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お酒との付き合い方

私はお酒が大好きなわけです。わけですが、あまり強くはないのです。なので、たくさん飲むのではなくて美味しいものをちょっとずつ楽しみたいな、と常々思っています。

また、健康診断だとか健康づくりに関する業務に携わっていたこともあり、さらにもう若くはないのでなおさらアルコールの量だとかには気を使ってしまいます。お酒の中でも特にウイスキーをはじめとした蒸留酒や、それらを使ったカクテルに(コロナ禍以降)ハマっていることも大きいですね。

そんな中飛び込んできた『酒類大手がアルコールをグラム表示』というニュース。

以前、Twitterで相互さん達と適正飲酒量についてやりとりをして、皆さんかなりの量飲まれていてアル中をだいぶ心配したことがあります。健診窓口担当してても思いましたが好きな方々はよくそんなに飲めるなあ、と言う量を摂取されていることが結構あります。それまではストロングゼロとかにまつわるネタツイが多かったんですけど、この時は結構真剣にアドバイスしました。

そんなことを思い出し、ちょっと自分用メモとしても有効だしお酒好きな方々のためにも記録しておこうと久々にここを開いたって訳です。訳が多いな。わけがわから…なくはないと思います。では行ってみましょうか!

アルコールのグラム表示とは

普段アルコール飲料を手にするとき、その度数は気にしてみるポイントかと思います。度数が高い=強いお酒ならそれなりに気をつけて飲まなければえらい目に遭い、最悪マジで命に関わります。でも飲みやすくて度数が比較的高い酎ハイ、ストロングゼロを『効率よくクズになれる酒』としてネタ的に扱いつつ愛飲されている方も結構いるんじゃないかな?これ実は危なくて、ちょっと計算するだけで『本当のヤバさ』がわかるのです。

度数というのは例えば日本酒なら「15度」とかって書いてありますね。これが15%と言う事はみなさんご存知かと思いますが、ここから100ml当たりのアルコール量が100×0.15=15mlと言うことも割り出せます。小学校の算数で習った内容ですね。ですが、適正な摂取量ということになると、グラム表示されていることが多いのです。

『日本生活習慣病予防協会(JPALD)』という団体が適正な飲酒量等を表で掲載してくれているのですが、そこもグラム表示でかつ一般的な飲料についてしか書かれていません。

アルコールは水より軽い、つまり比重が小さいはずですが、その係数がわからない。ウイスキーったって43度だけじゃなく、40度のもあれば37度のも47度も、なんなら55度(101プルーフ)だってあるじゃないか!

ということで厚労省のサイトに行くと、ただの画像なのに何故かPDFで比重が掲載されています。なんやねんこれ、と思いつつもそこには「比重0.8」と描いてありました。1ml中の純アルコールは0.8gだということです。案外想像通りで拍子抜けしますが、よしこれでストロングゼロもスーパードゥラァーイも計算できますね。

先程のJPALDによれば、一日の適正アルコール摂取量は20g。ビール(5%)ならロング缶(500ml)一本でちょうどの純アルコール量ですが、ではスーパードゥラァーイ(7%)ならどうなのか。計算してみましょう。

500×0.07×0.8=28g。350ml缶なら、350×0.07×0.8=19.6g。ギリギリですが、350m缶1本で大体適正量に達してしまいます。ええっ、てことはストロングゼロ(9%)だったらどうなってしまうんだ。

350×0.09×0.8=25.2g。ロング缶なら36g。JPALDのサイトによれば、生活習慣病のリスクが高まる摂取量は男性40g、女性20gです。男性ですらそれに達しようかという量なのにも関わらず、ラジオ収録中にロング缶2本とかグイグイ行ってた某上坂○みれさんとか、いくら若いとはいえかなりヤバい気がして来ますね。

ではついでと言ってはなんですが、単位アルコール量(1ml)当たりの金額がストロングゼロ以下の高コスパ商品である『清洲城信長 鬼ころし1.5合』(15度)では?

270×0.15×0.8=32.4g。ストゼロロング缶には及びませんが、十分な量ですね。ちなみにストゼロロングが210円(メーカー希望小売価格)で、鬼ころし1.5が163円ですから、差額が47円。1週間で329円、30日で1,410円です。ストゼロ7本弱、鬼ころし1.5合なら8本買えます。何ならサントリーの角瓶が一本買える程です。早くアル中になりたいなら鬼ころし!やはり最強だったか…。

て言うかマジで毎日40gレベルの飲酒続けてたら、生活習慣病の前にすぐアル中になると思うんですけどね、どうなんでしょう。自分は強くないので多分普通に仕事に支障が出ると思います。もしこれ続けてる方いたら考え直しましょう。週に2日は休肝日!

本当にコスパがいいのは

さて酎ハイや日本酒(醸造酒)にはアルコールだけでなく他の糖類・糖質もたくさん含まれているので糖尿病リスクもより高くなる訳ですけど、蒸留酒は糖質が比較的少ないです。しかも度数が高いので、大体割って飲みますね。ここ10年くらいでだいぶ広まったハイボール(ウイスキーの炭酸水割り)か、水割り。どちらも大体ベースはシングル(30ml)で作るので、純アルコール量10gちょっとです。毎日これだとよくないでしょうけど、休肝日を週に2〜3日作れば1日2杯楽しんでも許容範囲かな?と言ったところでしょうか。事実、私はこのペース(休肝日を連続3日設けていますが)でアル中になってはいません(笑)

しかも、ウイスキーひと瓶(720ml)1,500円と仮定して、60ml/日で計算すると12日保つ計算になります。週4日飲んだとして3週間。4日の内1日を1杯だけにすれば4.8週、ひと瓶でひと月は保つ計算になりますね。同じことをストロングゼロでやろうとしても前述の通り前提条件が合いませんし、スーパードライでやろうとすると6本入りで実売1,400円くらいなので、1日ひと缶としても2週間保ちません。

これまで散々鬼ころし最強説を唱えてきた私ではありますが、やっぱり普段から飲んでいるウイスキーが一番コスパが良かったのです。なんと言うことでしょう!中でもサントリーのホワイトが一番気兼ねなく飲める味と値段で、個人的にはおすすめです。


ネタ記事に近い形でお酒の適正量について書こうと思っていたのに、コスパに触れたらウイスキーを薦めるだけの記事になってしまったでござる!と言う感じでしたが、いかがでしたでしょうか。蛇足ですが、ジンも大変好きなので最近はマティーニが多いです。あと寒い日はホットラムとか疲労回復にブラッディ・メアリーとかもよく飲んでいます。これらのコスパについてもそのうち計算してみたいと思います。そんじゃーね。

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