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Q病んでる?/Q何を基準に?

ビジネス系や自己啓発・教育・スピスピ系など最近私が良く目にする「希死念慮」という言葉。

いつから流行っているんですか?
私のYouTubeとTL上だけですか?

何のアピール?と思われるかもしれませんが
こちとら永遠に拗らせているアラフォーでございますので、生暖かく薄目で見てくださいませ。

こじらせ過ぎて逆に真っ直ぐな気がしてきました。
マドラーみたいに。

私のnoteにアクセスしてる人はみんな思春期には太宰治を読んで自身のエゴを投影し

ヴィレッジヴァンガードの存在を知った時は耳元で「Welcome to Underground」と囁かれたような衝撃を受け

著 丸尾末広「ライチ光クラブ」で性癖を開花させて

クラスメイトが『Deep Love アユの物語 - 』や『恋空』などを読んで「泣ける~」と言っているのをこっそり嘲笑っていた青春を過ごしていたと思います。(偏見が過ぎる。)

皆さん違うの?
この界隈はみんな王道のサブカルを通っていると思っていたのですが
え?違う…の……?

違くても良いのでもう少しおつき合いください。

小学生の時に「火の鳥」と「はだしのゲン」の洗礼を受け、
宮沢賢治「よだかの星」を読んで、生きているだけなのに罪悪感に殺されそうになるよだかに憤りを感じ
高学年の時に「若きウェルテルの悩み」に出会い

恋とは幸福なものではないのか?
なぜ誰かを好きになる事は苦しい事なのか?

と同級生とウェルテルを見比べては不思議に思い

中学生の時に「あぁ無情(レ・ミゼラブル)」と「ノートルダムの鐘」を読み
嶽本野ばらの世界に憧れ
「レント」と「レオン」からの「17歳のカルテ」「時計じかけのオレンジ」ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」を順調に通り

高校生の時は著/村上春樹「ノルウェイの森」を通じて初恋を経験したサブカルエリートとして育ってきました。

ですので希死念慮という概念は「お腹すいたな」と同じくらい自然なものだったのです。

(若者の自傷行為がリスカからODに移行したのはルッキズムが顕著になったからもあるのでは?と個人的に思います。)

私がサブカルおばさんだからなのか
私が蠍座の女だからなのか
結婚式よりお葬式の方が回数が多いからなのか
宗教二世として育ったからなのか
原因は分かりませんが

「死」というテーマは常に共にありました。

人生に意味なんてありません。
人は死に向かって過ごしているだけです。

たくさんの名作を読みました。
たくさんの名作を見ました。

数多とある作品は全て「生・死・愛」がテーマとして描かれています。

手を替え品を替え同じテーマを擦り続けているのに
同じテーマの作品が生まれるんだもの。

だから常に「生・死・愛」について考えざるを得ません。

けれど私は自分の事を病んでいるとはおもいません。
傍から見たら病んでいるのかもしれません。

だけど生命、人生の目的は死だけなんです。

子孫繁栄だって私たちに与えられたノルマでは無いです。
だって本当に課せられたノルマだったらもう少し機能的・合理的に進化していると思う。


死にたい・消えたいと思いながらご飯を食べて
スマホを眺め、睡眠薬を飲んで寝て、起きたらカフェインを流し込み時間を消費していくだけなのです。

やり甲斐とか、生きがいとかは暇人の戯言なんだわ。
この世界や肉体/精神の構造は矛盾しかないのだから、何が正しくて何が間違っているとかないのだわ。

死とは四角い部屋である。
そこは清潔で静かで穏やかである。
死とは四角い部屋である。
全てが完結した完璧な世界である。
苦痛もなければ幸福もない。
何も生まれないからノイズが生じない。
死とは四角い部屋である。
その扉をあけた人達の行方を私達は誰も知らない。
死とは四角い部屋である。
未知の存在だからこそ魅力的で
手に入らないからこそ渇望する
死とは四角い部屋である。
私はまだ辿り着けないが
きっと百合の香りに満ちているだろう。

という思春期の頃の散文を見つけました。
恥ずかしくて死にそうなので、皆さんにも共感性羞恥を味わって頂きます。(これはテロです。)


そんな感じで(?)死に憧れるのは普通の事だと思います。


死とは自然なものなのだから
あまり潔癖に遠ざけるものではないです。

生だって、セックスだって、ただの現象で通り過ぎてゆくだけです。

芥川のように漠然とした不安で死にたくなるのだって、特別なものではありません。

他にもたくさん同じような人間がたくさんいるからって、絶望もしなくて良いです。

安心もしなくて良いです。

あなたから見たら、私は今日も通行人Aです。

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