筑後地区に住む大学時代の友人が、山口の実家へ帰る途中、北九州に寄ってくれた。車で昼間の来訪だったので、ノンアルコールビールで乾杯した。
　丁度妻は自分の姉の所へ行く用事があり、留守をしたが、客人のために料理を作ってくれた。
　僕は病気で早期退職したが、彼は3月をもって定年退職、そのまま再雇用となった。それでもだいぶ仕事には余裕ができたので、今度旅行へでも行こうという話になり、具体的な話はせずに宿題となった。
　週2回ジムに通っているだけあって、体は締まり、体重が随分落ちたように見えた。逆に僕はジムにも行かずに、歩く以外、碌に運動もしていないので、太っていく一方である。ウエストが70㎝のボトムスが履けるようになったらしく、それなら僕がサイズアウトしたボトムスをあげようと、いったものの、考えてみれば、全部捨てたりやったりしたので、あげるものがなかった。
　息子さんは1人立ちして大工の棟梁になり、嫁をもらったそうだ。そうなると孫の誕生も遠い未来ではあるまい。
　もう60歳を過ぎたのだから、のんびり暮らすのがいいと思うのだが、話を聞けば、他の皆も定年を迎えても資格を取ろうとしたりして、まだ頑張っているようだ。生涯現役。少し羨ましくもあるが、僕は病気でもあるし、そこまでのバイタリティはない。のんびり旅行でもして暮らすのが性に合っている。頑張る彼らにはエールを送りたい。