【MCバトル紹介】DOTAMAvsR-指定/UMB2014本選
はじめてのMCバトル紹介はこの試合と決めていた。
今では伝説となったUMB2014年からの一戦。
実際に現場に見に行ったのだが、この日は異様な雰囲気があった。
「誰がR-指定を止めるのか」
トーナメント表が発表され、誰しもがDブロックに目がいった。
前年の決勝カードが2回戦でぶつかるかもしれない。
フリースタイルダンジョンで当たりすぎて、今ではレア感がないカードだが、当時の状況としては
・UMB2011年一回戦 DOTAMAの勝ち
・UMB2013年決勝 R-指定の勝ち
という五分五分の戦い。
再延長で3本あるのだが、延長の2本目は現場でも地鳴りが起きるレベルでヤバかった。
〜DOTAMAvsR-指定/UMB2014本選〜
<バトル動画>
<バトルの一部を抜粋>
※聞き間違いあるかもしれません
◼︎1本目
※DOTAMA 2ターン目
だからセコンドつけてねぇんだろ
君と一緒だよ 同じスタンスでやってるんだよMCKREVA 今日から俺が基準
撤回させてやる それが理由
これで決まったと思った。
多分、DOTAMAが後攻だったら勝ってたと思う。
ちなみに、KREVAの件は2012年にR-指定がUMBに初めて優勝した時にウイニングラップでやった
おい、KREVA!今日からは俺が基準!
という、KREVAの「基準」という曲からのサンプリングを披露したとこから。
※R-指定 2ターン目
アルバムを出した ツアーもやった ワンマンもやった
去年お前が出した弱点全部クリア
もう無いだろ 付け入る隙は
正直、最後の最後までR-指定の負けだと思った。
「クリア」と「隙は」という3文字の韻だが、それまでのフリが長かった分、爆発力が凄かった印象。
◼︎延長
※DOTAMA 1ターン目
アルバム出したけど
ちょー微妙だったじゃんか
ye 届けますこのアート
ワンマンやったけどお客ガラガラ
この子やっぱりマザファカー
2本目はR-指定のフロウがヤバくて、会場が爆上がりしてた。
それに対して、DOTAMAはR-指定が一番気にしてるだろうアルバムとワンマンの件をつつく。
(どんだけ性格悪いんだよ笑)
※R-指定 2ターン目
たしかにワンマンはガラガラかもな
でも俺はいつも0から這い上がるラッパー
一回戦で2回も負け それで2回も優勝して
そうやって0から1までピラミッド上を登るだけ
いつまで続くかこの体力勝負
お前を殺す殺戮ショー
お前の頭にアトミックボム
これで勝負ついた感じがあった。
この2ターン目は、8小説だけで限定するとR-指定史上一番ヤバかったかもしれない。
ワンマンに対するアンサー、過去の自分も0からだったこと。
そして、最後の畳み掛けの韻。
延長にはなったが、観客もRによりつつあった。
◼︎再延長
※DOTAMA 1本目
平成生まれのポニーテール
マイクをそこらで置いてけー
※R-指定 1本目
昭和生まれのクソメガネー
お前のラップにはフローがねー
その後、メンチのくだりや貧乏のくだりがあったが、ほぼ蛇足。笑
DOTAMAのラインとフローを完璧にサンプリングしたR-指定の勝ちで終わった。
1本目も再延長も凄かったが、延長の二人はとくに凄かった。
早口で完璧にフローしながら、韻も踏んで意味も通っている。
二人のそれまでの背景を考えると、もっと先で当たって欲しいカードではあったが、そればかりはくじ運を恨むしか無い。
バトルについては、R-指定のバトルはほぼ全部見ていたので、今後も投稿していきます。
それではまた。
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