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#こよいお月見

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お互いの距離を保ちながら皆との共通体験が楽しめる行事とも言える「お月見」。このマガジンでは 私たちOTSUKIMI.の取り組みをはじめ、お月見に関する投稿をまとめています。
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2020年9月の記事一覧

新しいお月見会2020

「なんだか夢のような時間でしたね‥」 来場者のみなさんが帰られて、お月見仲間(運営メンバー)と後片付けをしながらそんな言葉が飛び交うほど心地よい余韻に浸っていました。手前味噌ではあるけれど、距離を保ちながらも一体感のある楽しん時間になりました。 今日は少しだけ、イベントの雰囲気を紹介させてくださいね。 会場は林伸次さんの最高に素敵なワインバー、BarBossa。 佐久間茜さんに作っていたいたメインヴィジュアルのポストカードと、秋の草花を飾りました。 扉前で来場者をお迎えす

応募総数60本以上🌕お月見コンテスト結果発表 🎉

2020年8/15〜9/16までnoteで開催させていただいた#新しいお月見プロジェクト 主催の「お月見コンテスト」の結果を発表させていただこうと思います! お月見コンテストとは?募集する作品(エッセイ、写真、漫画、詩、考察、音楽‥何でも)は、お月見に関するものなら何でもOKです。お月見の思い出や、好きな小説の作品とか、お月見レシピとか、月の写真とか‥ぜひみなさんの「お月見」を教えてください。 コンテスト概要 ・開催期間:2020年8月15日(土)〜2020年9月16日(

祖母と見た月を今でも覚えている

祖母と見た月を今でも覚えている。 祖母は行事を大切にする人だった。 毎日仏さまを掃除してお花を生けていたし、神棚の榊もかえていた。 お盆になれば潜りに行ってサザエやアワビを採ってお供えしていたし、仏さまと無縁さまに供えられる御膳は手作りのお供物がきれいに並べられ、それは小さくて可愛いおままごとセットのようだった。 お正月、節分、雛祭り、端午の節句、夏越しの大祓、七夕、お彼岸、大晦日。 我が家のまつりごとは祖母とともにあった。 * 『あきこ、こっちへこーよ』 そう呼ば

第一回 お月見漢字選手権

月は日本人の生活に欠かせない。 夜空を見上げる習慣がなくとも、誰もが日常的に月を見ているはずだ。 漢字の中で。 漢字辞典ONLINEによると、「月」を部首に持つ漢字が1,375字もあるという。お月様は漢字界でも引っ張りだこである。 しかし、ずらりと並んだ漢字を見ていると、どうしても気になるのだ。 月が左端に追いやられていたり。 他の部首の下敷きにされていたり。 なんだか、お月様を粗末に扱っている漢字が目につく。 やつらは一体何を見て育ったんだろうか。お月様は空に

お月見団子2020をつくろう!「チョコあん白玉」と「くるみチョコ白玉」

お月見といえば、お団子!私は白い食べ物が大好きで、なかでもお団子は大好物! お月見のお団子は、本来なら十五夜にあわせて15個のお団子を用意するそうで。私、知りませんでした(冷汗)「あの三角に積まれたお団子、おいしそうだな...」とこどもの頃からずーっと思っていたのですが、今の私は15個のお団子は食べきれないかもしれない... 「#新しいお月見」を提唱している渥美まいこさんは、こんな風に言ってます。 古くからの文化がそのまま現代で通用している事例って多くはありません。歌舞

シュリンプ・フルムーン・ナイト

「ジュゥ、パチパチパチ……」  油の中に、何かが放り込まれた音だ。鍋の中にたゆたう大量の油の中に放り込まれたことによって、音がにわかに反響していく。この弾ける音を聞いただけで、お腹の底から食欲が湧き上がってくる。でも幼い頃は、この音を聞くことをどうしようもなく嫌いになってしまいそうな時があった。 今日は、満月の夜だ。 *  わたしの家庭の習わしが、他の家庭と少し違うことに気づいたのは中学生の時だった。その頃親しくしていた友人から、普通の一般家庭では十五夜の夜にはお団子

日本の季節行事をたのしむ vol.1

突然ですが、 うさぎ うさぎ なにみてはねる この続きは? ・・・ ・・・ 正解は こちら! ※映像が再生されます そう。『じゅうごやおつきさま みてはねる』です。 朝晩が過ごしやすくなり、秋を感じさせる今日この頃。 帰りがけにふとこの歌を思い出しました。 すごくシンプルで、子どもの頃から秋を感じるとついつい口ずさんでしまう曲です。 ところで”十五夜”ってなんでしょうか? なんとなく分かっているつもりだったな、と思ったので、調べてみました! *・*・*・

