のぶつばき

清く楽しく慎ましいカフェイン愛好家。短歌を詠むドールオーナーです。

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    不定期に自作短歌を並べてます。 タイトルは仮です。

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    ネプリにしたものを出してたり出してなかったりします

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    出会った歌に素敵ねと申しております。好きな歌しかない。 ギターはsuzumokuさんのもの。

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のぶつばきとドール短歌について

かんたんな自己紹介(随時更新予定)筆名 のぶつばき短歌を詠むドールオーナー。うちのこたち(ドール)大好き。ぬいぐるみも好き、相棒はなめこのぬいぐるみ。サンリオではハンギョドンが最推し。バッドばつ丸やぐでたまも好き。3日コーヒーを飲まないと体調崩す珈琲愛好家。紅茶もハーブティーも好き。ご飯が美味しくないと寝込み、美味しいご飯を食べると嬉しくて踊り出す。 略歴1994年 9月1日に大阪の和泉国(泉州)で生まれる。 2018年 ドール沼にハマる。 2020年 短歌を詠みはじめ

    • 過去作 vol.45

      両親は笑ってうまい言い訳を児相の人に繰り出している 魔女の血を絶やす予定の君が摘むあすかルビーがこんなに奇麗 わたくしはフェイク例えば毒芹は山葵と同じ地に生えている 虹の根を求めるように死ぬまでの旅を続ける表現者達 花の名を奪うがごとく家庭から連れ去ってでも君に会いたい わたくしが完成したら生きたまま貴方の海に流れ込みたい 次々発の電車みたいな位置づけでクラスメイトが僕を扱う 三才で国を離れた少年がクールの意味を測りかねてる 生活を共にすること関西にルーツを持

      • 過去作 vol.44

        車窓から見える町では穏やかに暮らせそうだと愚かに思う 渚には異界の門があるといふ口伝は今も故郷にありや 安心を得て眠ります完璧な僕の脳波を君に見せたい 教室で泣きたる時も校庭のドッジボールは盛り上がりをり 遠雷のようにスマホへ新しい人身事故の通知が届く 金星を君に例えて手を伸ばす触れられないと思っていたのに 人間が捕食者じゃない世界なら誰かのために生きられたかな 羽ありのナプキンを買い今月の食費についてを考えている 奇人ならいいのだろうか張り紙が一般人を断って

        • 過去作 vol.43

          生き死にの中においてはメンタルの休耕田もビートを刻む 人類の尻尾のように振る舞って世を去る時も垂れる耳たぶ 異なった意見も出ない教室で僕らはずっとなかよしでした 君の胃で溶ける誰かになりたくて抱き合うたびに感情が鳴く 噛んだっていいよ乳房に甘えれば君は赤子の獣になれる 次の世もその次の世もこの人と指を絡めて眠っていたい 両親に別れを告げたあの夏の答え合わせをしたい日もある 子に報う因果はないとグランパは何も許さず僕を愛した 貧困に身を落としても散策で花を見つけ

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          過去作 vol.42

          両親に学費を出して貰ってた学友曰く普通の家庭 生活を続けてるのね電話越しの君のくしゃみで救われました 人間は四季に翻弄されるのにタイムカードは変わらないまま 寝りもせん笑いもせんし食べもせん吾子はどうすりゃ生き返るんや あの時と同じワインを香らせて悲しみだけが微笑んでいる 意識して酸素を吸った明らかにあくびの癖があの子と同じ 先生に告げたる人の待遇は賛成多数で可決されたり 夏を越せないと言われた老犬と迎えた夏至の輪郭は海 吾の夢を花に例えた先生は散り際に出る声

          過去作 vol.42

          過去作 vol.41

          永遠に汚れないもの好きな子が振り向いてくれなかっただけの 地続きの過去と未来を芸術は死を乗り越えて歩み続ける リコリスを毎年同じ場所に生み季節の腕に抱かれる大地 大地から有象無象を生み出して春は人智が及ばぬ獣 社不だから通知が溜まりまくってて特に養父が手に負えないよ 高額なスマホばかりで生活が生活必需品で苦しい お客さんよう食べはるなあ如何ですここの名物よもつへぐいは 人間の価値に磨かれ名物は数多の人を見届けている 暴力を学んでしまい暴力を学んでいない頃を想っ

          過去作 vol.41

          過去作 vol.40

          地下茎のようにも思うさよならを教えてくれた夏の記憶は 月光に感電しても穏やかな君の瞳がまだ好きでした 待ち合わせ場所で心の影が濃い君を待ちつつ花を買います 黒板を見つめる君は花びらが落ちる速度で慕情を漏らす 私なら左手首の脂肪腫に愛を囁くこともできるよ 夏物を虫干しすれば婆様がまだ生きている心地になりぬ 抱きしめてあげよう僕に切っ先を向けた貴方も傷だらけだね 税務署が払えと言った六万を払って今日は就寝します 青薔薇が羽ばたくように散っていてきらめくことは死ぬこ

          過去作 vol.40

          宿敵(たにゆめ杯2応募作品)

          そういえば公開していなかったと思い出したので公開します 上の画像は何の関係もありません(とてもおいしいカレーです) 宿敵 おさなごを悼んだニュースキャスターが明るく告げるスポーツのこと 生き延びてカウンセリングを受けている僕も死ぬべきだったのだろう 暴力を浴びて育った父さんは上手に僕を愛せなかった 愛人と消えてしまった母さんによく似た顔が今でも憎い 聖域の家を土足で踏み荒らし僕を救いにきてほしかった 亡命を 餓えも痛みもない場所へ僕の暮らしを手に入れるため

