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真面目に生きて何が悪い

世界でいちばん好きなバンドのライブに行かない選択をしました。

私はUNISON SQUARE GARDENが好きです。それはもう大好きです。
ご存じない方のために補足すると、UNISON SQUARE GARDENは日本の3人組ロックバンドです。

彼らとの出会いは7年ほど前でした。当時私は中学生でした。
気づいたときには完全に魅了されていて、以来ずっと私にとって世界でいちばん好きなアーティストです。人生で初めて行ったライブはユニゾンで、ファンクラブにも入っています。

ユニゾンは2024年7月24日に20周年を迎えます。
記念すべきその日には、武道館ライブを開催する予定です。

しかしながら、7月24日は水曜日、平日です。
ユニゾンのライブは武道館で18時に開演。
私は関西に住んでいるので、間に合わせるためには遅くても当日のお昼過ぎに出発しなければいけません。
しかしその日の午後からは大学の授業で学生実験があります。
行きたければ、授業を不当に欠席するしか方法はありません。
いわゆる「授業を切る」というやつです。

20周年記念ライブはユニゾンの3人にとっても、ファンにとっても大切な日です。彼らはこの日のために、パフォーマンスを完成させてくる。
大切なライブを、生で見られるチャンスがある。しかも、FC先行で当選すればそこそこ良い席のはず。そんなん絶対行きたい。

でも。
授業を切らなければならない。
それは私にとって許せないことの上位に入る事項です。

もともと、申し込むとしてもFC先行一本勝負と決めていました。
時間が許す限り真剣に悩みました。

結局、行かないと決断しました。
ライブに行っても行かなくても、どちらにせよ後悔すると思ったからです。それならば、私が正しいと思うほうにしようと、授業を受けることを選びました。
考え方が少し真面目すぎるのかもしれません。
でも私は親にお金を出してもらって大学に通わせてもらっている立場です。
それに、ライブに行くために授業を欠席するには、教授や友達に嘘の理由を述べなければなりません。
いくら20周年記念だからといって授業を切ってライブに行くのは、いろんな人に対する裏切り行為になるのではないかと思いました。

様々な意見があるのは承知しています。
「1回くらい授業を休んだって成績にそこまで響かないだろう」とか「授業を切って推しのライブに行くなんて大学生の醍醐味じゃないか」とか思われる方もいるかもしれません。
私にとっても苦渋の決断でした。

でもやっぱり、罪悪感に勝つことはできないと思いました。
そして、授業を切ってライブに行ったとすれば、私は彼らのことを胸を張って応援できる人間ではなくなる気がしました。

やっぱり私は真面目に生きるしかできないのかもしれない。
でもそれも私の性格であり生き方です。
私の生き方のサイズに合った選択ができたのだと思っています。

ここまで読んでくださった皆さんはおそらくお気づきでしょうが、これはほとんど自分への励ましです。
でも言いたい。
真面目に生きて何が悪い。




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