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#663 TV論34|木更津キャッツアイ

このドラマの紹介を忘れておりました!
僕が高校3年生の頃、放送してたドラマ「木更津キャッツアイ」、大好きでしたね。
クドカンのドラマでは池袋ウエストゲートパーク(I.W.G.P.)に次ぐ作品だったと記憶していますが、甲乙つけがたいくらい面白いですね。


木更津キャッツアイとは?

wikiから持ってきたあらすじはこんな感じです。

千葉県木更津市を舞台に、高校時代のクラスメートで同じ野球部所属だった5人組が、昼は草野球チーム「木更津キャッツ」でのプレーや地元遊びに興じ、夜は怪盗団「木更津キャッツアイ」として珍騒動を巻き起こす。

で、主要キャラにそれぞれ特徴がありまして、
主人公のぶっさん(岡田准一)は、高校を卒業してから実家の美容室を手伝っているんですけど、余命半年の悪性リンパ腫と診断されるんですが、アホばっかりやってます。
バンビ(櫻井翔)は大学生で童貞で、マスター(佐藤隆太)は3児の父親で居酒屋を経営し、アニ(塚本高史)は無職で、うっちー(岡田義徳)は謎という5人で、とにかくいつも仲良くアホやってて、いい感じです。
こういう仲間でワイワイする感じは本当に憧れましたね。


木更津キャッツアイの魅力

1. 表と裏と言う構成

このドラマは「野球」が大きなテーマになっており、野球風に色々と語られます。
で、全話「表」と「裏」があって、まずは表ということで物語が進み、たまに謎の伏線があったりするんですが説明も無く一旦はいいところまで進むんです。
で、そこから(時間にして21:40くらい)で、舞台は「裏」になり、時間が戻ってその伏線を回収していくというストーリー。実際にはこんな感じで物語が動いていたんだよと説明するのは、まさに「裏」ですし、この演出は非常に秀逸ですね。
流石クドカンです。


2. クドカンの頭の悪い演出

と、そんな感じでクドカンの頭の良い演出を上記1で紹介しましたが、非常に頭の悪い要素も残しており、その辺は非常に面白い。
猫田とか、マスターとかは割とギャグメンバーとして扱われているんですけど、その言葉のチョイスや言い回しなどは非常に秀逸。本当に笑います。

文章で書いてもあまり面白さを伝えられないんですが、猫田が家のエロ本が無くなったのを瞬時に気づいたシーン、マスターが浮気しようとして奥さんに怒られるシーン、猫田が指令をビデオに収録するシーン、マスターがナースの私服がダサくてテンションが上がるシーンなど、やっぱ言葉では伝えられないですね笑

あとはぶっさんの語彙が乏しいのもいいですね。
「法の目をかいかぶる」とか、「翔さんは今日忍びの者なんだよ!」みたいな感じが非常に秀逸です笑


3.氣志團の登場

氣志團が出てくる第7話は大好きで、何度も何度も見ましたね。
このドラマが影響で氣志團もブレイクしたとも思ってますが、氣志團は完璧でした。

そして綾小路セロニアス翔が完璧でした。
番組の世界観を壊さず、しっかりと「ドラマの中での氣志團」を演じていましたし、「お前たちにばっか良いカッコさせないじゃん?」みたいな話し方とか本当に最高でしたね笑

木更津キャッツアイのテーマも最高でした。
楽器隊はマジで演奏できるので、その辺のバックボーンも良かったですね、


4. ちょっと泣ける演出

そしてテーマが主人公のぶっさんの「死」だったりするんで、ぶっさんの死が見え隠れするシーンはシリアスです。
最終回前の8話目のラスト、ぶっさんの遺影が写った時は心臓に悪かったりでしたし、最終回で一瞬亡くなった時なども一瞬シリアスだったりで、色々とシーンが変わるのも良かったですね。


木更津キャッツアイの好きな登場人物BEST10

次点 美礼先生

美礼先生はぶっさん達の恩師で、終始ぶっさんの味方なんですが、学校で教頭先生にセクハラされておかしくなってしまい、生徒にイタズラするという歪んだモンスターになってしまっていました笑
ちなみにセクハラしていた教頭は、半沢直樹の小木曽です笑


10位 オジー

記憶障害のホームレスなんですが、木更津の守り神として愛されたキャラクターです。
いつも無銭飲食してるんですが許されるという、かなり良いポジションにいるんですが、とある切っ掛けで記憶が元に戻り、そこからまたシリアスになっちゃって最後は死んでしまうんですが・・・
最後は銅像になって変わらず木更津を守り続ける感じになります。
クドカンドラマのキーマンですね。


9位 山口先輩

山口先輩はヤクザで「マジでビビる」と言われているんですが、そこまで恐れられる描写はそんな無く、モノマネ好きなオジサンとしての登場がほとんどで、市民からも愛されるヤクザでしたね笑
ヤクザが似合い、モノマネがうまいので演技も上手く、非常にナイスなキャラクターでした。


8位 猫田カヲル

猫田は本当に良いキャラクターでしたね。
山口先輩の所属するフロント企業の保険のセールスマンとして働く傍ら、ぐっさん達の高校の野球部監督を務める忙しい男です。
で、前述の通りアホで、ぐっさん達にもいいように騙されたり、悪い奴らに利用されたりで、最終的には警察のご厄介になってしまいます笑


7位 モー子

モー子は本名も不明で、常に「やらせろ」とコミュニケーションされてしまいがちなビッチちゃんなんですが、実は「みんないつでもやれると思って真剣に誘ってなかった」ということが発覚し、実は処女だったという笑
最後は同じく童貞のバンビと結ばれて、結果オーライでしたが、その前にAV女優になりかけたり、色々波乱万丈でした笑


6位 鷹さん

そして鷹さんも「加藤鷹」役で登場します笑
冷静に考えると、鷹さんは元々男優だったわけで、TVドラマで演じるのは別にそんな珍しい事でも無いんですよね笑
相変わらずダンディーで、Good キャラクターでした。

急遽鷹さんが現れて、メンバーもジェスチャー付きで驚いています笑


5位 うっちー

うっちーはコメディリリーフと言うか、「裏」での出番が多い謎の男ですが、良いキャラクターでしたね。こういういじられキャラのうっちーがいなければキャッツアイは成り立たなかったでしょう。
そしてここまでモヒカンがカッコよく似合う俳優を僕はこの岡田義徳以外知らなかったりします。
そしてドラムも上手いというか、元々SOBUTのドラマーだったというのも最高に熱いですよね。


4位 アニ

アニは、ロッテ入りが間違いない高校野球の注目エース・佐々木純の兄なので、アニと呼ばれていて、基準が弟という可哀そうなキャラクターです笑
無職だったり、ギャンブルで負けて借金を作ったり、女に騙されたりと…悲惨な人生を送っておりますが、ポジティブで金髪が似合うイケてる兄さんですね。


3位 バンビ

バンビはこれだけカッコいいんですし、高校時代はエースで4番でプロ入りも噂されていたようなモテるでしかないような存在ですが、押しが弱いらしくて謎に童貞だったりします。
そしてこの設定要らなかったと思うんですけど、ぶっさんと3年位気まずくて喋ってなかったというエピソードがあったんですが、何事も無かったかの湯に2話目から仲良くなります笑
最後はモー子とも結ばれてハッピーに終わったのも◎でした。


2位 マスター

そしてマスターですね。
クドカンの前作のI.W.G.P.の主要メンバーとしては唯一、引き続き木更津キャッツアイでも主要メンバーとして出演する感じで、クドカンから愛されていたのが伺えますね。
とにかくI.W.G.P.のマサ同様、終始ハイテンションでそんな役どころとしては変わってないですね笑


1位 ぶっさん

ぶっさんはキャッチャーで、この作品内ではツッコミ役であることが多いんですが、とにかくツッコミが毎回的確で、流石女房役なだけあります。
そしてやはりメチャクチャ男前で、メチャクチャカッコいいですね。


まとめ

20年以上前の作品ですが、今見ても全然古くないというか、全然新しいですね。
この後の映画「日本シリーズ」「ワールドシリーズ」も見ましたが、正直そんな覚えてないです笑
やはりドラマ版が一番面白いので、是非チェックしてみてください!

何故か日本シリーズがUPされてたのであげときます(すぐ消されると思いますが…)


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