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華やかさの裏に悔しさが混沌としている世界

こんにちは。仕事が、増えるってイヤですか?

サラリーマンの時の話しです。手いっぱいの状況の時でも、常に仕事を増やそうとしてました。誰がイヤがるかというと、現場の部下です。そりゃそうです。部下の立場から言わせると、仕事は少なくて給料は多いほうがいいに決まってます。普通そうでしょうね。ですが、それはむずかしいですし、仕事は色々な仕事をしてみた方がいいと判断していました。そこに、人を説得できるほどの理論は、まだまだもちあわせていませんでした。ですが、新しい仕事にたいして「それやります。」と手を上げていました。


まずは、その時の状況から。


衣裳店の仕事は、いくつかあります。婚礼衣装以外の取り扱いもありましたから範囲は広いです。儀式にかかわる衣裳全般のレンタル業務です。



①、新郎新婦、ゲスト、婚礼全般の衣裳を契約へつなげる。伴う、顧客管理、商品レンタルの準備と回収、クリーニングと商品管理。

②、儀式(成人式・卒業式・七五三・十三参り・喪服など)の衣裳を契約へつなげる。伴う、顧客管理、商品レンタルの準備と回収、クリーニングと商品管理。

③、その他、自社式場7か所にてブライダルイベント開催、提携店単独イベント、メディア広告実施管理、自社式場年間800組の美容師手配と管理、会員募集の営業と契約、伴う祭事の実施と管理、自社式場契約の営業と顧客管理。



大まか、このような業務内容でした。


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365日をフルに使っても、足りないくらいの業務量です。①、②、が、レンタル衣裳店における基本的な業務です。ほぼ、日本中の衣裳店どちらもあまり変わらないと思います。③、こちらが、社内にて担当部署を決める時に、衣裳店の仕事として行ってきました。①、②、だけでも、かなり厳しい売り上げノルマがある企業でしたから、それはそれは大変でした。ですが、売上を常に上位で達成するためには、③、の仕事をすることが重要でした。③、をしなければ驚異的な数字を残すことはできなかったと思います。もちろん、①、②、も常に新しく更新する形をとらなければ、コンスタントに契約につなげることはむずかしくなります。


③、のような基本業務プラスの新しい仕事は、その内容も分量も、いずれ慣れてきます。戸惑うのは最初だけです。慣れてきたころ、社内においてその内容を知るには、衣裳店へ問い合わせるしかない状況になります。社内にて、ポジションを確保することが目的でした。


ようは、①、②、これらのノルマを不安なく達成するためには、社内営業が必要です。社内営業は、時間や手間をかけることはさけたいです。行っていた社内営業の目標は「売上になりやすい情報の確保」です。この情報により、部下はノルマに対して不安をもつ頻度が減ります。これらは、立場を利用して、行いたかったので③の仕事をしていました。もとより、他の部署とのやり取りにて、部下の仕事への認識がひろくなります。「婚礼業務」を広く知ることになります。他の部署からたよりにされる立場にもなります。これで、社内にてポジションを確保することが徐々にできていました。目的達成です。


実は、さらに深い目的がありました。


ブライダル業界において、企業において「衣裳店」「ブライダルスタイリスト」は、立場が低いという現実があります。だから、売上で式場を超えたかったです。衣裳店の存在を、婚礼業務において、なくてはならない立ち位置にしたかったです。業界の外からみると、不思議だと思います。ブライダル衣裳といえば、とても華やかな世界ですし、高額な契約が成り立つ仕事ですから。業界内においても、この現実は今もまだ変わらないです。これが、悔しかったです。「衣裳店」「ブライダルスタイリスト」の仕事は、高度な技術職です。このことが立証されてほしいと常々おもっております。よって、新しい仕事にたいして「それやります。」と手を上げていた、もっとも深い理由は、個人的な感情である「悔しさ」からでした。



売上を上げたかった理由として、書いたnoteがあります。これも、ウソではありません。夕方の日差しを受けて、キラっキラの笑顔にであった話です。




結び。


こんな上司、イヤだったでしょうね。自分が思いつくまま、感情のまま、それが正しいと信じ込んだら猪突猛進。したいようにしていたのですから。そして、どーしても売上をあげたかった理由を部下に伝えたのは、お別れの日に小声でゆっただけです。ありがとう!あの日、あの時、むちゃくちゃ働かせたよ。でもね、約束はすこしだけ守れていると思う。「結婚して主婦になっても、母親になっても、どんな仕事についても、どこの世界でも通用するようにするから!」・・・、半分ぐらいは、約束果たせたと思う。


では、では。

明日も、お会いしましょう。

出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako