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明るくなって帰ってきたよ。

お久しぶりです。だいぶnoteサボっちゃいました💦

色んな事情あり、ぼく愛知県に戻ってきました、色々ありまして。

静岡を離れるときに、プライベートで知り合った人たちに色々挨拶周りに行ってきた。ベルの地元は愛知なんだけれども、人間関係は静岡の方が広いのです。ギリギリ3年いなかったくらいの滞在時間ではあるけれども、プライベートが充実していたんだなぁと、挨拶していると実感するよ。

自分、こんな友達多かったのか……と、埋まっていくスケジュールを見て思ったもの。あれれ、こんなはずでは……と飛んでいく交際費を眺めつつ。案外ベルは悪くない人生を送っているのかもしれないね。

愛知県にいた時代はがっつりインドア派だったこともあり、学校で築いた数人の友達がいた程度。あとは何だろうね、部活の後輩・先輩で愛知の人間関係の8割方あると言って過言ではなかった。それで世界が完結しているというか、不自由が無かったというか。強いて言うなら、その数人の友達自身の人間関係が広がっていくのを恐れてた圧倒的な視野の狭さは問題であったが、人とのお付き合いなんて、狭く深くでいいんだよ──などという考えを持ってはいた。

いや、そんな状態でよく静岡に行ったな、と思う。ただ、その数人の友達も進学や就職のために県外に出ることもちらほらあって、人間関係を新しく作れるような、そんな環境を欲していたんだろう。

で。

静岡だと、学校にあたるような環境が職場になるわけだけれども……職場の人間に対して、学校ほどの親しみある人間関係など築けなくて、これは友達を作っていくのは絶望的かと思われた。なにせベルは変な人である、平均的な人間の活動ができない。日々の活動の大半が職場を拠点にしているんで、職場で人間関係が築けなかったら無理だろうなあ、と。これは辛い人生になるのではないか、などと引っ越して半年は思ったものだ。

でも、着物が手に入ってからというもの、それがガラッと変わる。

着物と何の関係が……別にお茶を始めたわけでも、踊りを始めたわけでも、着付けを習い始めたわけでもないし。「ここで友達を作りましょう」みたいな環境を用意したわけじゃない。ただ、着物を買ってしまったことによって、外出する理由ができたというだけ。たったそれだけのことが、急速にベルに友達をもたらしてくれた。

これは奇跡だと思う……

あのベルが、休日、ほとんど家にいなかった!

どういうことだ

コペルニクスもビックリな転回。学生時代は文化部でぬくぬく過ごしていた自分が、休日はまさかの外出メイン。部屋で一日過ごすのが苦手な身体になってしまった。隙あらば外に出て、無計画ではあるがどこかに行く。個人的には非常に悪くない、十全な休日の過ごし方だと今でも思う。

もちろん着物繋がりの友人が大半なのだけれど、それでなくとも喫茶店やら、道行くところに声を掛けてくれた人々や、バーで知り合った人とも。

1つびっくりしたのは、某チェーンの喫茶店で、引っ越すことと来店が最後になるであろうことがあっという間に店員さん店長さんに広まって、バッシングのついでに代わる代わる挨拶してくださったという事件(挨拶だけじゃなくて、いろいろ施しを受けましたが、ここでは割愛)。ベルは確かに常連ではあったのだが、かなり親しみを持てるタイプだったと見える(確かに注文や会計のときに雑談必ず挟んでいたもんな……)。この店舗の方針なのかとも思ったけれど、友人が言うにはそうではないらしい。眺めてみても、こういう待遇を受けるのは自分くらいのものなのだ。

喫茶店でなくても、店主さんと夕飯をご一緒させてもらったり、色んなお店で知り合ったお客さんと食事したり、バイク行ったりお酒飲んだり。

この生き方は、とてもいいなと思った。職場の先輩も言っていたのだが、人に会うための出費が、一番良いお金の使い方だと思う。

これが陽キャラというやつなのか

今のベルが、学生時代だったら、きっと友達も多くて、モテていたに違いないだろうなあと思いつつ。陽と陰で両刀使いというのも悪くはない。陽とかいってもまだまだ入門レベルで全然チャラくはないけれど、でも最低限身に着けておくべきチャラさだとは思った。

愛知の友人たちにも「ベル×着物」という図式がすっかり定着しているので、静岡から着物を持って帰ってきたのは大変な成果であると思う。静岡に行って愛知に戻って、3年近く無駄な期間を過ごしたのかと考えたこともあったけれども、そうではない。愛知にそのまま滞在していたら、まず手に入らなかったであろうものを手に入れて帰ってきたのだ。

僕は、高価な着物を最初に購入したことを後悔してはいない。安価な着物だったら、無理に着ようと思わなかったに違いないし、外出もしなかっただろうから。

あそこでベルを囲い込みにして着物を売りつけてくれた店員さん! もう退職してしまって会えないけれど、感謝してる。正直10万円の価値はあったと思う、恨み節吐いてたこともあったけど、ごめん。着物は本当に役に立ったよ。

着物を纏っていれば、否が応でも印象に残る。目立つゆえ下手な行動もできなくなるし、悪印象を与えることも少ない。人間関係的には良い方に良い方に転んでいくことばっかりだ。着物で行けば1回目で常連になるという言い伝えは本当のことで、どこに行っても自分の存在を覚えてくれているらしいのは次の外出の意欲にもつながった。

人生で色んな番狂わせが起こっているけれども、自分が普通の人間に近づいたというのを、実感している。今の僕はコミュ障ではないのだ。ちゃんと他人と話せるし、お付き合いもできる。そういう自意識が愛知にいた時代は欠けていたのかなって思ってね。

静岡には稀に寄るので、またお付き合いください。

愛知の人は、今後ともよろしくおねがいします。

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