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「やさしく指導して下さい」で強くなれたほうが良くないですか

思うところあって今年は本をよく読んでいます。今のところ、部活動関係の本が多いです。中でもこの本にはショックを受けました。「日本の子供たちのスポーツってまだこんな状況なのか」と。20年ぐらい前から何にも変わってないのかもしれません(そうでないと思いたいですが)。

前回の投稿でこんなことを書きました

“指導者だけに留まらず、保護者の中にも「厳しく指導してやって下さい」などと半ば容認するようなケースもあります。”

「間違った指導は受け入れられない」と意思表示をすることが大事
note記事 2024年1月20日

まさに同じようなことが生々しく書いてありました。タイトルにある毒親そのものです。

一方で、そういうハラスメントから子どもを守ろうとしたり、後悔していたり、ハラスメントの当事者に毅然と抗議し、抗い、戦う姿勢を見せる立派な保護者の皆さんの姿もしっかりルポされています。取材を著作にまとめ上げた島沢優子さんの仕事っぷりも素晴らしいです。

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それで、思ったんですね。やっぱり当事者(子ども・保護者)がハラスメントを受けてから加害者に抗議の声を上げるのって、現実問題として難しいんだなあ、と。だったら、被害が出る前に「そういうのって許されないですよ」と加害者側に事前にアピールできないものなのかなあ。

「厳しく指導してやって下さい」とは反対のやりかたで、うまく指導できないものですかね。コーチだって、保護者だって、子どもたちだって、「やさしく指導してやって下さい」で強くなれたほうが良くないですか。

そこで、ちょっと考え方を変えて、子どもたちの側からコーチに「怒鳴ったり殴ったりしないで、やさしく指導して欲しい!」とさりげなく訴える方法はないものか考えてみました。「大声で叱り飛ばしたり、貶したりせずに、もっと褒めてよ。怒鳴ったりするのはかえって逆効果だし、暴力ふるうと問題になっちゃうよ。それ、まずいでしょ」そういうメッセージを、子どもたちの側からそれとなく伝える手助けみたいなことって出来ないのかなと。

たとえばこんなイメージで(さすがにデザインはもうちょっと格好良くしないと、かえってやる気がなくなりそうですが…)。

Tシャツトリニティで作成

こういうTシャツ着て練習している子どもたちには、コーチもさすがに乱暴な指導ってしにくいだろうし、このTシャツを着て練習してもいいってことなら、子どもたちも安心できる(のびのびできる)かもしれないし。

このTシャツを着ないで練習した時と、着て練習した時で、実際に荒っぽい言葉が減ったりするとか、子どもたちのプレーに積極性が出るとか、データの裏付けがとれたりすると良いなあと思うのですが。そんなに上手くいかないかな。意外とはっきりと差が出たりして。

格好いいデザインしてくれる人、どこかにいないですかね。あるいは子どもたちにメッセージ入りのTシャツを着せて練習してみたいってチームはないですかね。

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本日のまとめ
【課題】
子どもたちの側から「やさしく指導してほしい」とさりげなく訴える方法はないか
【仮説】
子どもたちが「やさしく指導してほしい」という気持ちを表現したウェアを着用して練習したほうが、表現せずに練習するよりも良い結果が出る
【実証方法】
・「やさしく指導してほしい」というメッセージをプリントしたTシャツを着て練習する
・着なかった時/着た時で、荒っぽい言葉づかいの数や、積極的なプレーの数に差が出るか、分析する

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