ほしの8周年でした

日付変わってしまった。

元運営と会ってきた話ががっつりブログになるって知らなかったよねー。何年か前に書いたネタ小説見せたら紹介させてくれって言われただけですよ。まぁいいんじゃないでしょうか。

機会が得られたということで7年振り?くらいに会ったんですけれども、昔話でもするのかと思ったら普通に近況を聞く感じになりました。楽しそうでよかった。
奴はこちらがメロンアレルギーなのを知っていながらそれを横目にメロンケーキ食ってましたが、それもまぁいいんじゃないかと思います。こっちだってその気になれば食べれるし……

せっかくなのでここで昔話でもします。大切なのは今なので、歴史の漫画でも読むようなつもりでどうぞ。

アイドルをやるという、たぶん最初にその話をしたのは秋葉原駅前のBECK'S COFFEE SHOPだったのではないかなと思います。
るなほしは人を元気にするために世に出なければならないと思ったきっかけの1本の動画があり、内容は秘密ですが、十分なほどの衝撃がありました。
8年経ってWWWで観た景色は、その時見えた未来のひとつだったように感じます。

そういえばアカウント名「runaporitan」じゃないですか。なんでナポリタンなんでしょうね。たぶん「な」から始まる言葉ならなんでも良かったんだろうと思うんですよ。たまたまナポリタンに白羽の矢が立っただけで、別に特別好きな食べ物だとかそういうことではなかったと思います。たぶん。
個人的には野放しにしたほうが面白いと思ったので、まぁいいかって感じでした。野生の流れ星ってそんな感じなんだろうなみたいな。(何それ)

芸名は当初本人が希望していた「るなっち☆」だと「☆」がエゴサに引っかからないし同じあだ名の人めっちゃいるよ~と指摘したら「じゃあ後ろに『ほし』付けて『るなっち☆ほし』にする」と即答されて決まったものです。
食い気味で即答されたので念のため表記確認などしまして、正直面食らいましたし「本気かこやつ…」と思ったのも事実ですが、そのままにしたほうが面白そうだったので「じゃあそれで」となりました。

デビューライブの秋葉原Cypher、びっくりするくらい音が良かったなって。あとなぜだかライブそのものよりステージに送り出す時の舞台袖の光景のほうが強く印象に残ってます。
探せばあると思うんですが、その日の対バンに生うどんさんがいたという信じ難い話もあったりして。
そして橘うららちゃんという方がるなほしと仲良くしてくれて、そこからしばらくお付き合いがありました。

ちなみに3回目のCypherでは活動1ヶ月目、アイドル現場初出場のシバノソウちゃんが。楽屋でソウちゃんがコード弾いてうららちゃんがいきものがかり歌ってそれをるなほしが楽しそうに聴いてるって画をよく覚えてます。

このあとるなほしはうららちゃんの生誕にお呼ばれします。この日に「Birthing!!」という曲を初めてやりました。
歌詞はるなほしが「自然発生したやべえエネルギーっぽいやつ」という印象を反映させるために、ビッグバン(宇宙のはじまりのやつ)や創世記(旧約聖書)をモチーフにして「誕生」をテーマに書いたもの。
この曲はるなほしにとって初めての“るなほしが歌うために書かれた歌詞”なわけですが、最初に歌うテーマを考えるにあたり「まずは宇宙産んどかないとな」みたいなのがあって、まぁそういう感じになりました。
ちなみにこの日に初披露したのは、いつもるなほしと仲良くしてくれているうららちゃんへの感謝の意味も込めてテーマに掛けてという感じだったと記憶しています。元気かなー。

その後しばらくして初の完全オリジナル曲が出ます。「ぐーぜんとひつぜん☆彡」です。
元々自分がアイドルというものを知る以前から好きで聴いていたエレクトロ・ポップユニット「Her Ghost Friend」(HGF)へ楽曲提供をお願いしました。(後に武井麻里子さんへの楽曲提供などもされています)

歌声や歌詞、音色はとても可愛いのに、音作りがめちゃくちゃカッコいい、さらにはアーバンジャズやノイズミュージック的な要素も多用されているという、他に類を見ない「可愛い」で「カッコいい」を音でやるという独特の素晴らしい音楽性が本当に好きで、2.5Dにライブを観に行って直談判して、快諾していただけた時は本当に嬉しかったです。
(実は「虹色のスニーカー」や「ミラクルパワフル♡ビート」のカバーをやるというアイデアもありました)

