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【2022WIN5】有能無能が一目瞭然、狙える騎手と用なし騎手を一刀両断(前編)

 今年の中央競馬最終開催日となった28日のWIN5も終了。金杯からスタートした地獄のような57回の日程もすべて終わった。14番人気の大穴ドゥラエレーデのホープフルS勝利により、最後の最後に4974万円という超高配当決着も出現する異様な1年だったように思う。

 ということで、全57回のWIN5で有能だった騎手と無能だった騎手の成績もすべて揃ったため、このタイミングで振り返ってみたい。

 トータルの騎手リーディングでは、川田将雅が悲願の1位をゲット。不振のルメールが自滅したとはいえ、コンスタントに上位人気馬で結果を残したことが、セーフティリードを維持することのできた要因ではないだろうか。

 大願成就で油断したのか、28日の開催では1.5倍のジュンブロッサム、2.2倍のヘラルドバローズをあっさり飛ばしたあたりは、いかにも信用ならない川田といった印象も残った。 

 まず分析に欠かせないのは、年間のデータとなるため、先にWIN5対象レースに限定したリーディングをご覧いただきたい。

2022WIN5対象レースのリーディング

 画像を見て察しがつくように、WN5に限定したリーディングでは戸崎が川田を上回った。トップクラスの集まるG1を徹底的に避けて、裏開催で弱い者いじめに終始したのも好成績へと繋がっている。

 注目度の高いG1を勝とうが、裏開催を勝とうが、WIN5における1勝の価値は同じ。これはこれで十分に立派な成績といえるだろう。

 特筆すべきは1番人気馬騎乗時の勝率だ。以下は5鞍以上の1番人気騎乗時の成績だが、戸崎だけ勝率73.3%と驚異的。ちなみに川田の場合は、川田人気を加味したとしても23.3%に過ぎない。2位の浜中でさえ2回に1回以上負ける45.5%なのだから、戸崎を馬鹿にしてはいけないことは明白である。

1番人気の戸崎は迷わず買い

 勿論、これまでの戸崎圭太という人間をよく知っていると、そんなわけねえだろと突っ込みたくなる気持ちは分かる。そんなあなたの疑問を解決するのが、重賞レースに限定した戸崎の成績。

騎手 着別度数 勝率
戸崎圭太 1- 1- 4-29/35 2.9%

 確勝クラスの馬で無双をする戸崎も、重賞になった途端に元通り。勝率2.9%という数字に戸崎圭太のキャラクターが集約されている。満塁で凡退してランナーなしでホームランを打つタイプだ。

 冒頭の違和感の説明をサラッと終えたところで、個別成績をご覧いただきたいのだが、先に外国人騎手に触れておく。ドゥラエレーデを勝たせたのが、実質日本で1ヶ月しか乗っていない上に中山も初経験だったムルザバエフ。ドイツリーディングの手腕は思い知ったばかり。なんだかんだで日本人騎手より外国人騎手に軍配が上がる。

外国人騎手の成績

 個人的に世界でもトップクラスと考えているクリスチャンの成績は、少々意外だったものの、それ以外は順当な結果。レーンやムーアは言うまでもなく有能である。イーガンとムルザバエフにしても短期免許の期間中に狙い撃ちたい。

 これに対し、マーカンドとドイル夫妻については、過大評価を避けたい印象。それなりに気になる穴馬に騎乗しているが、1着という意味では物足りなさがある。この2人は脳死で消すのもありか。

 次に脳死繋がりで使い物にならない騎手をピックアップしている。あくまで結果論であることを否定しないが、勝たれても事故と諦めのつく騎手、名前を見たら真っ先に消したい騎手を挙げてみたい。

2勝を挙げた騎手

 騎乗馬の人気を考慮して、配当期待値の高い順から載せている。下に行くほど人気馬でそのまま勝ったイメージとなる。

 では年間1勝組が次。

1勝を挙げた騎手

 上位人気馬騎乗時は押さえていいが、それ以外は事故に遭ったとでも思うしかない面々。二桁人気馬で穴を開けた国分兄弟は目立つ。

 最後に年間未勝利組を見たい。

未勝利に終わった騎手

 たまに穴っぽいところに騎乗して悩むこともあるが、結局来なかった事実は重視したい。彼らは年に1勝するかどうかの扱いでもあり、そんなのを毎回考えても時間の無駄。いっそ無視した方が建設的だろう。

 ではそろそろ騎手ごとの個人成績に移ろうか。3勝クラス→4勝クラスといった感じで解説していく。

年間で3勝を挙げた騎手

 勝率の右にある数字の見方を先に説明すると、【1番人気.2番人気.3番人気.4番人気/5番人気以下】の順で勝利数の数字。4番人気までを抽出した理由は後述するとして、この数字で注目したいのは人気馬で挙げた勝利なのか、それとも穴馬で挙げた勝利なのかだ。このバランスで狙い時も見えてくるだろう。

 野中悠太郎に関しては、騎手どうこうではなくリフレイムの成績とイコール。リフレイムに騎乗した時だけ買えばいい認識でいい。松若が3番人気以内でしか買っていないことを見ると、穴党の期待を背負うのは西村淳也、北村友一、川須栄彦の3名。川須は爆穴要注意の騎手といえそうだ。

 ※西村淳也、北村友一、川須栄彦は穴狙いで面白い。

年間4勝を挙げた騎手

 異質な存在は菅原明良の穴騎手っぷり。4勝すべてを人気薄で挙げているのだから、なかなかの曲者具合だ。短距離は得意ではないらしく、マイル以上2000以下が好走範囲か。

 石川裕紀人と藤岡康太は、別に腕で持ってきている訳でもない。逃げるか追込みか、断然人気馬という程度。横山典弘の場合は、裏切り騎乗も多く、悩むだけ無駄なタイプだ。勝率も5.9%なら臨機応変に対応したい。

 三浦皇成は今更だが、とても買える騎手ではない。こいつは人気を飛ばす側であり、芝のレースでは顕著。ただ芝でゴミでもダートは買えるというのが暗黙の了解で、これは毎回触れている。

 ここから5勝クラスになるが、以降は第2部で載せようと思う。


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