アジア最大級のエンタメリゾート施設Inspire Entertainment & Resorts【視察速報】
皆さんこんばんは。
カジノについて言及するのが適切なタイミングか?という想いはあったのですが、せっかくなので本日は表題の通り、今月韓国でグランドオープンしたアジア最大級のエンターテインメントリゾート施設でありますInspire Entertainment & Resortsについて視察報告したいと思います。
写真だけみて雰囲気を知りたい方は下記記事のようにわかりやすいものがありますのでむしろこちらを見ていただければ幸いです。本記事はどちらかといいますと実務的な観点から主にこれから行こうと思っている人・ちょっと話題だけど行く価値があるかどうか迷っているという人向けに参考程度に書いてます。少し他記事より秀でた点があるとすれば途中脱線したトイレ中心の水回りに関する考察だけ無駄に触れてます(ちなみに本記事ではカジノ必勝法的なものは一切触れていないですし、触れられる力量もないので思惑が外れた方はここで離脱していただいて構いません)
主に以下の項目に沿って触れていきたいと思います。
あくまでも一個人の意見ですのでいろんな人の意見を聞いた上で判断いただければ幸いです。
交通
基本的に皆さん仁川空港から行くと思うのでそこ前提に話しますと、思ったより分かりやすくないです。グランドオープンしたてだからかもしれませんが、看板などは特にわかりやすいものはなく自分で聞かないといろいろ情報にたどり着けないです(私も3/20時点では数少ないブログを参照しました)。かろうじてInspire専用のブースが空港にありますのでそこを見つけて英語で話せばいけますが、そうでもしないと①無料送迎バスが走っていること、②無料送迎バスの時刻表という2つの情報には自然にはたどり着かないです。ちゃんと空港に乗り場(6A)があるので頑張って見つけましょう。
部屋/設備
基本的に良かったと思います。ただ1つだけ残念だったのは景色ですかね。埋立地のようなところに作ったせいか外の風景が駐車場や道路で殺伐としていたのは気になりました(ここは別のocean viewの部屋にすると変わるのかもしれませんが)。全然実態知らないのであれですが、大阪で現在建設中のIRもここだけは注意してほしいなと思って眺めてました。私が泊まったのは10階のスイートだったのですが、部屋自体はとても広く豪華な部屋で1人で泊まるにはもったいないくらい快適でした。私の部屋で値段が3万円いかないくらい、通常は大人2名が前提になっていることを考えますと今の日本のホテルの値段を考えると破格な印象でした。しかも開業プロモーションなどで2万円のキャッシュバックがあったのでなんかもうほぼタダ同然でした(もちろんこういった施設はホテル代を安くして施設で回収するのが通説と理解はしているのですが…ちなみに3月22日時点で通常料金を調べたらだいたい7~10万円くらいするようなのでそれなりに通常時はいい値段しますね…)。一応イメージが湧くように何枚か写真貼り付けておきます。
元々証券アナリスト時代は住宅設備銘柄も担当していたので、こういう時に水回りを見ずにいられないのですが、導入されていたのは日本国の誇るTOTOさんやLIXILさんではなく、DAELIMという超老舗の韓国メーカーの高級ブランドFULENシリーズでした(日本でいうTOTOのNEOREST的な感じですかね)。5~6年前に韓国来た時も日本製や有名な欧米系(米系ならKOHLER、欧州系ならduravit/hansgroheあたり)が入ってなくて国内メーカーが入っていた印象だったので、意外と住宅設備業界も主力プレイヤーは変わっていないんだなぁ思ってみてました。
1番最初のゴールドマン時代の上司に言われたのですが、導入されている住宅設備を見ることでそのホテルや施設のグレードが見えるのはもちろんのこと、だいたいデベロッパーと住宅設備メーカーと導入される不動産のアセットクラスの間には決まった関係性があるのでそこの変化は1つのマクロや会社個社の変化の示唆になるらしいので是非皆さんも実践してみてください。
少し脱線したので本題戻ります。
施設①:飲食
飲食はエンタメリゾート施設の通常水準で特にポジティブもネガティブサプライズもなかったです。和洋中全て揃っていて一通り外国人のニーズがありそうなものは押さえている一方で、プライシングはちょい高めでした。私はちょっとでも韓国っぽい感じにしようと치맥(フライドチキンとビール)にしたのですが、だいたい4,000円くらいでした。また朝ごはんのビュッフェは7,500円くらいだったのでけっこういい値段するなぁと思って食べてました。スタッフの方々は基本的に日本語も英語も対応できていたのでコミュニケーション的に不自由はなかったです。
施設②:カジノ
カジノ施設は一通り全て揃っている感じでした。スロット・ルーレット・ブラックジャック・ポーカー等々。機械式もディーラー式も両方あったので、友達とかとディーラー式でみんなでルーレットやったりすると結構盛り上がりますし実際盛り上がっている印象でした。
よく焦点があたるポーカーですが、いわゆるテキサスホールデム・3カードポーカー含めて一通りありました。一方で、テキサスホールデムはプレイヤー同士が戦うC2C型ではなくディーラーと戦うB2C型だったのでここは好みがあるなぁと思います。
シンガポールのMarina Bay Sandsなどはけっこう無料ドリンクの飲み物が豊富ですが、ここは基本的に水しかなかったのでそこは残念でした。総じてそれなりに楽しめました。
施設③:その他娯楽
その他の娯楽については一言で言いますとお金はすごいかかって豪華な印象は受けたのですが、それ以上の感想は特にありませんでした。普通の平日に行ったせいかもしれませんが、外国人がたくさんいる印象はなく、圧倒的に韓国人の子連れの家族が多数派でした。確かにプロジェクトマッピング、ゲームセンターやプールなど親子で楽しめるものも多かったので家族で行くのはいいかもしれませんね。あとは中身のコンテンツをどう変化させてリピートを喚起するかが課題になりそうですね。
※別途プールやイベントホール施設もありますが、こちらは今回の旅では時間をかけてみていないので説明は割愛させていただきます。
総論それなりに楽しめたのですが、一カジノ目的ユーザーとしては他がある中でわざわざリピートするほどかなぁと思ったのは正直な感想です。ここにIRの全体設計の難しさがあるなぁと思っていて特定の目的で消費者を刺すのであればその領域で120点を取らないとユーザーはわざわざリピートしないと思いますし、逆に全部80点の総合格闘技勝負をするとユーザーターゲットがブレるし訴求力が弱くなるなと個人的には思いました(この場合、エンタメ施設を楽しむ家族向けなのかカジノを楽しむ外国人なのかあるいはその両方か)。とはいえ全て揃ってはいるので幅広にのんびりと楽しみたい方々にとってはいいのかもしれませんね。本記事を読んで少しでも興味を持った方は是非1度足を運んでみてください!
最後まで読んでくれた方はありがとうございました!いつもとは少し色合いが違う記事でしたがたまにはこういう最新のエンタメ情報紹介も悪くないかなぁと思って書きました。普段はクリエイターエコノミーまわりの海外動向やスタートアップ実務と投資両サイドからたまに言及してるんで興味ある方は気軽にフォローしてください。
少し気が早いですが今週もお疲れ様でした~
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