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2023年弥生part3 朔、FIPになる


3月21日(火)

近所でマルシェが開かれて、そこに気になっていたお菓子屋さんが出店している。休日の人混みは苦手だけど、このマルシェはそんなに混まなそうだし行ってみる。instagramで見て、これは絶対おいしいやつ、と思っていた。作り手にお会いしたら、手がすごい。これは美味しいものを作る手。いろいろ買う。

戻ってきてさっそくバナナブレッド。うん。思った通り。クッキーなども買ったから明日からちびちび食べよう。楽しみ。

夜は呼吸DOJO。今日も舌。自分の力みが可視化されたので、それを利用できる方は変わっていくだろう。インストラクションや指示や、それを聞いて素直に動ける人は変化が早い。理由をつけてそれ通りにしない人は時間がかかる。人生はそれぞれ。



3月22日(水)

春キャベツって、キャベツと名がつくけど別の野菜のようだよな、と毎年思う。ブランチに春キャベツともち麦のスープ。昨日焼いておいたパンとブリーチーズ。

日中、ものすごく寝た。猫もみんな寝ていた。夢を結構見た。最近会っていない数少ない友達とそこでやり取りをしたのでよかった。

この間図書館で借りてきた本。その時はすごく読みたかったのに、今は違う。そういうことってたまにある。明日は図書館に行こう。



3月23日(木)

午前中はオンラインクラス。お昼、図書館に行きがてら外で食べようかと思っていたけど雨。とりあえず、ご飯とお味噌汁。餅麦を少し入れて炊いたもの。

さて、図書館はどうしよう。窓の外を見るとまだ降っている。やみそうだけど。で、車で行くことにする。さっと行って借りて帰ってきておやつを食べながら読もう。

図書館に着いたら雨はほぼ止んでいた。歩いて来ればよかったかもとも思うが、まあよし。紅茶を淹れてお菓子をつまみながら読む幸せタイム。


3月24日(金)

朝起きたら朔の具合があまりよくない。今飲んでいる薬もあと数日。これが終わるまで様子を見るか。普通に過ごしてはいる。でも息はあがっている。とはいえ、のんびりしているので、さくっと静岡に行くことに。なぜか今日は静岡に行く、という感じがして。

新東名、120km出せるし静岡が近い。長泉の好きなパン屋さんでクロワッサンとカフェオレ。クロワッサンは買ってその場で食べるのがいちばんおいしい。でもクロワッサンがおいしくて、しかもカフェオレもおいしくて、朝やってて、その場で気楽に食べられる店ってここ以外に知らない。はあ~しあわせ、と思いながらペロリと食べる。

さらにもう1時間高速で移動して、前に通販で買っておいしかったお菓子屋さんへ。ちょっと気になる作家さんの個展もやっているのでそれもついでに。この方は、ハーブの使い方がすごく上手。そういう料理とかお菓子に弱い。ラベンダーのクッキーなどを買って帰る。

家に戻ってきてもまだ13時半。パン屋さんで買ったサンドウィッチとデニッシュでお昼ごはん。暑いくらいだったので今年最初のアイスコーヒー。

夕方、やはり朔を病院に。呼吸が変、はいまいち伝わらなかったけど、肺にちょっと雑音があると言っていた。発熱していたので、注射をしてもらい、お薬ももらって帰る。すぐに熱が下がるが、下がらなかったら明日朝また行くことに。

熱、下がらなかった。でも少し食欲は出たので明日の朝判断しよう。


3月25日(土)

朝起きたら朔、調子が良さそう。ほかの猫たちの耳を触り、温度を比べるとちょっとあったかいかなくらい。熱は少しは下がっているのか。食欲も出ているので、朝急いで連れて行かなくても大丈夫そう。

午前中はオンラインクラス。身体を待つ。これができるか否かがそのほかいろいろやっていくときにすごく重要。そして待てない人はかなり多い。とにかく今日はそこを。

午後になって朔がまた調子が悪そう。やはり呼吸も変だし連れていくことに。なんとなく、帰ってきてからごはんを作る気力はなくても食べる気力はある、みたいな感じになりそう。ご飯を炊いて、お味噌汁を味噌を入れるだけのところまで準備して出かける。

やはり呼吸が変だと伝える。伝わるか微妙だけど、撮った動画も見せる。で、まずは熱。少し長めに測る体温計で計測。昨日よりは下がっているけど平熱には戻っていない。で、昨日話していたようにレントゲンと血液検査。

肺に水が溜まっていることがわかった。今年に入って血液検査もしているけど、これはその数値には反映されない。今日の血液検査でも同じ。で、FIPか、肺がんか。どっちに転んでも嫌だがまず、FIPの検査に出してその結果次第。肺の水が抜ける注射をしてもらい、薬をもらって数日後の結果を待つ。

こういうとき、あわてふためいてもよさそうなものだけど、まだ事実がわからないのでそこに至れない。今は、昨日よりは元気そうなのでそれがよかった、というところ。


3月26日(日)