(demo)と題された音源は渡された時点でもうバッチリ完成していました。
「偶然と必然」というタイトルがついていて、平たく言えばデッドストックをいただいた形になります。
「2人ともとても気に入っているけど、自分たちがやるには可愛すぎると思ってお蔵入りにしていた、けど大切にしている曲」と提案をいただいて、実際音源を聴いて言うことが無かったので、ありがたく歌わせていただくことになりました。るなほしが歌うので、タイトルだけ変更させていただいています。
1番と2番でサビすらまったく違うメロディーというかなり変わった曲なんですが、気にならないくらいのポップセンスに溢れてて気持ちよく聴けると思います。
歌のレコーディングだけこちらでスタジオ借りて、ミックス・マスタリングはHGFのDJ Obakeさんにお願いしました。ご本家様なので安心感が違いますね。

振付は江藤先生にお願いしました。
バイト先が一緒だったことがあり、その当時にお誘いいただいてダンス公演を観させていただいたんですけど、それがめちゃくちゃカッコよくて。
アイドルの振付は初めてだったそうですが、絶対良いものができると思いましたし、実際素晴らしい振付を付けていただけました。

HGFの楽曲にしろ江藤先生の振付にしろ、当時いわゆる地底ではありましたけれども、他じゃ絶対観れない聴けないような曲を出してやろうという心意気で出した曲でした。
この曲を聴いて声をかけてくださる共演者の方がいたりして嬉しかったです。

チップチューンやエレクトロの要素をるなほしの音楽性に選んだ話もしておきます。

ソロでやるっていうことで、やはり本人の好みの範疇から拾うことをまず考えたんです。その中でピコピコしたやつが本人の個性にも合っているだろうと思い、チップチューンの勉強をはじめました。
どうもこのジャンルは日本発なわりに国内ではそこまで盛り上がらず、海外のほうが盛んであるということをそこで知ることになります。

ゲームボーイポケットくらいからやってる世代なのでめちゃくちゃ馴染みがあるのですが、それってなんか悔しいなぁと。
今でこそメジャーデビューしてるTORIENAさんは当時は京都で注目のインディーズアーティストという感じで、メインストリームにくい込んでくれるアーティストはいなかったような気がします。
その当時出ていたTORIENAさんの「ハイパークノイチサウンド」という曲を聴いてチップチューンの可能性を感じましたし、一方で全然違う界隈のド地下で活動してるチップチューンアイドルなるものを聴いてみたものの、どこか片手落ちなサウンドである印象が否めず、まだまだこのへんはブルーオーシャンだなと思って選定した記憶があります。

それともうひとつ要素として組み合わせないとなと思って、そこはシンプルにロックンロールということで落ち着きました。
自分だけかもしれませんが、電子音のみで構成された音楽だけを聴いているとすごく疲れてしまうんですよね。 しかしそういう曲でもギターが入るだけでとても聴きやすくなる。ノイジーな歪みが電子音の固さを中和してくれるんでしょうか。滝の音とかすごく癒されるので、そういうエッセンスがあるのかもしれません。
あと単に自分がハードロック好きなので、持ってる手札を切ろうという感じで。

チップチューン×ロックで辿り着いたのがAnamanaguchiというチップチューン・パンクバンドで、「Birthing!!」はこのバンドの「Airbrushed」というインスト曲に歌詞をつけたカバー曲になります。
昭和のヒット曲には洋楽を日本語で歌ってたものが多くありますよね。あるいは元はインスト曲だけど歌詞をつけてヒットした曲も世界には多々ある。マイケル・ジャクソンはYMOのインスト曲に歌をつけて出そうとしていました。(結局出ました) そんな感じです。
「Airbrushed」はかなり歌心がありますし、J-POP的な構成なんですよね。とはいえシンプルなようで多彩な展開があったりして。

