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環境について考えるきっかけをつくりたい。「素材巡るしまなみ海道」開催中!

みなさん、こんにちは!
2期チュウゴクシコク展を担当する香川出身セトラー大西です。
じわじわと暑さが増し、気づけばもうゴールデンウィークも終わりアナザー・チュウゴクシコク展もあっという間の後半戦!まさに光陰矢の如しだな〜なんて思っている毎日です✨最終日までの1日1日を大切に過ごしていきたいと思います!

さて、本日はアナザー・チュウゴクシコクを担当するセトラーによる偏愛×郷土愛特集の第2弾をお届けします!

郷土愛×偏愛特集とは・・・
アナザー・ジャパン2期生は個性豊かな18名の学生(「セトラー」=エリア担当経営者)で活動しております。2期生からは、より一人一人の郷土愛にスポットライトを当て、個人が強く届けたい商品を2週間ごとにピックアップする「郷土愛×偏愛特集」が始動。特定のエリアを舞台に、学生が自身の「偏愛」にもとづいてセレクトした商品をラインアップします。

偏愛とは何か?考える日々

「偏愛なんか、わたしにはない。」
誰よりも郷土愛×偏愛企画にもがき苦しんできた私。
自分の「偏愛」とは何かという問いに1年間ずっと向き合ってきました。
15年間続けている書道など好きなことがあるとはいえ、地域と結びつけることが難しく、商品リサーチも難航していました。

しかし、偏愛×郷土愛企画は2期生の中心的な取り組みであり、全員が行うもの。他のチュウシコクメンバー2人が早々の段階からテーマを絞り、着々と準備している横で焦りと悩みが積み重なりながら企画と真剣に向き合ってきました。

では、そんな私の郷土愛×偏愛特集は何なのか!?
「素材巡るしまなみ海道」です!!!

今回は、私が上記のテーマにしたストーリー・背景を含めながら、取り扱う商品もご紹介していきたいと思っております!

「素材巡るしまなみ海道」誕生秘話

私はまずはじめの企画発表の場で、香川の瀬戸内の海を特集したい案をプレゼンしました。
なぜ、香川の海なのか?それは、私自身、小さいころから海が近くにある生活を送ってきたから!
私の出身は瀬戸大橋の麓にある町、坂出市です。瀬戸内海に面しているその町で私は高校卒業までの18年間過ごしてきました。幼いころから、数えきれないほど瀬戸大橋の上をよく渡って、電車や車の中から瀬戸内海を見ていたこと、普段の生活圏でも海沿いの道をドライブしたり、友だちと遊びに行ったり…。沢山の思い出があります。特に上京してからは、海に行く機会が減り、帰省した時に行くとなんだか落ち着くような香川に帰ってきたなという感覚になる場所でした。だからこそ、瀬戸内海をピックアップしたような特集にしたいと考え、企画しました🌊

しかしながら、瀬戸内海というのは枠組みが大きく、もっと地域や偏愛を絞ってほしいとのフィードバックが。
正直、長い時間準備していたからこそ、悔しいという想いが強かったですが、私の特集は確かにテーマが絞り切れておらずふんわりしすぎているものでした。ここから、私の郷土愛×偏愛特集のテーマ探しが本格的に始まりました。

瀬戸大橋の風景

その後も別のテーマで企画を進めるものの、あと一歩のところで仕入れがうまくいかず、断念。
またも行き詰ってしまった私は、同じチュウゴクシコクチームの2人に相談することにしました。

その中で、挙がったキーワードが「島×素材」。
とあるメンバーの、
「香川に行ったときにサーキュラー・エコノミーを中心に発信しているショップに行ったんよね。」「香川って、サステナブルな商品とか素材にこだわって作られてるものとか多いよね!?」
という言葉がきっかけでした。

サステナブルと聞いて私がふと思い起こしたのが「豊島事件」。
「豊島事件」とは、今から30年ほど前に香川県の島、豊島にて起こった国内最大級の産業廃棄物の不法投棄事件のことです。テレビっ子だった私は、香川県の地元ニュースでこの事件がよく報道されていたことを思い出しました。
かつて豊島についた名称は「ごみの島」。1970年代後半から10年以上にわたり、関西などの都市部から大量の産業廃棄物が業者によって持ち込まれ、不法投棄が続けられました。その後、14年もの間処理が続けられ、つい最近平成29年までごみの処理は続いていたのです。
この事件をきっかけとして、様々なリサイクル法が制定されるなど、日本社会にも大きな変化をもたらしました。
香川では、このような歴史があったからこそ、サステナブルに注目したものが多いのではないか、今日の暮らしにサステナブルというものが根付いているひとつのきっかけがこの地域にあるのではないかと、キーワードが浮かび上がってきました。

