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預金残高が減る兆候が見えたら融資を受けるタイミングかもしれない

こんにちは。元銀行員 勤続10年、法人融資営業をしていた谷本と申します。
現在は独立して、主に中小企業の財務担当者のアウトソーシング事業を行っています。

今回は、預金残高が減る兆候があったとき、考えるべきことをお話ししたいと思います。
預金残高が減る兆候が見えたら、融資を検討しましょう。」ということです。

よく、預金残高が減っても「できれば借りたくない」と我慢してしまう方がいますが、それは逆効果かもしれません。
預金残高と融資の関係を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

融資にお悩みの方は、弊社にご相談ください。
(※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください)


預金残高と融資の関係性

預金残高と融資の関係性

預金残高がなければ、融資を受けるのは難しいでしょう。

私たちは都度、お金のない人には銀行はお金を貸せないとお伝えしています。
たとえば皆さんがお財布に100円しか入っていない友人に対して、100万円を貸せないと考えるのと同じです。
銀行では運転資金の場合、手元資金の2~3倍が一つの目安になります。
(月商の2~3か月分なども指標としてありますが、預金残高も非常に重要です)

資金調達を検討するタイミング

資金調達を検討するタイミング

ここでは、資金調達を検討して欲しいタイミングを解説します。

手元資金が月商を切りそうなら資金調達を検討

タイトルでお伝えした「預金残高が減る兆候が見えたら融資を受けるタイミングかもしれない」の話ですが、1つの目安として手元資金が月商を切りそうなときは、資金調達を検討しましょう。

早い段階で考えることが大事

例えば、年商が1.2億円(月商1,000万円)だとします。この場合は、月商1,000万円を切りそうなときが資金調達を検討するタイミングです。
これが、損益計算書の売上1.2億円(あえて120,000,000円)に対して現金預金5,000,000円だったら、どうでしょうか?

少し分解してみましょう。
売上1.2億円に対して営業利益率が5%だと、営業利益は600万円です。
営業利益が600万円だと、売上原価および販売費及び一般管理費に1.14億円の費用がかかっていることになります。

1.14億円を1年で割ると、1ヶ月あたり950万円です。
現金預金500万円に対して毎月の経費950万円だと安全性に欠け、いつ資金ショートを起こしてもおかしくありません。
ここまで減る前に、資金調達をしなければならないのです。

「やせ我慢」はおすすめしない

「やせ我慢」はおすすめしない

良くやってしまいがちなのが「やせ我慢」です。

  • 何とかなるだろう

  • あまり借りたくないな

こんな風に考えてしまう気持ちは、本当に良く分かります。
何とかなると考えているのであれば、とりあえず借りて資金の薄い状態を脱却してください。
脱却できてから、返してしまえば良いのです。

リカバリーの利く預金水準

リカバリーの利く預金水準

次に、リカバリーの利く預金水準についてお話しします。

個人の預金残高も含めてOK

この預金水準は、法人口座だけではなく、社長個人の預金残高も合計して頂いて構いません。何かあった際、会社に入れられるお金があるのは、銀行にとっても安心材料になります。

もし会社の残高が月商を切ってしまったら、一旦個人預金を入れてでも預金残高を作り、融資相談をするべきです。

弊社の事例

私の顧問先企業においての事例だと、年商10億円のIT企業があります。
この企業は事業の性質上、預金残高が著しく減るタイミングがありますが、決算や融資申込時だけは預金残高1億円を必ず死守しています。

ただ、保証協会や日本政策金融公庫は融資の都度、代表者(連帯保証人)の信用情報をチェックしています。
代表者名義のカードローンなどで預金残高を増やしても、あまり意味がありませんのでご注意ください。

融資を検討している方はまず相談を

融資を検討している方はまず相談を

今回は、融資を考えるタイミングについてお伝えしました。

  • 月商を下回りそう

  • 直近で調達を行っており今後の調達について不安がある

こんなお悩みをお持ちの経営者の方は、まずご相談下さい。
相談に関する質問については、以下の記事でお答えしています。

お問い合わせは、DMもしくは問い合わせフォームからお願い致します。

※氏名・社名・業種・Facebook URL・メールアドレスなどを添えてお問い合わせください。

主に銀行融資関係(資金調達)のコンサルを行っています。

資金調達が出来た際の成功報酬は基本的に頂いておりません
理由としては・・・
・1度融資を利用する企業は、その後、2回目、3回目と利用があります。
・長いお付き合いをすることで、お互いの信頼関係を築くと共に、今後の資金繰りについて責任を果たすためです。
ですので、契約先とは最低でも毎月1回は定例でコミュニケーションを取らせて頂き、その都度、資金調達のタイミングや事業方針などについても議論をしております。

社長の望む調達金額を受けられる決算書の作成を得意とします。

銀行融資にはいくつかポイントがあります。
粉飾などによらず、目指す決算書にたどり着くよう、決算月の約半年前からすり合わせを行います。
このすり合わせとは、紙面による数字との睨み合いに留まりません。企業における営業活動など、包括的に関わっております。
これは、税理士や一般的なコンサルタントでは分からない分野です。

お客様によりますが、御社での私の名刺を作ってもらい、銀行対応全般をお任せ頂いております。
銀行対応において、代表者や責任者の方にご同席頂くのは、基本的に初面談時と契約時のみです。
融資実行までの中間の交渉は、全て私がお引き受けします。
(金融機関や個別対応でお受けできない場合もあります。)
CFO的な立ち位置で長きに渡りお役に立てればと思います。
創業融資のお問い合わせも多く頂いております。(R3年実績30社程度)

創業計画書の書き方にお悩みではないでしょうか?
大口の資金調達のコーディネートも行います。
これから事業が大きく成長する中で、どのように銀行と付き合おっていくべきかお悩みではないでしょうか?
収益物件購入、不動産業者、保険営業マンからのご相談もあります。

ご自身では分からない銀行のこと、たくさんあります。
銀行内には独自のルールや文化が満ちあふれています。

現在、お付き合いを頂いている企業は東京が主ですが、リモート対応も可能です。場合によっては出張も致します。

事業を頑張る経営者の皆さまのお役に立てる記事をこれから書いていきたいと思っております。
初回30分無料相談もお受けしています。

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