読書をリアルタイムでシェアしたい話

経緯

一人でコンテンツを楽しむのもいいですが、複数人で楽しむのもいいですよね。例えばコンサートとかが最たる例で、他にも家族でドラマを見ることや、スポーツの観戦とかも楽しいですよね。

ネット放送であれば、何万もの人とコメントしながら見ることができます。最近ではLINEにYouTubeを複数人で同時に視聴できる機能が追加されており、映像をリアルタイムでシェアして楽しむ需要の増加が見られます。

しかしそれは映像作品が多いと感じられました。じゃあ読書の場合はどうなんだろう?というのが、今回の内容です。

読書のシェアの定義

複数人で同時に本を読むことを、読書のシェアとします。まずは読書のシェアについて軽く定義していきましょう。

自分が考える読書のシェアとは、現在進行形で複数人が同じ本を読むことです。

例えば子供のころ、新刊を兄弟でどちらが先に読むか揉めた結果、一緒に読んだ経験はありませんか?それに近いです。

シェアの方法は文字形式のコメントか、実況なのか、これはどちらもメリット・デメリットがあると思うので、あえて定義しません。

個人的には、仲の良い数人であれば、声に出して盛り上がりたいです。

対象とする書籍は漫画が最適かなと思います。読むというよりは見るに近いからですね。

活字である小説なども、もしかしたら面白いかもしれません。読み手によって想像力が異なり、コメントの内容もばらついて面白そうです。

一方で、読了後に感想コメントを見るのもシェアの一つではあると思いますが、今回はリアルタイム性を重視するため除きます。ちなみにこの読書体験を「ソーシャルリーディング」と呼ぶそうです。

まとめると

リアルタイムで複数人が同時に本を読みながらコメントしあうこと

これが今回のテーマにおける読書のシェアとします。

リアルタイムシェアすると何がいいの?

自分はリアルタイムシェアによる盛り上がりという点が、最も楽しい要素だと思います。一体感というか、盛り上がりの共有というか、一人で楽しむ以上の楽しさを見いだせると思います。

もちろん一人で集中したいという人もいると思うので、万人の感覚ではないでしょうけどね。

また、作者側にもメリットはあると思います。読者の反応をページ毎あるいはコマ毎で分析出来たら、今後の創作にも役立つのではないでしょうか。

既存のコンテンツ

既存のコンテンツを探しました

最初に見つけたのが「ニコニコ漫画」です。

これは、ニコニコ動画の漫画バージョンであり、漫画のページ上にコメントが流れます。表示は任意で切り替えられるので、初見は非表示にして、2回目以降は表示にすることで、2度楽しむことが出来ます。

まさに複数人で同時に漫画を読む体験を得られ、読書のシェアといって間違いないでしょう。あれ?これでよくない?

次に「リトルスタッフ」という方々の取り組みです⇒https://little-staff.hatenablog.com/entry/2018/04/09/202030 *無断リンクで申し訳ないです

自分の発想と異なる点として、レビュー機能の要求値を高めたり実用書などにおける理解の助けになったりがあげられました。そういうメリットもあるんだなぁって感じです。

同様の発想を持つ人が居るのは、単純にうれしく感じました。

以上が既存コンテンツでした。 ​探しきれてないものもあると思いますので、あったら教えてほしいです。

読書のリアルタイムシェアの難しさ

既存サービスとしてまだないということは、相応の難しさやデメリットがあると考えられます。

例えばネタバレはその最たるものでしょう。ちなみにニコニココンテンツの場合は、アカウントに対してNGレベルが設定されており、何度も注意を受けたユーザは排斥されます。

また、実況の場合は読むスピードに個人差があることも問題の一つです。自分のペースで読めないことは、ストレスの原因にもなるでしょう。

さらに、電子書籍への移行がまだ完全ではないという点でしょうか。流石に実物の本を複数人で読むのは困難な印象です。

あとは単純に面白いかどうかですね。やっぱり本は一人で集中して読みたいっていう感覚が大きいかもしれません。

最後に

読書をリアルタイムでシェアする話でした。

ちなみに、筆者は読書のリアルタイムシェアを実はもうしていたりします。

それは、「さっちゃん、僕は。」というWeb漫画を彼女と一緒に読んでいることです。

「さっちゃん、僕は。」は隔週水曜0時の更新で、同時に読みやすいことから一緒に読むことが恒例化しています。やり方は、通話を繋げ時間になったらそれぞれの画面で漫画を開き、一緒にページを捲っていくという感じです。多分LINEの画面共有などでシェア出来ますが、著作権的な話で罰せられる気がするのでよくありません。

彼女の過激なコメントを聞きながら過ごす水曜0時のひと時は、この経験でしか得られないでしょう。

皆さんもぜひお試し下さい。

ではではー


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