          宿敵(たにゆめ杯2応募作品)

          過去作 vol.39

          山火事が奪った命、心たち 来世は真っ赤な花におなりよ 叶わない願いだけども目覚めたら君が作った粥を食べたい 親しみを曲がり真鯛に覚えてもグループホームをまだ泳ぐのだ 釣り上げた真鯵を干して君は言う生命刑は人の瑕疵だと 工場で真鯖を捌く明後日も誰が食べるか知らずに捌く 生殖について学んだ日に母が作ってくれた親子どんぶり 呼びなさい絶えず蠢く影の名を生きたいと乞う子どもの我を お化粧をするよ法事も通院も乗車するなら闘いだから 遅延した理由を告げる放送が過去の命を扱

          過去作 vol.39

          過去作 vol.38

          工賃が最低賃金以下ゆえに成り立つ福祉事務所に通う The End と書かれたメモが落ちていてここが私の墓地かと思う ストローを噛みながら飲む癖さえも私の中に居座っている トンカツの端に生息する犬と僕は次第に遊べなくなる 生活のかたち崩れて税金の督促状が赤色になる あの人が僕の愛だよ心臓が弾け飛ぶまで踊りあうんだ 無印のアロマディフューザー眺めつつこの同棲も終いと思う 永遠の命を知っているような微笑みをして藤が香った 生活も崩れ始めたExcelがデスクトップに散

          過去作 vol.38

          過去作 vol.37

          かわいいの権化は訛っているらしい私の英語も訛っているぞ 驚いた進路指導で先生が英語コースを勧めることに 楽しげな推しを浴びたらわたくしは肉体を得たマツケンサンバ 恋愛に命をかける女子からは男ができたと思われていた 人生をより良くさせる存在と出会えたことに感謝して推す バス代はたった百円すこしでも貯金したくてペタペタ歩く 星に手を伸ばした罰だ本当の愛され人に触れてしまった 私こそ日本学生機構から金を返せと言われる無職 早まった選択をした妹の星に手は伸ばさないでお

          過去作 vol.37

          過去作 vol.36

          付き纏う幸福だった記憶さえ人を愛した実績なのだ また強くなってしまった嗚咽にも顔を顰める親と暮らして 納税を果たしてこれを本日の偉業とみなし就寝します あの客が来店したと店内に知らせるための業務連絡 抜け殻になれないとさえ思っていた歌の蛹は死んでなかった 道化師を演じてくれる貴方にも涙の雨がありますように 中庭は最も僕をわかってた尻尾の生えた友達の墓 安全な場所から火矢を放ったら当然やけど燃やされるんよ 「推し入れ」の地層を眺む人生を終えたる推しの輝き今も

          過去作 vol.36

          過去作 Vol.35

          幼子を養うことは透明な暴力に似て こんなはずでは 三つ目のバス停前に今月も挙動不審なおっちゃんがおる 人間は手づからピザを食べるとき幸せさうに傾いてゐる 更生の機会奪ひし先生が暴力行為をじゃれあいと呼ぶ 人命と愛は炎にたとえられヒット映画になりましたとさ 不可侵の殺意を以て干渉の化生を倒し加害者と成る だしぬけに時は無情と呟いた少年少女だった存在 人生を休んで見てた川底の硝子は今日も美しかった ため息をおきざりにして屋上へ駈け上がったら無血革命 逆送致される

          過去作 Vol.35

          過去作 vol.34

          我がための命は燃えて潰えども夢は炎の内側で咲く 先生へ『未来の僕』を渡せずに家の事情で町を去りたり つばくらめ、どうして雛を愛するの僕はどうして愛されないの わたくしの胃で溶けてゆくシマアジも誰かを溶かし生き抜いたのだ ベランダで星を眺めて人生に寄り添うような歌を詠みたい 校正を生き抜いた字に気付けどもコピー用紙は吸い込まれゆく 壱萬の同胞たちがリアタイで同じ画面を見ている表示 魅せ方が完成してて疑うよ同じ世界に生きてるなんて サバイブをしようぜ誰が勝つことも

          過去作 vol.34

          過去作 vol.33

          ブリテンに住みたる推しは何を食ひ何をうましと思ひたらむや もう全て諦めたって顔をしてゲリラ豪雨と踊る母親 もろきゅうが好きなんじゃない愛妻が作ったことが肴なんだよ 内々で回ってたから踏み込んだ話だなんて思わなかった 踏み込みが上手い部長を狙い撃ちしたかのような骨肉腫あり だしぬけにハンバーグなど作るので親に嫌いと言えないでいる 文学は臓器なんだよ人間は無力だなんて二度と言うなよ 臀部から腹部を裂かれ血飛沫を散らすことなく暴かれた鮎 労働で飾り切りしたオレンジを

          過去作 vol.33

          過去作 vol.32

          文明の勝利になんて成り得ない オーストラリア森林火災 鯨肉ヨウ給食ニ出トッタと祖母が見つめる少女の時代 あっ犬だ、大きい犬だ!ふわふわだ!きっとおうちに金があるんだ! 僕はもう弱いままではいられない。ねこがおうちで待っているのだッ! 愛情が芽生えもするさロボットにゃ老いも痛みも寿命もあるし 生き延びろ五条悟のアイコンで不幸自慢をしている誰か さみしさに抱かれながら岩波が消えた書店を彷徨っている ヴィレヴァンに住んでいそうな男性の部屋にニトリの布団があった ゴミ

          過去作 vol.32