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超レア食材? バナナの茎を食べてみた

バナナの茎。ご存じですか、バナナの茎というものを。
以前バナナの花はスーパーで見かけたものを買ったことがある(レポートは下記参照)のですが、今回のバナナの茎は売り物ではありません。

どこで手に入れたかというと、以前ミャンマー料理のワークショップに参加した時に使い、余ったものを特別に譲っていただいたのです。

サイズ感はこんな感じ。結構ずっしりと重い

バナナの茎とは

「茎」って一体どこ?て思いますよね。
バナナは「木」ではなく「草」だそうで、収穫し終わったバナナの根っこに近いあたりから切り出したものらしい。

この大きさのものが毎年育つって、バナナの成長率半端ない。

いざ調理

その1:モッヒンガー

結構な量があるので、まずは習ったミャンマー料理のおさらいから始めることにしました。間違いなく美味しく食べられるし。

こんなふうに外側の固い皮をむいて
輪切りにします。切ると蓮根のような繊維がすごい伸びる
こんなにしっかりとした繊維
この繊維は取り除きます
ターメリック少々を入れた水にさらすのがミャンマー流らしい
スープに投入して柔らかく煮ます
ミャンマー流では魚や野菜のアクは取らないけど、バナナの茎はアクをとるらしい
その後の細かい工程は省きまして完成写真
80%くらい再現したミャンマー料理、モッヒンガー

白身魚から余す所なくスープをとり、バナナの茎、エシャロットにひよこ豆ペーストなどを入れ、ターメリックやナンプラーで味付けして仕上げたスープに細麺(ここでは素麺)を入れて各種トッピング(スープをとった魚のほぐし身炒め、ゆで卵、パクチー、フライドガーリック)をのせたもの。

トッピングにひとつ、アレンジとしてバナナの茎を素揚げしたのを追加してみた。
フライドオニオンぽくて普通にいけるね!
オニオンよりは繊維がしっかり目の食感。

その2:エスニック炊き込みご飯

お次は・・バナナの花の時もやったエスニック炊き込みご飯、かなり美味しかったので茎でもやってみよう。

下ごしらえはモッヒンガーと同じようにターメリック水にさらして下準備。

炊飯器にお米(たまたまあったインド米を使用)、ターメリック、ナンプラー、塩で味を整え、バナナの茎と生のレモングラス(バナナの茎と一緒に特別にいただいたもの)をのせた
塩胡椒で下味をつけた鶏もも肉をin

そしてご飯を炊いている間にもう一品。

その3:エスニックきんぴら

きんぴらには薄めにスライスしたバナナの茎

薄めにスライスしたバナナの茎と青唐辛子をサラダ油で炒め、味付けをみりんとナンプラーにしたきんぴら。

炊けました
見た目は地味だけど、香りはめちゃくちゃいい
レモングラスがいい仕事してる
薄くスライスしたものの一部を素揚げして再びトッピングに使う
盛り付け完了

完成!
トッピングはパクチー、フライドガーリックとフライドバナナ茎。
何気にこのトッピングがかなり仕事してるので、あるとないとじゃだいぶ違う気がする。
やはり炊き込みご飯は外れない!

そして、エスニックきんぴらが!予想以上にかなり旨い!

エスニックきんぴら完成版

茎といえどバナナだからなのか(?)、甘みが引き立ってとても相性がいいように感じた。
普通に和風のきんぴらでもおいしいかも。

その4:スープ

ついでにスープも。

スープは大きめみじん切りにしたバナナの茎に鶏がらスープ、ターメリックやナンプラーなどで適当に味付けし煮込んでパクチーを散らしたただけのもの。スープは万人向けというか、適当に作ってもおいしく食べられると思います。

その5:サンバル

まずサンバルってなんぞやと思われるかもしれませんが、個人的にこの頃インド料理にハマっていて、インドの豆と野菜のスープ「サンバル」をよく作っており、それにも合うんじゃないのかなと思ってチャレンジしてみた次第です。

さらして下処理してから紫玉ねぎやセロリと共に炒めてから煮込みます
細かい工程は記載を省きますが簡単にいうとスパイシーで野菜と豆をよく煮込んだスープ
サンバル完成、インド米とともに食べます

基本的にサンバルは大抵どんな野菜でもそこそこ美味しくなるのである程度予想していましたが、バナナの茎の食感がアクセントになって大変よかったです。

その6:牛丼

最後は玉ねぎの代わりに牛丼に使ってみました。
悪くないけど、玉ねぎとどっちがいいかと言われたら玉ねぎな気がする。

一見玉ねぎっぽい

まとめ

思いがけず手に入れたバナナの茎、ありがたく使い倒させていただきました。
蓮根のような、でも食感は全く違っていて・・例えるのが何とも難しい食べ物です。

もしも手に入れることがあったなら(そうそうなさそうだけど)、ぜひ切った時に出る繊維の感触を楽しんでいただきたい。糸紡げるんじゃないかってくらいしっかりしてるので面白いです。そして意外と使い回しできるのでぜひ食べ尽くしていただきたい。


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