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同週に行う全米・全英オープン最終予選会の過密日程、これでいいの?

・5月16日(木)〜19日(日)
 関西オープン(滋賀・名神八日市CC)

・5月20日(月)
 全米オープン最終予選会(滋賀・日野GCキングC)

・5月23日(木)〜26日(日)
 ミズノオープン(岡山・JFE瀬戸内海GC)
※兼全英オープン日本予選会

 ジャパンゴルフツアーの合間に行われるメジャー出場権をかけた予選会がたけなわです。
 全米オープンの予選会が20日終了し、滋賀の会場では石川遼・河本力・清水大成の3選手が、さらにテキサスの会場では金谷拓実が出場権を手にしました。
 出場権を手にした選手は、活躍を期待したいです。

 息する暇なく今度は、全英オープン出場権をかけた日本最終予選を兼ねたミズノオープンが岡山で開催されます。
 以前も投稿した通り、今年から出場資格に変更がありました。
 昨年までの上位出場枠が4から3に減り、昨年の賞金ランク上位2選手と開幕から日本ゴルフツアー選手権までの賞金1位の選手の枠が廃止。
 代わってインターナショナルフェデレーションランキング上位5選手という枠に変更されました。
 出場資格が変更されたことによって、ミズノオープンに出場する選手で既に全英オープン出場権を持っているのが、昨年の日本オープン優勝者の岩崎亜久竜のみ。
 岩崎を除いた上位3選手が出場でき、タイが生じた場合は世界ランク上位者に出場権が渡ります。


〇10年前からミズノオープンが6月から5月開催に移行、そこからメジャー最終予選会が”過密”に

 13年までは全米オープン最終予選会が5月に開催(現在も)、ミズノオープンが6月に開催されていました。
 それが14年以降、ミズノオープンが5月に開催されることになり、全米オープン最終予選会と日程が密になりました。
 ミズノオープンの前週が関西オープンを開催しているため、関西オープンの開催地から近い関西近郊のコースを全米オープン最終予選会の会場とし、終了したらミズノの会場に向かうといった具合でした。
 21年から関西オープンに代わり、ゴルフパートナープロアマが新規トーナメントとして加入(茨城・取手国際CC)。
 今までと同様にこの試合に近い関東近郊のコースを全米オープン最終予選会の会場とし、終了したらミズノの会場へといった具合です。
 関西オープンの開催は、中日クラウンズの前週に移行しました。

〇JGTOはもっと”選手ファースト”になってもいいのでは

 ところが昨年、ゴルフパートナープロアマの開催中止が発表され、その空いた時期に日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、関西オープンを再び組み込みました。
 今年はISPSHANDA・欧州日本どっちが勝つかトーナメントから、ミズノオープンまで5週連続の連戦状態となり、関西オープンとミズノオープンの間に全米オープン最終予選が入る”過密スケジュール”となりました。
 全米オープン最終予選の会場が関西オープンの会場に近かったことは良かったのですが、何も関西オープンの日程までずらすことまでしなくてもいいのではと思います。
 選手も連戦で疲労が蓄積している最中で、メジャーの予選会が同じ週に立て続けにあるというのも苦労しているでしょう。
 そういう選手の状況を、JGTOは汲み取っているのでしょうか?
 また今年スケジュールが発表されたとき、選手はJGTOに意見を出しているでしょうか?
 日本ゴルフ協会(JGA)、全米ゴルフ協会(USGA)、ロイヤルアンドエイシェントクラブ(R&A)などが絡んでくる案件で、なかなか難しいことだ承知はしても、何かしら過密日程に対しアクションを起こし、選手の負担を軽減してあげることも必要だと考えます。


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