「だえん」について

私たち「だえん」は、現代美術の記録を目的としたリサーチと出版のプロジェクトです。
 
本プロジェクトは、同時代(=同世代)の核心的な芸術表現を、未来に継承するための実現可能な方法について、いま一度、真剣に考えてみたいという思いからはじまりました。私たちの目的は、過ぎ去っていく日々の新しい出来事を目撃し、それらをいつでも、いつまでも閲覧できる公共的な記録物として蓄積していくことです。とりわけ、これまでの批評言説や美術メディアでは積極的に扱われてこなかった、周縁的な実践や挑戦的な試みに注目していこうと考えています。
 
活動の焦点は2つあります。1つは展覧会やアートイベント、あるいは個々の作家や作品に着目したエッセイの公開です。執筆は特定の書き手が担うのではなく、新たな参加者を広く募集していく予定です。各エッセイは「だえん」の内側に留まらず、ほかの組織やプロジェクトとも繋がりを持つものとして発信されます。もう1つは、関連するトークセッションやレクチャー、読書会の定期的な開催です。そうすることで「だえん」は、いまを共にする人びとの対話を豊かにする、柔らかく刺激的な空間の形成を促します。
 
当面の目標は、上記の活動を1年、継続させることです。そして、集積した記録の束を今年の12月に「年鑑」というかたちで刊行したいと考えています。逆にいえば、これからはじまる様々な試みは「年鑑」の出版に向けた継続的な編纂作業である、と言ってよいかもしれません。1年を基本単位とする継続的な編纂と集積の往還によって「だえん」は明日の読者だけでなく、10年、100年、1000年後の読者のための備忘録となることを目指します。
 
2024年4月29日
だえん出版

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