漫画×NFT どうしよう〜ゆるく相談するつもりが…回

こんにちは!秋月カイネです。
前回のどうしよう会議を経て、やっぱり結構NFTと漫画の活用について深掘りが欲しいなと思ってる人が多い印象でした。
なのでさっくりとガチ会議に向けて思考をまとめたいな〜と思っていたところ、予想外にも多くのスピーカーさんが上がってくださったので、今回も記憶を頼りに解像度荒めにまとめてお伝えしたいと思います。

今回共同ホストでマップさんにサポートいただきました。ありがとうございます!


今回は、「漫画×NFTだと面白いことと、ちょっと相性悪いこと」って感じです。

前回からの繰越で、「外国語版を出版したい」件

こちらは、外国語の翻訳の得意なNFTクリエイターさんにお願いして、コラボという形で割と簡単にクリアできるんじゃないかなと思いました。

Tetさんは海外交流スペースで翻訳などをしてくださっている方です。
クリエイターさんが海外コレクターへのプレゼンテーションを行う際のサポートもされていて、翻訳サポートの販売もしています。
こう言った形なら、簡単なコラボとしてお願いしてみることができそうです。

また、同じようなスタイルで「音声配信がしたい」というコラボもできないかな?と思いました。声優として活動してみたい方などとのコラボなら、こちらも可能性があるかと思います。



NFTコレクターさんと漫画家と漫画ファンはみんなちょっとずつ違う方向を向いていた話


NFTをやってみると、最初の壁は「売れる・売れない」かなと思います。
「NFTとして価値をつけやすい状態にする」

NFTコレクターさんは、今のところ投資家目線の方が多い印象です。
単純に素晴らしいイラストや絵画を「気に入ったから」購入する、あるいはクリエイターの応援に購入するパトロン系の方も多くいらっしゃいますが、美術品の投機に近い目的や話題性の高いアイテムのせどり的な目線から価値を付ける、という動機がある方も一定数いらっしゃいます。
それ故「人気」「一点もの」「フロアボリューム」など、金銭的価値を文脈にした2次流通の可能性を重視される印象です。

一方、漫画家は…
一枚絵を描く技術はあるものの、ストーリーやキャラクター、リサーチなど複合的な作品制作となるため、時間などのリソースを画家さんやイラストレーターさんほど割く余裕がありません。じゃあ漫画出せばいい?となると、ファイル形式で複数ページが出せない問題や「知ってるストーリー買う価値あるの?」「人気出るコンテンツなの?」「ディスコードでファンコミュ手厚くして!」などなどなど…
時間リソースの配分がより厳しくなる割に手持ちの武器では収益化しづらい、ちょっとNFTとの相性悪いかな?といった部分を求められがちな状態かなと思いました。

この時スピーカーで上がっていただいたakさんが、お悩みシェアして下さいました。
すでに漫画を描かれていらっしゃって、イラストも超絶美麗な神絵師様です!ディスコードの運用などもされているそうですが、コレクションの方針とやりたいことのズレに迷われていたようです。


すでに漫画を描かれていらっしゃって、イラストも超絶美麗な神絵師様です!ディスコードの運用などもされているそうですが、全体的なコレクションの方針とやりたいことのリンクのさせ方に迷われたようです。
現在はお悩みも片付いて、今一番描きたいぽよぽよ4コマ漫画を展開するとおっしゃってたので、激烈応援です!

加えまして、漫画ファンとしては!
「作家さんを買って応援したい!でも1点しかないの?」「1点ものだから2次流通させないとNFT的には応援にならないの…?」「でもガチ保したい!!!」「本当は全種類集めたい!!!」
今までの応援スタイルとNFTの価値基準とはやはりちょっと合わない、といった状況です。元々はパトロン気質(感謝です!!ありがとうございます!!!)なのに買いたくても、持ち続けたくても、NFTの常識内では気持ちに反してしまう形になってしまううジレンマ…!
そんな話を澪さんとさせていただきました!


