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『Beep21』セガ・アーケード メモリーズ by 元『ゲーメスト』ライター 豊臣和孝-memory10- 一歩先をいく3DCGガンシューティング「バーチャコップ」


1980年代から1990年代を中心に、セガのアーケードゲームについてゲームセンターで稼働していた当時の雰囲気、ゲーマーの間でどのように盛り上がったのかなどを綴った『Beep21』の好評連載『セガ・アーケード メモリーズ』。今回も前回に引き続き元『ゲーメスト』ライターの豊臣和孝氏に筆を執ってもらい、「バーチャコップ」についてのメモリーを書いていただきました。

▼豊臣和孝氏による過去のコラムは以下からご覧ください

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今回の執筆者 : 豊臣和孝氏(元『ゲーメスト』ライター)

豊臣和孝(とよとみ かずたか):1970年生まれ。元『ゲーメスト』ライター。ゲーム雑誌やWeb媒体編集などを経て現在はフリー。都内デパート屋上やおもちゃ売り場、ボウリング場遊戯コーナーなどの幼少期ホビー体験がライター稼業の原点。'90年前後までの玩具、ボード(ウォー)ゲーム、PC関連も得意。初セガ体験は'70年代に出会った各種エレメカ。

ポリゴンによるガンシューティング「バーチャコップ」

今回ご紹介するのは、1994年にアーケード版がリリースされた3DCGガンシューティング「バーチャコップ」です。ゲームの舞台は、近未来都市バーチャシティ。プレイヤーはバーチャシティポリス第2分署の警察官となり、武器密造を企てる犯罪組織の捜査に乗り出す……といったストーリー。一人用のほか、二人同時プレイが可能となっており、基本武装は総弾数6のリボルバー「ガーディアン」。リロードは銃口(受光部)をモニター外に向けてトリガーを引くガンシューの定番仕様で、ゲーム中にアイテムを拾う(撃つ)と総弾数や判定など性能が異なるマシンガンやライフルなどが使い捨て形式で使用可能に。敵に撃たれる、または一般市民や人質を誤射するとミスで、ライフをすべて失うとゲームオーバーになってしまいます。

©SEGA   ゲームセンター向けの「バーチャコップ」の当時のブローシャー  ※クリックすると拡大して見ることができます。

アーケード筐体は50インチプロジェクターとアップライトがあり、多くの人になじみがあるのはたいていのロケーションに導入可能な小型のアップライトではないでしょうか。筆者も当時下町の50円ゲーセンなどでよく遊んでいたのはアップライトのほうですね。当然50インチのほうがリッチで大迫力なのですが、これが置かれているのは100円オペレーションの大型店が多かったからというお財布的な理由もあります。

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