーマンスは二の次で「朝8時に出社することが大事」とされます。
無意味に思える“ルールありきの働き方”に、まず息苦しさを覚えたんです。
 
また、日本には「働くことがすごく楽しい」という人があまりにも少ないことにもショックを受けました。
もっと自由に働けて、働くことが生きがいという人を増やしたい・・・。
人口減少・労働力不足という日本の課題解決に寄与するためにも、会社を立ち上げ、生産性向上に繋がるサービスを提供していこうと考えました。


-事業の主軸であるSMSについて。当初から日本で成功する確信はありましたか?

原田:「SMSは日本でも絶対に流行る!」という確信がありました。
当時、日本ではSMSはほとんど活用されておらず、SMSは“古いインフラ”というイメージでした。
一方、アメリカでは、ユーザーがSMSを使って情報収集をしたり、企業がSMSでクーポンを送ったりとさまざまなシーンで活用されていて、伸びざかりの市場でした。
SMS以外にもITサービスはアメリカの方が先行している実績があったため、日本でも「いける!」と考えたんです。
 
新しいサービスは、熱狂的な誰かがいないと前に進まないものです。
私の強みは、アメリカのITサービスのリアルを見てきたこと。
日本とアメリカのカルチャーの差はあれど、実際にSMS市場の活況を目の当たりにしてきたからこそ、熱狂的に事業を進めていくことができました。 


-AI CROSS設立後、困難や壁にぶつかったことなど。印象に残っていることを教えてください。

原田:設立して最初にぶつかった壁は、、、エンジニアが辞めて競合会社を作ったことです。
核心となるエンジニアが一度に3人も辞めて、しかもSMS会社を立ち上げると聞いた時は、本当にショックでした。
すでにお客さまもいたので、すぐにエンジニアを確保しなければならず、必死で人集めに奔走しました。
どんなにお金が苦しくても、最初にエンジニアにお金を払わないといけない。絶対にエンジニアは逃しちゃいけないと痛感。
人の採用がとにかく大事であることが、身に染みてわかった経験でした。
 
 
会社の開発環境面では当時、複数の携帯電話端末を並べてSMSを配信していたのですが、今のようなデータセンターではなく、アパートの一室に端末を設置していました。
当時のCTOに任せっきりになっていたのですが、初めてその部屋の中を見て、衝撃。
押入れに基盤が並び、ケーブルが毛むくじゃらのように絡まり合っていたんです。
吹けば飛ぶような危うい仕組みに「何千万の売り上げを支えているのが、これか…」とショックを受けました。
 
それまで、売り上げを伸ばすことに必死だったのですが、その日から仕組みや運用のリスク面もかなり重視するようになった、忘れられない経験です。


-数々の困難を乗り越えて・・・。設立から4年半というスピードでIPOを達成できた要因はなんでしょうか?

原田:いくつかあります。
1つは、取締役COOの菅野がジョインして、組織の土台ができたことです。
 
上場の準備の過程では、四半期ごとに予算実績を開示して達成していくことが必須で、それが未上場企業との大きな違いになります。
Sler出身の菅野は、Sler時代から予実管理に長けていたので、彼の存在により予実管理のオペレーションがとても順調に進みました。
また、技術畑出身だった彼を営業部長にして営業組織を固めていったことも、IPO達成へのターニングポイントになったと思います。
 

もう1つは、ベンチャーキャピタル(VC)の存在です。
当社は親会社の株や事業部門を買い取って独立しています。
当時、子会社の上場はハードルが高く、親会社の持ち株比率を下げるための資金調達が必要でした。
しかしながら、親会社に資金が流れることはVCの目的には沿わないため、なかなか出資してくれるVCが見つからず資金調達に苦労しました。
 
そんななか、最初の1社が現れたことを皮切りに手を挙げてくださるVCが増え、一気に資金調達が進みました。
すべての企業の協力なしにIPOは成し遂げられませんでしたが、特にリスクをとって最初の1社目となってくださった企業には、心から感謝しています。
 

上場してパブリックな会社になるということは、サナギが蝶になるぐらい、会社のステージを一気に上げなければいけません。
本当に大変でチャレンジングなことではありましたが、言葉にできないほどの達成感がありましたし、仲間と一緒に本当にすばらしい経験ができたと思っています。

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【過去〜現在篇】のインタビューはここまで。
AI CROSS設立の背景にあった「日本のために何かしたい」という原田代表の想い、スピーディーなIPO達成を実現できた要因などについてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
次回インタビューでは、AI CROSSのミッションの背景にある想いや、今後の事業の展望についてお届けします!
ぜひご覧ください★

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