また、出張を通じてサステナブルに関心を抱いたこともこのテーマにしようと思ったきっかけです。
陶器ゴミをリサイクルし、再生備前焼を作られている「the continue.」さま、再生デニムを作られている「ITONAMI」さま、またごみゼロを目標にしている町で知られる徳島県上勝町で見させていただいた「ゼロ・ウエィスト・センター」など出張で多くのサステナブルな取り組みを行っている事業者様・場所を訪れました。

中でも特に心に刺さったのが、徳島県上勝町のゼロ・ウェイスト・センターです。ゼロ・ウェイスト・センターには町で唯一のゴミステーションの機能があります。しかし他のゴミステーションと異なるのが、捨てたゴミに対するゴミの処理費用の値段が書かれていること。


それは、普通に生活していたら見えないものですが、このゴミステーションで値段が掲示されることにより、自分が排出しているゴミ一つ一つの重さが分かります。
例えば、汚れが落ちないプラスチックの処理にかかるお金は1㎏あたり69.8円。これは綺麗なプラスチックと比較すると100倍の金額です。プラスチックを洗うことをめんどくさがり手間をかけないことで、そこまで大きな影響が出るのかと驚愕しました。この経験から環境に対する意識が芽生え、自分自身の行動も変化してきました。今回の特集を通して、多くの人にサステナブルについて知ってもらい、環境について考えるきっかけをつくれたらと思っています。

ゼロ・ウェイスト・センター

香川県出身セトラー大西が伝えたい!「素材巡るしまなみ海道」商品をご紹介!!

さて、ここまで経緯をお伝えしてきましたが、ここからは今回の特集を彩る事業者さんとイチオシ商品をご紹介をさせて頂きます!

池田漁協株式会社

小豆島池田港から徒歩1分のところにある事業者さま。
漁業協同組合でありながらも、海産物の加工・販売も行っているという面白い会社です。
その中でも、今回扱わせて頂くことになったのが、『小豆島のおさかなでつくったオリーブコンフィ』シリーズ。こちらは各種とも、小豆島で獲れた新鮮なお魚を使うことにこだわっています!
小豆島と聞くと、オリーブというイメージが先行される方もいるかと思うのですが、周りが海に囲まれているだけあって実はお魚もとっても美味しいです🐟

Rie Glass Garden

素敵なブルーとグリーンの色が魅力的なAjiGlass。
瀬戸内の景色をガラスにこめた作品です。
瀬戸内ブルーには香川県が産地の世界一高価な墓石材の庵治石の廃棄物となった粉を、オリーブグリーンにはオリーブの灰を混ぜることによって色を付けています。「素材の巡り」がまさに体現された商品になっているのではないかと思います!
私が一目ぼれしてしまった『幸せの蒼い鳥さん』をぜひお店でご覧いただきたいです。

日和制作所

香川県民で知らない人はいない和三盆。香川県や徳島県の一部地域で作られた高級なお砂糖(和三盆糖)を使用した干菓子です。
その中でも、私の一押しは、「カモメサンボン」!
上記でお話したように、かつて産業ゴミ廃棄が社会問題になったこともある豊島で獲れた豊島レモンを使用しています!果汁はパウダーに、皮はピールとして使用したまさにレモンを無駄なく食べることができる爽やかな和三盆になっております!

SENSO del MARE

瀬戸内海の情景を纏うをコンセプトに作られた香水。
瀬戸内らしいシトラスの香り、また、瀬戸内海を思い起こすような爽やかな香りを感じて頂ける商品です!
実は、上記で触れた「豊島事件」の意義教訓を伝えることを目的に活動を行うNPO法人【瀬戸内オリーブ基金】の法人サポーターでもある会社でもあります。

AJI PROJRCT

香川県が産地の高級墓石材「庵治石」を使ったプロダクトを展開しているブランドです。加工する際端材となってしまう部分を加工し、プロダクトを作っています。庵治石=墓石を変革し、新しく生まれ変わらせたいという想いのこもった商品です。

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
瀬戸内らしさを感じてもらえること間違いなし!の企画になっております!
店舗にお立ち寄り頂けると嬉しいです!

今回のライター:Misa Onishi



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