見出し画像

作文が好きな子どもだった

こんにちは、端です。

私は小さい頃から作文が好きな子どもでした。


私の人生最初の作文の記憶は、小学1年生の時に遡ります。
夏休みの宿題になっていた読書感想文です。
「いじわるなないしょオバケ」という絵本が課題図書になっていたので、それを選びました。

懐かしいと思う人は同世代かも?


読書感想文を書くのはそれが人生で初めてでした。
どう書き始めたらいいかすらわからなかったけれど、国語の時間に配られた過去の受賞作を読んでみたり、母に書き方を教わったりして一生懸命に書きました。当時から変なところで真面目だったようですね。

2学期が始まり、バカ真面目に書いた読書感想文を、私は(なかなかの力作だ…)と思いながら提出しました。
数週間後、私がクラスの代表に選ばれ、読書感想文コンクールなるものに出品することが決まった、と担任の先生が言いました。
知った当時はとてもうれしかったです。感想文の出来には自信があったし、何より「クラスで一番作文の才能がある」と言われているも同じだと思ったからです。

それからしばらくの間、放課後の1時間を使った担任の先生とマンツーマンの作文レッスンが始まりました。
これがまた厳しくて、いつも朗らかで優しい先生が指導に熱が入るあまりにだんだんとヒートアップして、段落の初めなのに一マスあけていないだとか、言葉遣いが適切でないだとかといったことを、私が一行書くごとに1つほどのペースで指摘してくるようになりました。しかも鋭い声と言葉で。
何しろ当時まだ小学1年生です。作文のルールも完璧に覚えているわけでもなく、ましてや言葉のニュアンスも理解しきれていません。読書感想文コンクールに出品するために必要な指導だとわかっていても、当時の私は理不尽に怒られているように思えてしまい、何度か泣いては先生を困らせました。(先生ごめんなさい!)
代表に選ばれたと知った時にはあんなにうれしかったのに、作文ってこんなにしんどいんだ…と思ってしまいました。他の同級生は遊んでいる放課後に指導を受けていたことも、小学生心にはつらかったのだと思います。

完成するころには完全に作文疲れ(?)してしまっていて、よーしこれで完成!という先生の言葉にとても安心したことを覚えています。

そんなわけで、私の作品は無事に読書感想文コンクールに出品されました。
結果は大したことはなく、入選とかそんなもんだったと思います。忘れたころに全校朝礼で表彰されて恥ずかしくも嬉しかった思い出があります。

ここまでどちらかというと嫌な思い出の配分を多めに書いてしまいました。
しかし実際は、この作文レッスンこそが、私が初めて作文の魅力に触れるきっかけだったのです!

私は幼い頃から本を読むことが大好きで、習っていない漢字も、本で知ってたくさん読み書きができました。
そのため、読書感想文の中でも、まだ小学校では習っていない漢字を書きました。
すると、隣で私を指導していた先生に「これはまだ習ってないから、ひらがなで書こうか。小学生が書いた感じが出ているほうがいいからね。」と言われてしまいました。

私は、漢字で書けるに越したことはないし、習っていない漢字も書けることを褒められるだろうとも思っていたので、先生のこの言葉には驚きました。
漢字とひらがなが不自然に混ざった文章は不格好でした。
でも、この出来事が衝撃的だったおかげで、「『誰が書くか』『誰に読んでもらうか』は作文において非常に大切だ」ということが、あれから14年経った今の私の心にも強く残っているのだと思います。


この経験こそが私の作文好きの入り口だったのかもしれません。
こんな気付きをくれた先生と読書感想文にはとても感謝しています。
(私の書き方のせいで先生が悪役のように思われているかもしれませんが、決してそんなことはないですよ!!)
その後の学生生活でもたくさんの文章を書き、その楽しさがだんだんと体に染み込んできて、今現在このnoteを書いている私につながっているのだと、半ば本気で思います。

今回書いた読書感想文以外の作文エピソードについても、思い出したら書きますね。

いや~本当に、文章を書くのって楽しい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?