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スポーツセンターでおじいちゃんたちのマドンナになってしまった話

海外生活が長くなってくると、日本ではしなかったのに、当たり前のように習慣になってしまう事柄があります。

例えば、日本では現金を必ず持ち歩いていたのに、カナダでは少額でもクレジットカードで決済するので、現金はいつも数十ドルくらいしかお財布に入っていないとか。

日本では、コンビニに行くにも化粧をして行っていたのに、カナダではすっぴんでどこでも行けるとか。

日本では食べきれる量しか注文しなかったのに、カナダでは「持ち帰り」ありきで食べきれない量を頼んでしまうとか。

小さなことですが、カナダの生活に慣れた証拠だと思っています。

さて、

カナダには、バンクーバーが発祥の「lululemon」というヨガウェアブランドがあります。

ダウンタウンにもショッピングモールにも、至る所に店舗展開し、北米を中心に大流行で、世界中に店舗があります。

以前ロンドン出張に行った時に「lululemon」を見つけて「カナダ!!」と嬉しくなったものです。

日本でも、以前は麻布十番に1店舗だったのが、最近ではだいぶ店舗数も増え、ヨガをされる方でしたら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

そんなわけで、カナダ女子は「lululemon」が大好き。

最近オリンピックの正式ウェアになったので、オリンピック仕様の限定品も販売しており、ほしいものはたくさんあるけど、結構高額。

なので、カナダ女子は「lululemon」をヨガやスポーツをする時だけでなく普段着にして、日頃のおしゃれに活用しています。

ピタッとしたヨガパンツは、足を長く見せてくれ、お腹周りの引き締め効果も抜群。

肌触りもよく動きやすいのと、おしゃれなので、一度使ったらやめられません。

あれは、かれこれ9年近く前でしょうか。

日本への出張が年に3回あり、日本国内でも移動が多く、飛行機や新幹線で肩こりがひどかったため、運動しなきゃなあと思ったのです。

いわゆるスポーツジムは会員制で、月会費で入会する形式のところが多かったので、回数券を購入して、利用したい時にだけ行けるところはないかと探したところ、滞在していた都内ホテル近くの〇区スポーツセンターさんが回数券制でした。

これは私にピッタリ!と小躍りして〇区スポーツセンターさんに行きました。

入口でカードを購入し、そこに通う回数だけチャージするようなシステム。

平日の昼間ということもあり、1階の受付は人もまばら。
これはジムを思いっきり使えるぞと喜び勇んで2階のジムエリアへ。

入ると親切なトレーナーさんたちが施設やマシンについて一通り説明してくれ、更衣室で着替え、まずは入口の大きなマットでストレッチ。

ウォーキングマシンからウェイトトレーニングまで、様々な設備が整っており、私のような素人から運動好きの方まで、皆さんが満足できる充実ぶり。

東京にいる間はここに週数回通えば、運動不足も解消できるわ、と思いながら、まずはバイクマシンへ。

10分ほど漕いでいると、後方から視線が。

振り返ると、そこにはおじいちゃんが。

平日の昼間ということもあり、お年寄りが多いようには感じましたが、おばあちゃんよりも、おじいちゃん率が高い。

見渡すと、おじいちゃん>おばあちゃん>スタッフさん>30代、40代の方、の順でおじいちゃん率が高い。

『おじいちゃんは健康に気遣っているのだな~』

と呑気に運動していると、また視線が。

目線だけ動かすと、そこには別のおじいちゃんが。

『私、バイクマシンの使い方間違えたかな、、』

さすがに目線が気になって、20分ほどでバイクマシンを降りた。

次に、カーディオマシンに移って運動していると、また、おじいちゃんたちの視線が。

おじいちゃんたちは「チラ見」が得意ではないようで、中には私の前に立ちはだかって、じっと見つめるおじいちゃんも。

カーディオマシンからウェイトに移動する時は、何人かのおじいちゃんが私の後ろをついてくる気配が。

『完全におじいちゃんたちに目を付けられた』

悟った私はマシンを降りて、スポーツセンターを出ることにした。

『私、なにか悪いことしたかな、、』と思いながら。

皆さんは前半のくだりでお気付きかと思いますが、はい、そうです。
私が露出しすぎていたのです。

「lululemon」好きの私は、短パンで運動していました。

他の女性の方たちは、長いパンツか、短パンの下にヨガパンツを履いているにも関わらず、私は短パン一丁です。

(中身が見えていたわけではないですよ)

指摘されたわけではないのですが、私がカナダの生活に慣れ過ぎて、堂々と短パンやヨガパンツでウロつけるようになってしまったことが原因だったと思いました。

おじいちゃんたちからしてみたら、とんだ刺激物でした。

こうして海外に長く住んでいると、自分の「普通」が移り変わりますが、行く場所や会う相手によって、「普通」をアジャストできるのが真の国際人だよな、と思ったお話です。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

教育関係の皆さま、コラボにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください💛

(みんなのフォトギャラリー)「ハッピーオムレツ01」その2を使わせていただきました。ありがとうございます!

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