見出し画像

JAL123墜落事故で「オレンジエア」とは言ってません

日本航空123便墜落事故で、コクピット音声録音から聞き取れない音声「オールエンジン(?)」というのは「オレンジエア」であって、オレンジ色の飛行物体を指しているというトンデモを見かけます。

そもそも「オレンジエア」だったら「オレンジ色の空気」であって「オレンジ色の飛行物体」を指しませんし、そんな業界符牒もありません。

かといって、あれを「All Engine」と解釈するのも無理があって、それでは意味不明なんです。
事故調の報告書ではFE(航空機関士)の発言になっていますが、音声を聞くとFEとは断定できず、CAP(機長)の声にも聞こえますし、そのほうが流れとしては妥当に思えるのです。

あれね、機長がCOP(副操縦士)に向かって「俺に言えや」って言ってるんじゃないの?

CAP「エンジン?」← これはFEが確認するよね
COP「スコーク77」(緊急信号発信)← 後ろのFEを向いてた可能性が
CAP「俺に言えや!」← 後ろ向いて言ってんじゃねえよ

事故調査報告書より

「オールエンジン・・・」とされている不明箇所が2箇所ありますが、どっちもCAPからCOPに「俺に言えや」っていうツッコミで辻褄が合うように思います。

よろしければご支援をいただけると助かります。