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このジブリ、見逃していませんか?

子供の頃、金曜ロードショーで「トトロ」や「ラピュタ」を見るのが楽しみでした。
今でも大好きですが、大人になってもっと好きになった映画があります。
それは「海が聞こえる」です。

氷室冴子さんの小説を原作として、ジブリの若手スタッフが手がけた作品です。
高知を舞台に、10代の終わりを迎える主人公たちの心の動きを瑞々しく描いた青春群像劇です。(是非見てほしいので、詳しいあらすじは書きません)

10代の終わり――心が激しく揺れ動くこの時期を、とても静かに、丁寧に繊細に描いた作品です。
後に制作をされた方々が「平熱感覚」という言葉で作品を表現されていますが、個人的にとてもしっくりくる言葉だと思いました。

物語としての起承転結はしっかりとしていますが、全体を通してすべてがとてもフラットに、淡々と進んでいきます。
これがこの映画の「好き」「嫌い」を左右する要因だと思います。
ただ、登場人物の心情が説明的に、感情的に描かれていないということは、その受け止めはすべて見るものに委ねられているのだと想います。
正直、初めて見たときには「いい作品だと想うけど・・・」という感じでした。
一回観ればいいかなと思っていましたが、時が経つにつれて観たくなる気持ちが強くなり、また観るたびに心に迫ってくるものがあり、昨日も本編とDVD特典を見てしまいました。

ジブリといえば高畑監督と宮崎監督の作品が有名ですが、望月監督の「海が聞こえる」も是非、何度も見てほしいなと思い記事にしました。
初めて見た方、元々ファンの方と感想を共有できるとうれしいです!

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