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中華料理店の開業はやめとけ?需要・将来性をデータとイラストで可視化してみた【市場分析】

どもー。
分析太郎です。

今回は中華料理店の
市場分析レポート完全版
です。

仕事の将来性を把握する上で
市場分析は必要不可欠です。

起業するにせよ転職するにせよ、
将来性を把握しておかないと、
キャリア選択で痛い目を見ます。

なので分析太郎が、
データとイラストを駆使して、
将来性を分析しました。

それでは、見ていきましょう。




【前編】中華料理店の将来性


まずは需給バランスを理解する

前編では、中華料理店業界の
将来性を確認していきましょう。
その前に、需給バランスについて説明します。

世の中には様々な市場があり、
その中でお金が取引されています。

そして市場の中には、
供給(事業者)需要(お客様)
存在します。

これらを釣りで例えるなら、
市場=釣り堀
供給=釣り人
需要=狙っている魚
と言えます。



そして、需要と供給にはバランスがあります。
イラストにするとこんな感じです。



本レポートでは、
中華料理市場が4つのうち
どこに分類されるかを、
行政機関と業界団体のデータを
フル活用して考察していきます。

それでは、本題に話を移しましょう。


中華料理店の市場規模

それでは最初に、
中華料理店業界の
市場規模を確認しましょう。

経済センサス(総務省・経済産業省)の
データによれば、H28年の中華料理店の
市場規模は4,910億円、推移は2012年比で
減少傾向
でした。
グラフを作成しました。


中華料理店の市場規模の推移(2012~2016・4年間)
※R3経済センサスのデータはラーメン屋も含んでいたため除く
出典①:H24 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)
出典②:H28 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)


中華料理市場では、
取引されるお金の量が
4年間で13.6%減少している
ということですね。

多いと感じましたか?
少ないと感じましたか?

同規模の市場には
下記が挙げられます。

  • 文具・事務用品(4,576億円)

  • 林業(4,976億円)

  • 豆腐(5,000億円)

国内市場の立ち位置としてはこのあたりです。


国内市場における中華料理店の立ち位置
出典:市場規模マップ


この市場で、需給バランスは
どうなっているのでしょうか。



確認していきましょう。


中華料理店の供給の推移

それでは、中華料理店市場の
需給バランスを確認しましょう。
まずは供給から確認します。

経済センサス(総務省・経済産業省)の
報告によれば、H28年の中華料理店舗数は
14,730店、推移は減少傾向にありました。
グラフを作成しました。


中華料理店の事業所数の推移(2012~2016)
※R3経済センサスのデータはラーメン屋も含んでいたため除く

出典①:H24 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)
出典②:H28 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)



では、
中華料理店の
従業者数はどう推移
しているでしょうか。
グラフを作成しました。


中華料理店の従業者数の推移(2012~2016)
※R3経済センサスのデータはラーメン屋も含んでいたため除く

出典①:H24 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)
出典②:H28 経済センサス活動調査(総務省・経済産業省)


供給のデータを
簡単にまとめると、こうです。

・中華料理店の数は減少傾向
・中華料理店で働く人も減少傾向

つまり、
中華料理店市場の需給バランスは、
需要に傾きつつあるのではないでしょうか。



では、需要はどう
推移しているでしょうか。
確認していきましょう。


中華料理店市場の需要の推移

それでは、
中華料理店市場の
需要を確認しましょう。

ここでは、一世帯当たりの
中華料理代(外食)に年間どれくらい
支出しているのか見てみましょう。
グラフを作成しました。


一世帯あたり年間平均中華料理代の推移(2007~2022・15年間)
※家計調査より【39A 中華食】から算出

出典:家計調査 家族収支編 総世帯(総務省)


年間平均の
中華料理代の支出金額は
減少傾向にありました。

2007年を基準として
指数を100とした場合、
2022は71でした。
グラフを作成しました。


一世帯あたり年間平均中華料理代の推移(指数)(2007~2022・15年間)
※家計調査より【39A 中華食】から算出

出典:家計調査 家族収支編 総世帯(総務省)


やはり前提の傾向としては
減少しつつあるようです。

特にコロナ禍にかけて
ガクンと減少していますね。
ただ、2021、22年は回復傾向に
あるようですね。
どこまで回復できるかが
今後の注目ポイントですね。

需要のデータを
簡単にまとめると、こうです。

2021、22年は回復しつつあるものの、
一世帯当たりの中華料理代(外食)の
年平均支出金額は全体としては減少傾向

さて、データが出揃いましたね。
それでは、結論に入ろうと思います。


分析太郎の結論

まとめると、
中華料理店市場の
需給バランスはこうです。

  • 供給:中華料理店の数は減少傾向。中華料理店で働く人も減少傾向

  • 需要:2021、22年は回復しつつあるものの、一世帯当たりの中華料理代(外食)の年平均支出金額は全体としては減少傾向

結論を出しますね。
冒頭の需給バランス四分類で言えば、
ここに当てはまりつつあるのでは
ないでしょうか。


中華料理店市場の予測需給バランス


釣り堀(=中華料理店市場)の中で、
釣り人(=中華料理店舗数・従業員数)も
魚(=世帯あたり年平均支出額)も
減少していることから、
このような結果になりました。

いかがでしたでしょうか。
今回は、中華料理店の市場分析を行いました。
ただ、これは日本全体の需給バランスであり、
当然ですが地域によって偏りが生まれます。

日本は他国と比較しても、
地域によって文化が特色が
段違いに異なります。

中華料理店の数や支出額も、
当然地域によって異なります。

従って、
日本全体だけでなく、
さらにお住まいの地域についても
詳しく分析する必要があります。

そこで後編からは、
中華料理店市場のレッドオーシャン・
ブルーオーシャンな都道府県

特定していきます。


都道府県別の中華料理屋の数を算出しました
偏差値も付けてみました


47都道府県のレッドオーシャンブルーオーシャンを特定しました
お住いに地域はどこに分類されているでしょうか


中華料理店のブルーオーシャン・レッドオーシャンを特定しました
偏差値もつけてみました
お住いに地域はどこに分類されているでしょうか


ブルーとレッドで塗分けしています


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