そこで、まずは作品自体を好きになってもらい、キャラクターのイラストNFTを買いたいと思ってもらう。ポスター的なイラストや、特にNFTのトレンドにも合ったアイコン系のコレクションなどで支援してもらうスタイルなどが初手としてはいいんじゃないかなといったまとめとなりました。
セオリー通りの方法かもしれませんが、やはり一番効果的かなと言った印象です。
この辺りまででは、やはりNFTで漫画で収益化といった道は少々工夫が必要そうです。



また、時間的なリソースを補うために「誰か」や「どこか」の団体と組んで活動するのも選択肢として良さそうなのでは?というお話がありました。
今ならではの「最初にやった人」になって話題になる、自分に価値をつける、といったアイデアもいただきました。

例えば、NFT界隈で有名な方のスペースなどで直接疑問(というか、展開の相談!)をぶつけてみたり。
@NFTJPNさんの利用なども良いかと思います。


存じ上げなかったのですが、ANIFTYというマーケットプレイスがあるようです。
デジタルならなんでもアリの OpenSeaとは違い、近しい客層のマーケットプレイスを選ぶというのも一つの選択肢かと思います。


Discordでサポートをお願いするのも良い方法かと思います。
SoudanNFTさんはDiscordでのサポートが手厚い印象があります。複数人で運営されていらっしゃるそうなので、困った時ややってみたいことがある時の相談、プログラマーさんなどの他業種の方との出会いなど、安心してサポートしてもらえると思います。
前回の記事で紹介したぴぴぴさんのファンコミュなど、クリエイターさんの支援ページもありますので、自分で運営するのが難しい場合はこういった場所に頼ってみるのもいいかも知れません。


個人的には、ここまでのお話でおおよその筋道は見えやすくなってきたんじゃないかなと思いました。
ただ、まだ駆け出しのクリエイターさんには難しい部分が多かったり、反応がもらえなくて塞ぎがちになられている素晴らしいクリエイターさんを救う手にはなっていない…その辺りがまだ決め手に欠けるなと感じました。


個人的には、まだ市場が開店前のような状態なので、売れない=価値がないというわけじゃないんだよ、とお伝えしたいです。

NFTだと買いたくなる価値をつけなきゃいけないからー…
コレクターさん側の一般論に囚われすぎると、クリエイターさんは「買われないから自分には価値がないの?」と思いがち。でも、NFTは出版社のような爆益を上げなくてはいけない場所ではありません。また投資家さんに認められなければいけない場所でもないと思っています。

まだNFT始めてない人が多いだけ!
で、クリエイターさんが表現する世界を受け止めて支えるコアなファンに届いていないだけ!

NFTの世界に来て、本当に毎日素晴らしい作品ばかりだなと思っています。
作品にやクリエイターさんに落ち度があるわけではなく、強いて今の問題点を挙げるなら、仲間探しも大事だなと気づいて発信する力をつける方が重要なのかなと思いました。


届ける力、魅せる力も作品そのものだけでなく大切と言うことで…
全力まんさんがクリエイターサポートをしてくださっています。

他にもNFT界隈にはプロフェッショナルな方がとにかく大勢いらっしゃいます!
コレクターさんとクリエイターさんのタッグにより作品の新しい魅力が見出されるチャンスですので、勇気を出して持ち込みにいくのもいいと思います!

あと、今回スピーカーでお話しくださったONIちゃんさんも毎日夜21時頃にスペースを開いてくださってるので、有益情報や宣伝お悩み相談など!ぜひ聞きに行ってみてください!




