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UKチャート1位のテイラー・スウィフトと2位のフォンテインズD.C.。気になったのでその差を調べてみた。



最近はUKやアメリカから輸出を制限されるレコードが多いです。例えば当店大ヒット中のSports Teamのアルバム「Deep Down Happy」のレコードも最近輸出禁止になってました(買えた人はラッキー)。なぜかというとCDやレコードに限らず輸出された分はチャートにカウントされないらしいのです。ということはレコードの売り上げがチャートに影響を与える時代に戻ってきたということでしょうか。そしてFontaines D.C.の場合も同じく発売日寸前に輸出規制。ですがなんとかき集めてカラー盤がいまなら原宿BIG LOVE RECORDSに入荷中!こちらはもう廃盤と思われます。お早めに。


チャートはデータ売り上げ、ストリーミング再生、そしてソフト販売数などなどを集計し決められるとのこと。ソフトは現在だとCDかレコードかカセットで、カセットはされど需要が限られているだろうから、メインはCDかレコードとなると思われます。UK Top100チャートを見てみるとかなり旧作が入っていて、それらの多くはレコードでも再発されたものばかり。つまりレコードの売り上げがかなり重要視されているのではと私は推測しました。実際にブリストル人に愛されるIdlesや、前述のSports Team、そしてこちらのFontaines D.C.。彼らみんなVinyl Albums Chartが1位のバンドです。しかしいくらレコードがブームを超えた復活劇を果たしたソフトといえど、大企業の商売や社会経済に直接大きな影響を与えるほどではないとも思います。



なのにチャートに関しては、レコード屋やっている僕が言うのもなんですけどなんかレコード贔屓してない?とか思うのです。例えばFontaines D.C.はUKアルバムチャート2位だったのですが、1位はテイラー・スウィフト。しかも僅差とのこと。確かにテイラーはレコード盤がまだ発売されていないCDのみでしたが、Fontaines D.C.のツイッターのフォロワーをみると3.6万人でテイラーは8,687.5万。つまりテイラーはFontaines D.C.の2413.194倍の知名度があるのです。ストリーミングを考えれば2000倍は聴かれてるでしょ。なのに1位と2位。これは一体。調べてみます。



NMEの記事にその週のテイラーの売り上げの詳細が書かれていました。CDの売り上げが37,060枚。ストリーミングは24,050ストリーミング。ダウンロードが12,152ダウンロード。うむ?ストリーミングがお金を支払うダウンロードの倍しかないことが不思議に感じます。それはアルバム全てを聴かなかった人が多かったのと、Spotifyなど音楽ストリーミングは30秒以上の再生時間を「1再生」とカウントするため所謂それ未満つまりスキップレートされた曲が多かったからでは、とこの時私は考えました。ではFontaines D.C.はどうでしょうか。彼らの売り上げ数が見つけきれなかったので、同じ日のAlbums Streaming Chartをみてなんとかしてみる。


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