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小野田紀美氏「我が国の宝は我が国の若者ですよね」

「我が国の宝は、我が国の若者ですよね」、この旨の発言を首相に向かってしたのは、現在自民党所属の参議院議員である小野田きみ氏だ。彼女は、岸田首相の「外国人留学生は日本の宝」、という発言を受けて、国会内で首相に前述の質問をしたものである。実は、数年前までは、日本人学生への奨学金の予算よりも、日本に来る外国人留学生を国費で招待する国費留学生に係る予算の方が上まっている状態だったのである。小野田氏により問題提起等もあったことで現在の予算の状況は逆転しているが、それでもそもそもそんな状態だったのは、はなはだ疑問である。また、日本への中国人留学生がバイトをしていても所得税がかからない状態であるが、中国へ留学した日本人留学生はそもそも働くことができない。そういったアンバランスというか、不平等な関係も含めて日本人の学生が、日本という国に大事にされているなと心から思えるような政策をしていって欲しいと小野田氏は考えているのだろう。もちろん、外国人留学生を大事にすることは国策上、必要なこともあるが、自国の学生、若者を第一に考えるようにして欲しいものである。
日本には、石油を始めとした資源がない。また食料自給率もとても低く、生活に必要なエネルギー、そして食べ物を外国に依存している状態となっていることは言うまでもない。現在、衰退しつつはあるものの経済大国と言われていた通り、経済で国を発展させてきた経緯がある。資源に乏しいが経済力がある。諸外国に外国人留学生への援助を含めた経済的援助をする代わりに、資源や食糧を優先的に供給してもらうことは、ある意味、理にかなっていると言える。しかしながら、本当に自国が緊急事態になった時に資源や食糧を供給して貰えるだろうか。ましてや現在、中国は自国の危機でないにも関わらず、理不尽にも日本からの水産物の輸入を禁じている。自国の危機になれば尚更、外国、ここでいう日本のことを気にしてはいられない状況になるであろう。その国は、その国の理論で動いているため、日本の理論で動いてはくれないだろう。もちろん、そんな危機のことは考えたくはないが、こういった時のために、自国に投資する必要もあるのではないだろうか。日本の学生、若者はこれからの未来を担う人材であることに間違いはなく、そんな彼らが、そういった危機に立ち向かっていくには、自国に大事にされている感覚がもちろん必要である。多様化の時代ではあるし、教育の問題もあるだろうが、愛国心を持つ日本人の割合は、諸外国に比べても低いというデータも出ている。それは、自国に大事にされている感覚が少ないのも一因だと想像できる。今後、経済力も低下し、近隣諸国では不安定な動きを見せている国もある。自国の危機に立ち向かえる若者が自国に大事にされなければ、それこそ海外にいってしまうこともあるだろう。
先日、岸田首相は、外国人留学生を受け入れる施設に170万円を支給することを発表している。もちろん人材不足の業種に外国人留学生を、と言う考えのもと、そういった政策を発表しているのであろうが、我が国、日本の宝は、まずは、日本の学生、若者であると言う考えに立ち返っていただき、政策を整理していただきたいものだ。

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