実はNFTの特徴である2次流通の旨味はあんまりないんじゃないの?説


NFTのメリットの一つに、スマートコントラクトで2次流通(転売)時にクリエイターにもロイヤリティが入る!というものがあります。転売に泣かされ続けたコミックス作家からすると、こんなに素晴らしい時代が来たなんて!と感涙ものです。

ただOpenSeaの場合、ロイヤリティを最高に設定したとしても作者に入るのは売値の10%…これだと少しは手元に入ってくるものの強い収入源にはなりにくいかなと。しかもちらっと先述しましたが、漫画ファンの方の気質はガチ保勢。やはり漫画家さんは1次収入メインに回すのがいいかなあといった印象です。

2次流通の仕組みを利用した面白い取り組みとして、エイジングブッダという企画を教えていただきました!

2次流通されるごとに絵柄が変わっていくらしいです。おもしろ〜い!!
回し読み方式を使う楽しさはありますが、続きものを読もうとすると他人の手に渡った間が空いてしまい、そのまま使うのは難しいかも…。2次流通はアイデア次第でもっと楽しくできるかも知れません。



ちょっと難しい、DAOのお話


前回の記事で、「で、結局DAOって何?」みたいな話になりましたが、今回はその先へ踏み込んだ話になりました。
どちらかというと、プロジェクトをDAO化させた先の話かと思います。

NFTは、そのまま株のような使い方もできないかな?と言う発想をいただきました。プロジェクトのNFTを購入した人へ、一定数の収益が上がってきた場合に再分配するといった構造です。これなら、リターンを求めがちな投資家さんを納得させられそうです。
DAO化した際にNFT保有者やDiscordなどでその組織に貢献した人に多く支払われるガバナンストークンなどを発行するスタイルですね。実際、結構Discordを運営されているところはこういった展開をする流れかなと言う印象です。ガバナンストークンとは、そのDAO内のプロジェクトの方向を決定する際、裁量権を持つことができる「選挙権」のようなトークンです。このトークンに利益の再分配まで持たせることになると、もっと株に近いシステムになってしまうので、法律などのチェックなども確認が必要になってきそうです。




最後になってやっと雑談



今回最後の方にSUKIYAKI BOYさんが来てくださいました!

the少年漫画のテイストがカッコいい!Instagramで拝見してからずっと気になっていました〜!

前回に引き続きマップさんと一緒に漫画家のターン来た!って感じでお話しさせていただきました。
やはり焦点は時間というリソースの足りなさ。やりたいことはたくさんあるけれど、コスパを考えた制作がどうしても必須…!もう、これ漫画家あるあるなやつですね。資金か、人的サポートか、睡眠時間の犠牲とか…制作に人生全振りすぎる人多すぎなんですよね漫画家〜!あるー!あるあるーー!!!

その中で、ちょっと目新しかったアイデア。
よく出版社でコミックス化する際に、採用されなかったけど気に入ってたんだよね没になっちゃった方のラフ案…なんてことがあります。それも!しちゃえばいいんじゃないですか〜!?NFT!!
さらに、扉絵に入る煽り文句はとても面白いものがありますよね!あれを作ったり使ったりしてオリジナルの扉絵を作成するのも面白いんじゃないかな?と言うアイデアが生まれました。Twitterの最初のツイートがNFTになる感じをイメージすれば、アオリは立派な資産と認められるべきでは?と!
これはファンの人と一緒に盛り上がれそうでいいと思います!

この辺りを組み合わせると、ファンの方一人一人で至高の表紙が作れちゃう!NFTならではの楽しみ方にできる可能性があると思いました!



結びに

今回も記憶を頼りに書き起こしたので、多少ぼんやりした記事ですが、要所は押さえたと思うので、気になるお話や企画がありましたらぜひチェックしてみてください!


最後になりましたが、れーむさん、マップさん、カロンさん、ONIちゃんさん、akさん、澪さん、F.カスタード.botさん、SUKIYAKI BOYさん、スピーカーとしてお話くださりありがとうございました!

また、私の仕切りが悪くてお話いただけなかったかルルさん、さゆくろさん、すみませんでした。


この記事のどこか一つでも、お役に立てれば幸いです。
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました!


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