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FWL連携

電話面談システム「bellFace」は、株式会社野村総合研究所(以下 NRI)が提供する投信文書管理ソリューション FundWeb Libraryと連携した新機能「資料管理システムfor FundWeb Library」(以下 FWL連携機能)の提供を開始しました。
FundWeb Libraryを使う金融機関にとっては大きなメリットのある本機能、開発を担当した2人にお話をうかがいました!

※FWL連携機能の詳細はこちらのプレスリリースを参照ください
https://corp.bell-face.com/news/6748/

一色さん
第一事業部 エンタープライズ1ディビジョン GM
金融業界向け営業組織を統括

平林さん
第一事業部 プロダクトディビジョン
「bellFace」プロダクトマネジメントを担当

-本日はお時間をいただきありがとうございます。まずはFWL連携機能のリリース、お疲れ様でした。
早速なんですが、FWL連携機能が誕生した経緯を教えていただけますか?

一色さん
お客様の声がきっかけとなっています。
FWL連携が提供される前までは、お客様側で目論見書、補完書面、重要情報シートをbellFaceに手作業で資料を1つずつアップする必要がありました。

ここには
・手作業でアップすることに工数がかかる
・良く利用される銘柄のみに銘柄数を制限をすることで、顧客の全てのニーズに対してタイムリーに対応できない。
という2つの課題がありました。
この課題を解消したいというお客様からの声が、開発のきっかけとなりました。

-お客様の声から課題をつかんだ際は、機能開発までどういったプロセスをたどるのでしょうか?

一色さん
まず、AE(Account Executive)とPM(Product Manager)で共有している要望管理のデータベースにAEが起票します。
ソリューションではなく課題発見の段階で共有する仕組みになっています。

平林さん
要望としてあがったものに開発の優先順位をつけていきます。
SAMの試算、実現可能性および開発の期間、要望の緊急度などを総合的にふまえAEと連携しながらPMが優先順位を判断します。
あとは、事例を早期に作れるかって点も優先順位付けでは意識しています。

極端にいうと、コスト度外視で考えればシステムは作ろうと思えばなんでも作れるんですよ。そこをコストをじゃぶじゃぶ使わずに、拡張性をもたせた形で作ることが大切だと考えています。

今回のFWL連携機能も、資料管理というもっと大きなくくりのリアーキテクチャの一環です。FWL連携機能だけを切り取ると金融業界向けの機能ですが、資料管理でとらえると金融業界以外の方に対してもベネフィットのある、拡張性をもった開発になっています。

-その実現可能性やコストはどのように見積もるんですか?

平林さん
私も前職でエンジニアをしていましたので、感覚値は出せます。
それをもとにチームメンバーにも見てもらうって感じですね。

-前職というお話がでましたが、お二人とも当社が「金融Focus」を掲げた2021年4月以降の入社ですよね。入社にいたった経緯を教えていただけますか?

一色さん
私は金融業界と、金融業界向けのサービスを扱う会社に所属していました。「金融Focus」という方針に共感しましたし、経験を活かせると思い入社を決めました。

-経験を活かせる、ということは金融業界の営業には改善の余地があると考えていたんですか?

一色さん
はい、特に金融リテール営業ですよね。
少しずつ紙から電子媒体に代わっていっていますが、まだまだ改善の余地があると思っています。
年々お客様のスマホの普及や端末環境の改善、ITリテラシーも高まっていますので、顧客との接点の取り方も変わっていくんだよなとは感じていました。なので、このbellFaceという日常的に使い慣れた電話経由の非対面面談システムの提供価値は綺麗に届けられるのではないかと感じました。

-実際にbellFaceという商材を扱ってみていかがでしたか?

一色さん
現場に負担、負荷が掛かるツールも多い中で、bellFaceは顧客、営業員の双方がシンプルに使えることも魅力ですよね。これまで訪問営業をしていた方々が一部の業務フロー変更も伴いながら使うことになりますので、「便利ではあるが、営業員の操作が大変」というツールだとなかなか業務に浸透していきません。その点もbellFaceはいいところですよね。

-「営業を受ける側がストレスがない」という点はいつもアピールポイントになりますが、ツールを使う側の利便性も見逃せませんね。同様に平林さんはいかがでしょうか?

平林さん
私は「金融Focus」というものを強く意識して入社した訳ではないんですよね。
前職で、営業や制作を担当する自社社員が使うシステム構築を担当していました。ですので、営業社員がどういった働き方をしているのかも見ていたのですが、足でかせぐ営業が基本でした。本当にもう「相手に気に入られたら勝ち」って感じで。
ここをシステムとかプロセスで改善出来たらいいなと思い、入社しました。
営業社員1人の力ではなくて、いろんな方の知見とかもちゃんとフィードバックできるような仕組みとかプロセスで開発できたら楽しいだろうなと思って。

-金融業界へbellFaceのような業務改善ツールを提案することの難しさみたいなものはありますか?

一色さん
カスタマーファーストで考えると、訪問であろうと来店であろうと、非対面であろうと同じ資産運用アドバイザリー体験ができることが一番望ましい形だと思っています。
営業員側も資産形成に係るライフプラン・ポートフォリオシミュレーションツールの利用や金融商品の注文についても同じように使える環境が理想なんじゃないかと。

それができない要因の1つがセキュリティの観点だと思います。サイバー攻撃や不正アクセス等の意図的な行為も増えており、顧客情報の漏洩等の様々な外部要因リスク低減を目的とするとインターネット利用やパブリッククラウド利用に慎重にならざるを得ません。

セールスDXに寄与するSaaSツールは増えてきていますが、すぐに導入にいたらない1つの要因はこのセキュリティ課題だと思います。

-私はすぐ物を落としてしまうので、「紙で印刷した資料を持ち歩く方がリスクが高いのでは?」と思ってしまうのですが、なぜインターネット利用へのリスク懸念が大きいのでしょうか?

一色さん
もちろんそのリスクもありますが、個々に対する周知や預かり物の管理方法でリスク軽減は可能です。また、資料を奪いに来る人っていないですよね。一方でインターネットの世界では「サイバー攻撃のように不特定に攻撃される」ケースもあるからだと思いますね。
ベルフェイスの取り組みとして、こういった金融機関の課題に対して、必要となるFISCをはじめとした各種認定を取得している点や各種機能に制限を持たせることで個社のセキュリティ、システムポリシーに準じて柔軟に対応できる点は大きな強みだと感じています。

平林さん
セキュリティという話が出ましたけど、利便性とのバランスはやっぱり一番難しいところだと感じていますね。
セキュリティを重視した結果操作が煩雑になりすぎても使っていただけないので、バランスは常に意識しています。

-FWL連携機能は「資料管理というもっと大きなくくりの機能のリアーキテクチャの一環」という話もありましたが、実現したい世界観みたいなものはありますか?

一色さん
FundWeb Libraryだけでなく、その他の文書システムと連携することには大きな可能性を感じています。

お客様から電子的に受領した申込み帳票はまず社内のサーバーに保存されますよね。もし不備があったときに、シームレスにbellFaceの資料管理機能と連携され、お客様に徴求した申し込み帳票の不備箇所を明示しながら修正をいただく。
お客様から受領した帳票やデータを、bellFaceの様々な機能を使いながら商談できるのは本当に便利だと思います!

-お二人ともありがとうございました!


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