寒い、雨。

誘うとき、お願いするときは相手が断りやすいように。ノーが言いにくい文化だし、そこは結構気を付けている。断る時にも、ノーと言わなくていいような聞き方など。なので、断りたいけど、その理由があなたと過ごすのがおもしろくないから、という場合、外堀を埋められるときついしびっくりする。なぜ、お互いに会いたいということが前提になっているのだろう、と。

朝はドライフードをすこし食べたけど、夕方になって何も食べない朔。ジャンクなウェットをいくつか出してみて、そのうちの一つを少し食べる程度。熱も出てきている様子だし、つらそう。明日朝。先生に電話して聞いてみよう。



3月27日(月)

朝、先生から電話。検査結果が出て、FIPと。肺がんよりはよかった。薬をすぐに手配してもらい、ついでに食欲がないので相談する。点滴を打ってもらいにいくことに。自由に動ける期間でよかった。食欲が出る薬も飲んで、ちゅ~るも1本(薬をちゃんと飲み込ませるために)強制的に飲まされる。口からものが入るとやはり、目が変わる。

帰ってきて、ちょっと休憩していそうな雰囲気だったので今のうちにと買い物へ。自分のコーヒー豆と食材、できるだけ少量でカロリーが高いフードやウェットフード、薬を日々飲ませていてストレスではと思ったのでピルアシスト、念の為目の色を変えて食べるおやつも。

戻ってきたら、お腹が空いている様子。さっそく買ってきたカロリーが高く朔が好きなフードをあげたら結構食べた。よかった。その後も、ちょこちょこ食べたり、食べようとしてやめたり。ウェットフードも出してみたら少し食べる。いつでも食べられるようにいろいろと出しておく。ほかの猫たちおいしいものがなぜかたくさん! となりつつちょこちょこ食べて満足げ。

夜になって熱が出てきてだるそうな朔。こういうとき、自分の場合だと温めて汗をかきたい、でもおでこだけ冷たいと楽。猫はどうなのだろう。で、耳を濡れタオルで拭いてみた。ら、ちょっと動けるようになったみたい。ちゅ~るもなめた。こういうときどうしたらいいのか先生に聞いておこう。夜に変化することが多い。


3月28日(火)

雨で寒い。朝起きて、朔の耳を触る。熱い。食欲もないので病院に電話。解熱剤を出しますと。発熱中は暖かく、でよいとのことだった。

ついでに、額装用のマットの受け取り、お米、野菜などを買いに。お米は精米したてがおいしいので、いつも2kgか1kgだけど、しばらくはばたつきそうなので2kgを2種類。最近instagramを始めたそう。この間お店をタグづけしようと思ってちょうど探したところだった。そのときはなかった。こういう素晴らしいお店はもっと知られてほしい。

午後になってようやく雨が止む。昨日あげてみて反応の良かったフードを買い足しに。いまのところ、これがいちばんいい。グラムあたりのカロリーが高く、味も悪くなさそう。ペースト状なので舐めてくれさえすればいいし、口に入れるもの楽。そしてなにより、少量パックなので無駄になる分も少ない。捨てる分があまりに多いと、微妙にストレスになるから。

夜は呼吸DOJO。魔法をかけられた可哀想な主人公から早く抜け出すこと。それはつまり、自分の手に自分の人生を取り戻すこと。力んだり苦しかったりは「自分(思考、マインド)」でやってるだけだから。どうにもならない、仕方のないこと、ではない。



3月29日(水)

午前中、FIPの薬が届き、分包も終わったのでいつでもいいですよと連絡をもらう。一応診ておきたいとのことなので、朔も連れて。連日の通院でストレスだろうけれど頑張ってもらう。ごめん。自分は病院に全然行かないくせに、と思うが、私だって治療が必要な状況になれば行くよなと思い直す。

朔はこれから朝晩2回の薬を12週間飲む。嫌な回数はできるだけ少なく、と思い病院で朝分を飲ませてもらう。帰ってきて疲れたのかしばらくぐったり。

FIPの最新の動向がまとまっている論文を教えてもらったので、それを読む。薬、先生は朝晩でいいと言っていたけど、12時間ごとに投与したとある。私がHIVの薬を飲んでいた時、その辺りの時間はシビアだったし(12時間に1度、前後1時間のずれはOK)、念の為12時間ごとにしよう。

その論文を掲載しているFIPの情報サイトもよかった。わからないと迷い、あれこれ考えて不安になるわけで、そこがクリアになるだけで随分楽。英語は話せなくても困らないけど、読めると情報量が圧倒的に変わる。日本語のサイトではこれは見つからないし、最新の論文は基本的に英語だし。情報化社会で大事なのは、情報の選び方と読解力ではないか。

朔も大変だが、こういうときはケアする自分もケアするのが大事。長丁場になるし。心身においしいもの、お風呂、睡眠。炊き立てのお米は心身ともにうれしい。昨日買ったお米がすごくおいしかった。そして散歩がてら朔のフードを買い足しに。

歩きながら思う。朔に長生きしてもらいたいとか、死んでほしくないとかそういうふうに思っているかというとそうではない。それはもういのちを、朔を尊重したい。ただ、今、つらそうなのはどうにかしてあげたい。

夕方になって熱が下がり、顔つきがしっかりしてきた。

が、食欲はない。ちゅ~るを1本半強制的に。薬を飲ませ、味は気に入っているニュートロのをシリンジにいれて強制給餌。動物だから必要な時に必要な分だけ食べる、と思いたいが実際のところそうではないらしい。そもそも治療という概念自体自然界にはないだろうし(自然治癒はあっても)。

自分は、というとちょっとした風邪などなら食べずに治すけど、結構これはまずいぞ、というときは意図的に何かを食べているな、と思い起こす。


3月30日(木)

しばらく朔のFIP記録になりそう。

朝、起きて朔の耳を触る。まだ熱がある。解熱剤、モルネピラビル(抗FIP薬)、ビクタス(抗菌剤)の3粒と、飲み込ませるため&カロリー摂取のためにシリンジでペースト状のウェットフード。なんでこんな目に…という納得のいかない顔をしていた。シリンジがすごく使いにくいので昨日Amazonで良さそうなのを発注した。早く届いてほしい。

午前中は呼吸DOJO。自分の身体のことは自分でやっている。だから、自分でなんとかできる。力むのも息を止めるのも、単なるくせ。爪を噛むのと一緒。やめればいいだけ(正確には、新しいくせづけをすればいいだけ)。でも、それを魔法をかけられたのごとく、自分ごとにせず、直視もせずに、しょうがないもの、としている人が多い。のでそこをつっこんだ。

帰ってきたら、朔が部屋の隅に避難している。食べさせられたのが相当いやだったんだな。シリンジが意外にも早く届いたので、2回目の給餌。朝の残り。溢れる分も結構あるけど、いいペース、だと思う。そしてこのシリンジすごく使いやすかった。溢れる分が朝とは違う。

夜もクラスなので、はやめにお米を洗ってざるにあげておき、お味噌汁の準備など。朔の投薬の時間があるので、余裕を持って動けるように先にできることはやっておく。シリンジで給餌をすると、朔も私も餌まみれ、みたいになっていたけど新しいシリンジだとそうはならない。道具って大事。夕方ごろ熱があがってつらそうにしていた。解熱剤は1日1回までだから、どうにか自分でがんばって!

クラス中、朔がずっと私の後ろにぴたりとくっついていた。熱は下がっている。クラス後にもう一度、餌タイム。かなり抵抗されたけど、かなり抵抗する力が出てきたということ。よしよし。


3月31日(金)

朝起きたら、朔の呼吸が縦→斜めくらいにはなっている。おお~。耳を触って熱もない。朝の薬に合わせて、ウェットフードを給餌。ちょっと硬めだったのもあり、そしてなにより給餌者が下手くそなのもあり、結構こぼれる。そして、お掃除マン、子猫たちがきれいにしていく…。

呼吸はかなりよくなっているのだけど、具合は悪そう。窓を開けてみたら、ニャルソックしにはいく。腰高窓はちょっと躊躇していたので椅子を近くに置いたら乗っていた。窓の外をみながらうとうとしている。

お昼の給餌。結構嫌がって出す。うーん。こういうときはyoutube。給餌のやり方動画をじっくりみる。おやつタイムの給餌の時に試してみよう。

肝心の自分の餌、ならぬ食事。昨日多めに作っておいた白味噌のお味噌汁。島豆腐とえのき。これがおいしくて、あとは美味しいごはん。そしてすごく特別な海苔をメインにする。海苔の塩味と香りだけでごはんがすすむ。お醤油もいらない。

おやつタイムの給餌。ちょっとうまくいった。でもやはり具合が悪そうなので念のため病院に電話。点滴を打って食欲の出る薬を飲ませましょう、とのことで病院へ。今後のために体温計も買っておく。

帰ってきてしばらくはぐったり。そりゃそうだよね。呼吸も荒い。そして待ちに待っている食欲。これはこない…。お腹空いたタイミングを逃したくないので、おすすめのフードを近所のお店に急いで買いに行く。ロイヤルカナンの退院サポート。半額になっていた。ラッキー。帰ってきてもまだ食欲がない。自分の食事もどうにかしないと。近所のお惣菜屋さんにお弁当を買いに行く。これは急がず、ちょっとちゃんと歩いたほうが良さそう。往復20分もかからないけど、ペースダウンする時間が必要。

人が作ったものを食べると元気になる。自分と違うものが入るのがいいのか。呼吸用の部屋に朔がいるので、ちょうどいいやと自分をしばし整える。だんだん朔も落ち着いてきた。背骨や、気になるところに触れる。10分くらいしたらもういい、と寝床に行った。呼吸も雰囲気も落ち着いた。

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