同じ月を見上げて。音楽と晩酌で楽しむ、新しいお月見時間【#私の晩酌セット vol.06】

秋の夜長は月と音楽、ときどきビール。 思わずニヤリとしてしまう自分だけの晩酌の楽しみ方をご紹介する「#私の晩酌セット」。第6弾は、エッセイストやライターとして活躍する中前結花さんです。今回はお月見の季節にぴったりの「月」をテーマにしたエッセイをお届けします。中秋の名月を見上げながら、晩酌のお供にどうぞ。 「9月」というものは 真夏のピークが去った、だなんて。 ふんわりと白い月を窓越しに見上げながら、 わたしはなんだか不思議に思ってしまう。 うんと若い頃は、「夏の終わり

9/22開催🌙「オンラインお月見会」ご案内

連休最後の22日火曜日の夜、オンラインお月見会を開催します。 参加はもちろん無料、韓国のお月見仲間とトークしたり、お月見をテーマにした落語を古今亭今いちさんに披露していただき、配信します! 🌕 🍡 🌕 🍡 🌙オンラインお月見会の概要・日時/9月22日(祝火)19:20頃〜20:30 ・参加:無料 ・参加方法:bit.ly/348ZUip ※ZoomのURLに遷移します。 ※パスワード:308176 ※お時間になりましたらログインください 🌙配信コンテンツご紹介1時間程度

独り善がりの独り打ち上げ中。 悪い?

『世界の美味しい月』企画のまとめ記事を昨日ようやく出した。 人様からお預かりした大切な記事の詰め合わせを箱に入れ、私なりに大切に包装したつもりなんだけど、気に入ってもらえたかな。 「書けないならば、書いてもらえばいい」と久しぶりに企画をしたら、えらい気合が入ってしまったような気がするな。 月の引力? そうかもしれない。 やらないでも済むことなのに、やらないとどうしようもないようなよく分からない力が働く時があって、そういう時は逆らわない。お任せすることにしてやってしま

暮らしに溶け込む、お月見文化を

空気や陽の光がすっかり秋めいて来ましたね、みなさんお元気ですか? 夏から地道に取り組んでいる #新しいお月見プロジェクトも佳境にはいってきました。今回は「現代の暮らしに溶け込むお月見スタイル」ご紹介させてください。 プロジェクト当初にTwitterDMで「はじめまして‥お月見を今らしく更新したいのですが‥」、と突飛な相談を快く受けてくれた(まるで月の使者かのような方々が)スタイルを提案してくれました🎉🎉 ・お月見って、どう楽しんだらいいのかな‥? ・お月見、今年はやってみ

世界の片隅で見つけた美味しい月

ずっと月を眺めている。 今、自分が見ている月は数時間前には地球上の別の場所にいて、そして数時間後には別の場所に、満ちたり欠けたりしながら姿を現す。 北半球と南半球で三日月の欠け方が違うことを今まで気づかなかったなんて言ったら笑われるだろうか。 それぞれが見上げる月の下では、全く異なる時空の『今』が流れている。月を眺めている『今』は自分の今日であり、誰かの昨日であり、さらに誰かの明日でもある。 人は月を通して自分の中を覗く。そして、どこかに置き忘れていたものをふと思い出

今年は、同じ月を見上げて。風流な夜を過ごす、"月見宿"。

最近、空を見上げることが多くなった気がします。リモートワーク中心の生活になり、苦手だった混雑した電車での移動が減り、散歩をする機会が増えたからかもしれません。 会社のある都心や、私の住んでいる神奈川でも、こんなに夕焼けが美しく見えたり、星が綺麗に見えるんだな、と。今まで忙しい日々に追われて気づいていなかった、自然のうつろいに目が行くようになりました。 それぞれの場所から、月を見上げて過ごす夜。今年は屋外含め多くのイベントが中止に。お花見や花火大会などの、日本ならではの行事

新しいお月見

月の裏側は地球から見ることはできない。正確に言えば、見ることができるのは全月面の約59%、つまり表の100%と裏の18%だけである。 「いやいや、月も自転してるんだし、もっと見えるんじゃ無いの?」と思う人もいるだろう。実は私たちはこの現象を小学校の授業で習っている(私はすっかり忘れていた)。皆様、覚えているだろうか? 正解は、「月は地球と同様に自転も公転もしているが、実はその周期(1周にかかる時間)は両方とも27日で "同じ" 」だから。 これを専門用語で「潮汐ロック(