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東北民なら芋を食え。東京・丸ビル「Daedoko」山形料理と美味い酒【新ベホイミのグルメ#008】

「あるいは芋煮会!」「芋煮会!」
ディズニーアニメ『ファイアボール』に突如として登場し、多くの東北民以外をポカンとさせたセリフである。それにしても、もう11年前の作品なのか。ドロッセルお嬢様の感覚なら「つい先だって」とか言いそうだが。

そもそも芋煮って何?

『芋煮会』とはその名の通り野外で里芋を使った鍋料理を作る行事で、東北の秋の風物詩だ。幼少時からインドア気味だった私でさえ、町内会の催しや中学校の行事などで参加経験がある。

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地元を離れて10年以上。芋煮とも縁が無くなって久しいが、ふとあの素朴な味が恋しくなり、東京で食べられる(ついでに美味しいビールも飲める)店を探したところ、ぴったりの店が東京駅前、丸の内ビルディングにあった。……それにしてもiPhone 11 Proの超広角レンズを手に入れてから風景写真を撮るのが楽しい

山形郷土料理の店「daedoko」

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この日1階で開催されていたラグビーのパブリックビューイングには目もくれず、空腹に煽られて一目散に6階まで上がる。
山形県天童温泉の老舗旅館『桜桃の花 湯坊いちらく』が直営する山形郷土料理の店、その名も『Daedoko』。台所の訛りから名付けられたらしい。

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いちらくグループは『天童ブルワリー』という老舗のマイクロブルワリー(地ビール醸造所)を有している。『湯坊いちらく』は勿論、この店でも飲むことが出来る。写真は蕎麦粉を副材料に使ったピルスナー『SOBA DRY』。あっさりとした飲み心地で、和食に合わせるのがピッタリ。
そしてお通しの玉こんにゃくが嬉しい。特に好物というわけではないのだが、何故か見かけると食べてしまう魔性の食べ物である。

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『くるみ豆腐のべっこう餡かけ』。豆腐とはいうが原料に豆腐も豆乳も入っていない。クルミと葛を固めた郷土料理で、弾力ある触感が楽しい一品。

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そして今回の目当て『米沢牛のいも煮』。ホクホクの里芋とたっぷりの米沢牛!特に里芋は産地の説明書きまで付けるこだわりだ。
私は東北出身とはいえ山形の生まれではないのだが、地元に帰ったようなホッとする美味さであった。

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山形産卵を使った熱々の『わんぱくたまごと煮穴子 出汁巻き玉子』。ビールを飲みに来たはずだったが、これは日本酒が合うだろうとつい注文してしまった。ワイングラスでいただく大吟醸酒『名刀 月山丸』。飲んでみた相性は言うまでもない。

炊き込みご飯も美味しいとのことだが、注文を受けてから炊き上げるため40分ほど時間を要するのだとか。今回は断念。米沢牛の味噌煮込み焼きやステーキグリルという魅力的な響きのメニューもあり、何度か訪れることになるだろう。ランチ営業もやっている店なので、昼に来るのも悪くない。

MMDモデル紹介「鳥海改二」

今回のヘッダーは『艦隊これくしょん』の鳥海改二。艦名が山形と秋田の県境『鳥海山』に由来する、ということで。
アーケード版で惚れ込んでから集中して育成し、今や我が鎮守府で最も練度が高い艦娘に。今季のイベントでも大活躍であった。
※リンク先にて摩耶改二とセットで配布

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