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胸糞怪談 須濱神社

この噺はたまたま神社を常駐する神職の方が居ない為に地元の方によって定期的に管理されている方から聴いた怖い噺があるの噺をしようと思う。

まず、須濱神社について紹介したい。

駐車場…専用の駐車場が設置されていないため、神社の入口近くが広いスペースになっているためそこに邪魔にならぬように路駐するしかない。

看板がある前が広いスペースになっている

又前述したが常駐する神職の方が居ないので厄払いや御朱印等はない。町の中にある小さな神社というのが正しいところだろう。最近になって漫画"鬼滅の刃"の主人公竈門炭治郎が最初の試練として課題として与えられた大岩を刀で切断するというシーンがあるのだが、実はこの大岩のモデルこそが須濱神社にある岩ではと云われているために鬼滅の刃のファンの方が殺到していて参拝した日も月曜日の16時過ぎであるにも関わらず車で訪れる参拝者が多かった。

私道と刻まれた石碑
この松は生えている場所がおかしい…
松がある場所から見た社
いざ社へ
社へと向かう石造の道
社を囲むようにある池の名前は鴨池
橋がある付近から見た農道
水が綺麗なのが印象的だった
因みに鴨池には鯉が生息しているそうだ
橋を渡り切った先にある石碑
いよいよお社へ
鳥居が見えてきた

恐らくだが、鬼滅の刃の炭治郎が試練の大岩を刀で切断したというシーンのモデルになったであろう岩は大岩があるわけではなく、岩がゴロゴロとあるこの場所で吾峠呼世晴先生が漫画の一コマとして思い付いた可能性が考えられる。

社を潜り抜けた先にて撮影
社にて撮影

見た感じは田舎町の中にある小さな社といった感じである。常駐する神職の方が居ないので、防犯対策の一環として防犯カメラがあるようだが、人の目がないことを良い理由として悪いことを企む輩がいたとのことで、定期的に管理されている方から聞かせて貰った人が恐いと思う怪談を語ろう。

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【胸糞怪談 須濱神社】

須濱神社では、常駐する神職の方が居らず人の目が無いことを良い理由に賽銭泥棒による被害が二度あったそうだが、何れも逮捕されている。

犯行手段というのが非常に大胆で、賽銭箱のネジをバールを用いてこじ開けてから入っている賽銭を盗むというのが手段のようだ。

逮捕されたときは須濱神社の賽銭箱が賽銭泥棒による被害を受けたという地元の有志の方により通報を受けた警察が張り込みを行ったところ、防犯カメラに映っていた賽銭泥棒らしき犯人らしき人間が境内に入ってきたことを確認し、注意しながら監視を続けていると、賽銭箱をバールでこじ開け犯行に及んでいるのを確認してから警察が逮捕に踏み切った瞬間だった。

警察が来ていたと分かった犯人は逃亡を試みようと鴨池へと逃げるのだが、入り込んだ事により犯人が事故死されては困るため張り込んでいた4人の刑事により鴨池に入り込んだと同時に四方を取り囲まれるような形で犯人は逮捕された。

賽銭箱から盗んだ金額は750円だったそうだ。

捕まった犯人は初犯だったそうだが、750円のために盗みを行う世の中になってしまったのか。

噺を伺った日も地元の有志の方々による賽銭箱の見張りが行われていた。私が賽銭箱に賽銭を入れた際にバールでこじ開けられたような痕跡は無かったかと訊ねられたので、私は賽銭箱に目立つような異常は無かったと伝えるとそうでしたかと返事した後に地元の方も気になり社のほうへ向かうと賽銭箱に異常がないことを目視確認したところで改めて御礼を言ってくれた。

ありがとうございました。

まさか賽銭泥棒が出たことを知らぬまま賽銭箱に賽銭を入れた私は後々盗まれないかが気になるところではあるが、地元の方曰く賽銭泥棒が出た他にも参拝客の中には目を疑ってしまう方が居るようだ。

鬼滅の刃のワンシーンとして須濱神社が用いられたからこそ写真撮影することが目的の参拝客が増え、賽銭箱に賽銭すら入れずワンシーンのモチーフになったであろう鳥居付近の岩場の写真撮影だけで帰るというのだ。

例えば本殿があり、小さな社を幾つも抱えているような神社ならば、本殿に賽銭しても境内にある全ての小さな社に賽銭するのは金銭的に難しいのは理解できるが、須濱神社の社は本殿の一つしかない。賽銭が出来ない理由が分からなくなる。

インスタ映えするからこそ来たのならば、それは果たして参拝客というのだろうか。

須濱神社は御祭神を市杵島姫神(=しちきしまひめのみこと)という山・狩猟の神・商業の神が祀られている。賽銭を入れないことは犯罪ではないが、神聖な場所に来ている自覚を持ってもらいたいものだ。

【胸糞怪談 須濱神社 おわり】

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配布されている須濱神社の案内では祝田(はふりた)神社と合わせて掲載されてありよくよく読んでみると祝田神社の境外神社とある。

兵庫県の神社庁が須濱神社や祝田神社を紹介しているあたりからも、規模の小さな神社であればあるほど、人目が常にあるわけではない為に犯罪の温床にもなりやすく、知名度が大々的になれば、防犯カメラ以外の対策が求められるのではないだろうか。

境内を一周してみた①
拡大して撮影
境内を一周してみた②
対岸にある石碑は藤井市右衛門の碑という
手前に写るのはサルスベリの木である
橋へと戻ることにする
橋を拡大して撮影
場所を変え橋を撮影
橋から対岸の農道を眺める

鬼滅の刃の人気は一時的なブームに過ぎないと思われるが、賽銭泥棒だけはやはり防犯カメラ以外の対策を講じないと盗めると分かった模倣犯が増える可能性は否定できず、又治安的な問題も発生するのが目に見えている。だからこその、地元の方々によりパトロールが行われているのだが、若いとは言えない御高齢の方だったので、これは行政が関与すべき事案なのではないだろうかと思った。

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