今日はスタートアップ経営において僕が大切にしている考え方について書いてみようと思います。これからスタートアップ企業を始めようと考えている方や、スタートアップに興味のある方に読んでいただけると嬉しいです。

　※完全に主観で書いていますので、一意見として読んでいただけると嬉しいです。

①まずは稼ぐことに集中する

　めちゃくちゃ当たり前のことなのですが、「利益を出す」ことが重要だと思っています。

　スタートアップは投資家の方々は勿論のこと、勇気を持って会社に飛び込んできてくれた従業員やその家族の方々の支えによって成り立っています。そういったステークホルダーの方々の生活がしっかりと保障された上で、会社として大きな挑戦ができるのだと思っています。

　その為僕たちはまず始めに「手堅く儲かる事業」を選んでやってきました。「自分たちがやりたい事業」や「社会的に大きな意義のある事業」という軸もvisionaryでかっこいいと思いますが、世界を変えるような大きな挑戦をする為にも、まずは会社が持続的に運営できるだけの財務体質を整えることが重要だと考え、確実に利益が出そうな事業に集中してきました。

　費用面に関しては、リモートワークを活用してオフィスの賃料を抑えたり、初期費用無料で利用できるツールを使用することで開発費を抑えたり、Instagramを活用することで広告宣伝費を抑えたりと、事業にとって欠かせない投資以外は積極的にコストカットしていきました。

　この結果会社は1期目から黒字化し、出た利益を元に新しい事業に投資するという好循環を作れています。

　またスタートアップを経営していると自分たちだけでは解決できない様々な問題に直面しますが、報酬をお支払いして外部の有識者の方々にご協力いただくことでほぼ全ての問題は解決すると感じています。

　そういった意味でも「まずは稼ぐことに集中する」ことが、財務基盤の整っていないスタートアップの経営においてはとても重要だと感じています。

②シンプルな戦略を立てる

　僕達が戦っているD2Cマーケットの売上は

　PV（視聴者数）×CVR（購入率）×顧客単価

　というシンプルな公式に基づいて算出されます。

　顧客単価は季節要因によるところが大きいので、自分たちの努力次第で改善できる「PVとCVR」というKPIに絞って、売上向上の戦略を立てました。

　PV数に関してはInstagramを活用し、投稿数や投稿時間を最適化することで最大化を図りました。CVRに関してはショップに掲載する商品選定やページ上の掲載順位を最適化することで最大化を図りました。

　これほどシンプルな戦略なので、会社のメンバー全員がその戦略を直感的に理解でき、今自分が行なっている仕事はどのKPIに紐づきどのように売上に寄与しているのか、意識を持って日々業務に取り組むことができていたと思います。

　シンプルな戦略を立てることが、会社の生産性を高める上では非常に重要だということを日々痛感しています。

③少人数で決め、実行に時間を割く

　弊社では代表の塚原が「こんなことをやろう（What）」の部分を決め、秋山が「こうやってやろう（How）」の部分を決めることが多いです。

　具体的には大枠のマーケディング戦略、ブランドの世界観作りを塚原が行い、人事・採用、在庫管理、予算管理といったヒトモノカネに関わる部分を秋山が行っています。

　お互いの役割が明確なので、とてもスムーズにスピーディーに経営における意思決定をできていると感じています。

　創業初期の段階で多数の経営メンバーを採用するスタートアップもありますが、個人的には得意分野の異なる2名、多くても3名程度の経営陣というのが、創業初期の意思決定においてはワークするように感じます。

　また各ブランドの具体的な施策についてはマネージャー陣に一任しており、権限の委譲も行われている為、各々がリーダーシップを持って意思決定を行なっています。

　スタートアップは大手と比較して資本力や人員で圧倒的に劣っている訳で、普通のことを普通にやっている限りは生き残ることができません。

　検討におけるプロセスを限りなく短縮して、「実行」により多くの時間を割くことこそ、スタートアップが生き残る為の唯一の方法だと考えています。

　お陰様で会社の月次売上は前年比1000%で成長。従業員数も60名を越え、年内の早いタイミングで100名を突破する勢いです。

　challengingな環境を一緒に楽しんでくれる仲間達と一緒に働けていることに感謝しつつ、更なる会社の成長を目指していきます！

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