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穏やかなゴールデン・ウィーク

何の予定もないゴールデン・ウィーク後半が始まった。いつもなら旅行やキャンプ、飲み会、イベントなどでぎっしり埋まっているのだが。
でも、こんな穏やかな連休も悪くないな、と思う。
朝からオーティス・ラッシュのライブ盤を大音量で流して、ご機嫌で部屋の掃除をする。衣替えもやっと終わったし、仕事のいらない資料を捨て、医療費の領収書をまとめるなど、普段やりたくてもできなかったことをやった。

花壇の世話もする。パンジーの終わった花を摘み採って、雑草を抜いた。
風がやわらかく、体の力が自然に抜けていく。
あたたかい、春の風だ。
花壇は花であふれている。いくつか切って「今日の収穫だ」と、リビングや玄関、トイレなどに飾った。

この花、名前なにかな?
可愛くて一目惚れして苗を買った


今回、レンビマを10mgに減らしたことで、副作用がずいぶんラクだ。多少の痛みや倦怠感はあるものの、なんとか動けている。動いたら少し寝て、回復させ、また少し動く。なかなかいい感じだ。

夏川草介氏の『スピノザの診察室』を読み始めた。この間、「どうも苦手な作家だ」と書いたが、やはり入り込めないところがある。感情移入がしづらい。だけど、面白いと思ったのは、登場人物の名前が日本酒の銘柄だということ。作者はかなりのお酒好きなんだろうなと思う。ちょっと日本酒に詳しい人ならすぐ気づく。
主人公は有名な岡山の酒米「雄町」だし、「秋鹿」「原田」「土田」「五橋」「中将」「花垣」「天吹」「緑川」「南」など、ちょっとだけマニアックな日本酒の銘柄が登場人物の名字になっているのだ。(もしかしたら、夏川氏の作品はいつもそうなのかな?ファンの中では当たり前の話なのかもしれない)
そういえば、一条ゆかり先生の漫画『有閑倶楽部』も大手酒造メーカーの名前だったなぁと思い出す。「剣菱悠理」「菊正宗 清四郎」「松竹梅 魅録」など。関係ないけど、大好きだったこの漫画。
『スピノザの診察室』はまだ読み始めたところなので、とりあえず最後まで読んでみよう。

少し前に、久しぶりに商業誌で取材記事を書いた。それもまあまあ偉そうな雑誌で、いろんな業界で活躍している企業のトップ40名の取材記事が掲載されている。

週間エコノミストの臨時増刊号
そうそうたる顔ぶれ


発売されていたので買った。
原稿を出すとき、最後に「ライター・○○」と記名するように言われたので、「おおー、これは記名入りの記事になるのか」と思って楽しみにしていたら、私だけでなく誰の名前も掲載されていなかった。残念。
まあ、私が書いたのは2本だけだし、そのうち1本は音源からのライティングだった。あまり音源でのライティングというのは経験がないのだが(以前もnoteに書いたような気がするが)、この音源内容があまりにもお粗末で、ものすごく腹が立ってしまった。
インタビュアーはライターではないのだろう。ライターだったら自分で書くはずなので、おそらく日程が合わず、営業さんか編集部のスタッフか誰か適当な人が話を聞いたのだと思う。
「自分で書かない」というのは本当に無責任なことで、「自分で書かないからちゃんと聞かないんだろうな」と思わせられた。私など会うこともできないような大物社長で、自分だったら聞きたいことが山のようにあった。でも、何も聞いてくれていない。なんとか記事にはしたが、改めて読んでもなんとなく「自分の記事」という感じがしなかった。

誰もが名前を知る一流企業も多いので、取材場所は東京がほとんど。私にまわってきたのは兵庫県の会社だった。すごくいい会社、素晴らしい社長さんで、いい取材になったし、掲載されている記事を読んでも、自分らしい「熱」のこもったドラマのある記事になっているな、と思う。編集部に出したきりだったが、先方からの修正はほとんどなかったようだ。

いい話がありすぎて、
2ページにまとめるのが大変だった


この時のことを思い出すと、ああ、また早く取材に行けるようになりたいなと思う。
完全復帰の目標は10月。
でも、慌てちゃいけない。今はぼちぼちでいい。リラックスして、穏やかな日々を送っていこう。

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