そのあと「Tokyo Candoll」というド地底から地上レベルまでがイタリア行きをかけて競う賞レース的な対バンイベントにお声がかかりまして、その時に初めて渋谷のライブハウス(今は無きGlad)でライブができることになったので(シーン的に、早く秋葉原から脱して渋谷・新宿に出たい気持ちがあったと記憶しています)、わりと急だったんですが何かできないかと思い、MR.BIG「Colorado Bulldog」のカバーを投入しました。

歌詞のテーマはまぁロックンロール的なクズの夜遊びって感じなんですけど、それだとるなほしには歌わせられないので、深夜テンションをテーマに日本語歌詞を書きました。
るなほしは深夜アニメをよくリアタイしてましたし、昼でも深夜テンションみたいなところあったので。こちらも深夜テンションで勢いまかせで書きました。意味が無いのもまたロックンロールなのです。

MR.BIGって上手すぎてもはやバカみたいな次元に達してるので、振り切れてるものがあるっていう意味では相性いいなと思ったんです。ディープ・パープルとかエアロとかツェッペリンとかガンズとかじゃなくて、もっと笑っちゃうようなやつがよかった。そもそもハードロックのカバーをやったのは、ハードロック自体がとっくに時代のメインストリームじゃなかったのと、るなほしの個性を織り込めるのでラインナップに差し込む余地があったと感じたから。「マジかよw」くらいのノリで食い付いてくれる人もいると思いました。
「Daddy,Brother,Lover,Little Boy」とどっちがいい?って話してこっちになりました。(ダディブラだったら扇風機でア゛ーーーア゛ーーーってやって間奏のドリル再現とかやってたかもしれない)

後になってライブでの沸かせ方もるなほしらしいものができ、るなほしの人間力もといアイドル力を持って単なるカラオケではなくカバーに昇華できたのではないかと思っています。

そういったものを踏まえて「FINAL☆COUNTDOWN」という曲ができました。この曲は結構難産で……なんなら作曲者すら元々予定していた方とは違う方になったという経緯もあったりします。。
結果として「nhhmbase」のマモルさんにお願いできるというそれはそれでかなりヤバい楽曲提供案件になりました。マモルさんとチップチューンは合うと思ったものの、過去には無かったそうです。
初の生誕ライブ用に用意した曲で、ぐーひつが短めだったので当時の対バン尺を考慮してボリューム感あるものにしていただきました。

語れるの当時の話はそんなところでしょうかねえ。


最後に1月に観たワンマンの話をすこし。

WWWで「銀河に願いを」を聴いた時、これ聴きたかったやつ~!と思ったんですよね。ローな音域のチップチューン曲。当時やりたかったもののひとつなので、勝手に嬉しかったです。
ゲームボーイカラーの「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」ってゲームがあって、あれのサントラがめちゃくちゃ好きなんですけど、その中の「星降りの夜」っていうエンドロール曲の雰囲気に近しいものがあって。
密かに気に入っていた曲なので素晴らしいMVが公開されてこれまた嬉しいなぁと思いました。

あと「IQ5000」のカタルシス半端じゃなかったです。
るなほしに見えた未来の先にある曲そのもので、めちゃくちゃやってるしその中でも尖ってるところあるしといったこの曲から、活動当初から今現在までがちゃんと地続きになっていることを感じて、なんだろう、有難いことだなぁと。
曲の最後にエクストラトーンぶち込んでその場の全員置いてかれるあの感じはそうですね、言うなれば……たまんねぇな……

あと「富士山」、タイトル聞いた瞬間笑いが起きるあたりが、あぁ良い意味で変わってないなぁと。
WWWでワンマンやるようになっても総出でシュールな光景を作り上げる県民のみなさん本当、純粋にその場を楽しみに来てる心が素敵だなぁと思って、ファンに恵まれてるのを見れてとても嬉しかったです。

いま特に何かしてる身ではなくただのどこぞのアイドルオタクですしその立場で言うことではないんですけれども、るなほしを支えて下さってありがとうございますという気持ちです。
これからもぜひ付き合ってやってください。元気出ると思います。

昔、全然お客様がいない神田MIFAのステージ袖でライブを観てて、すごく元気もらったのをよく覚えています。
きっと彼女はどんな人でも元気にしてしまうのだろうなと強く感じた瞬間でした。その印象は今も変わらなかったです。

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