見出し画像

コロナでのホテル療養と備忘メモ

 さて、突然ですが、わたくしコロナにかかってしまいました。。

 万が一かかった時の皆さんの心の準備にもなるし、キャリアコンサルタントとしてもいろいろと整理しておかねばと思い、つらつらと経緯や思いなどを書いておきたいと思います。何か皆さんの参考になれば幸いです。


 ■ 発熱→高熱→保健所TEL

 ある金曜の夜に37.4度くらいの微熱が出て、家で休んでいました。しかし、日曜の夜に39度の熱が出たのでこれはまずい、と11時ごろ保健所にTEL。

 土日のため、対応窓口が通常と異なるようで、TELをかけましたが、なかなかつながりませんでした。

 ようやくつながりましたが、また別の番号を案内されます。

 別のTELにて救急対応可能な近くの病院五つの連絡先を教えてもらいました。これらの病院はコロナの検査をできる病院ではなく、あくまでも救急窓口がある病院の案内とのこと。


 その後、それらの病院にもTELしましたが、なかなかTELがつながらず、月曜日に行くか・・とあきらめかけていたのですが、なんとか近くの病院に繋がりました。

 「保健所の指示であれば・・」ということで無事検査してもらえることになりました。


 ■ 病院で検査

 子供たちは家に残し、妻に車で送ってもらい、妻は一旦家に帰宅しました。

 酸素濃度の値をパルスオキシメーターでチェック、胸部CTも撮影しました。またPCR検査を2種類実施。鼻の穴ってここまであるのね、というくらい奥まで綿棒を突っ込まれます。

 一つは30分後くらいに結果がわかるもの、もう一つは翌日わかるものとのことでした。 

 体調はというと、病院に行く前にロキソニンを飲んでいたので、汗だくになりながら熱は36.9度くらいまで下がり、ある程度余裕がありました。(ロキソニンはあまり良くないという説もあるようですが、緊急時には処方されるお医者さんもおられるとのことです。)

 解熱剤を飲むと解熱のために激しく発汗するのですね・・。Tシャツは汗だくでビショビショ。

 看護師さんとも「CTまで取ってもらえるんですね。。」など会話しながらやさしく接してもらいました。今思うとあまり会話すべき状況ではなかったかもしれませんが、、本当に医療従事者の方には感謝・・


 CTの結果、胸部には白い影が見られ、おそらく新型コロナウイルスによるものだろうとの診断結果。


 幸い酸素濃度は99%と良い値であり、「中等症Ⅰ」という診断結果でした。その後妻に迎えに来てもらい、車中でTELをいただき、改めてコロナ陽性の診断が出ました。

参考:中等症Ⅰ(⇧リンク先より抜粋)
 血中の酸素の値が、93%から96%の間で、息苦しさや肺炎が認められる状態。中には酸素の値が低下しても、患者が息苦しさを訴えないケースもあるため、入院をした上で、慎重に観察することが求められる。


 翌日、保健所よりTELがあり、重症化の恐れがあるためホテル療養になるとのことでした。その後タクシー会社からTELがあり、1時にタクシーで迎えに来るとのことです。療養先はタクシーで1時間弱のホテルです。


 ここから身支度をし、(妻には旅行鞄や着替えの準備など、かなり助けられました。)出発となります。体調としては息苦しさと37度台の熱があり、まあ少ししんどいなという感じ。



 家を旅立つ際に子供たちに「お母さんもコロナかもやからいろいろと助けてあげてね」と不用意に発言してしまいました。

「子供たちに心配かけないようにしてきたのにそんな風に言わないで・・」と妻に泣かれ、、自分の配慮の無さに凹みつつ、あたふたしながらタクシーに乗り込みました。。


画像1

 タクシーは厳重にシートで対策されていましたが、運転手の方も危険と隣り合わせの状況。道中は申し訳なさと感謝が入り混じった複雑な気持ちでした。


 ホテルに到着すると4台ほど感染者を運ぶタクシーの行列で、なかなか入れない状態。私は心拍数が上がって呼吸が乱れ、手足にもシビレが出だしました。コロナというよりも精神的な緊張感によりこういった症状が初日にはよく出ていました。

 平常時70-80程度の心拍数が熱によって100近くまで上がり、看護師とのTELや会社への報告など精神的ストレスがかかると、心拍数は120以上に上がり、ちょっとした痺れのような症状が出ていたようです。


 ホテルに到着するとしばらく立ったまま待たされつつ、説明など30-60分程度を経て、部屋に入ることができました。


 ホテルは新しいホテルで(おそらくインバウンド狙いで建てられた新しいホテルかと思われます)とても快適なビジネスホテルの1室。

 個室でストレスなく過ごせる点はある意味入院よりも良かったのかもしれません。


 療養中は、朝8時と16時半に厚労省のスマホアプリに体温と酸素濃度を入力し、その結果を見て看護師さんがTELをくれます。

 ちなみに、パルスオキシメーターは一応Amazonで2000円弱のものを買っていたのですが、全然正確な値ではなかったので、ちゃんとしたもので測るべきだな、と今回思いました。


 苦労した点は、保健所からはホテル療養で薬をもらえると聞いていたので、病院でもらった解熱剤は妻の発熱に備えて家において来てたのですが、ここは病院ではないので解熱剤の処方は無理、知り合いを当たって持ってきてもらって欲しい、と看護師に伝えられました。


 地元ではないため、頼れる親戚もいない、会社の人には迷惑をかけている中頼むことも出来ず、結局39度の熱を耐えるしかない1日が経過しました・・。


 高熱が出たために、翌日には「オンライン診療」を案内してもらい、無事に薬を処方していただけることとなりました。こういった医療体制が構築されている点には本当に感謝です。


 ちなみに、お弁当も3食準備され、毎日1階ロビーに取りに行って(○階の方は取りに行ってくださいと管内放送あり)、レンジでチン。(このレンジも企業さんからの寄付)

 水はペットボトル取り放題でしたので、1日に8本くらい少し多めに飲むことが出来ました。ありがたいかぎりです・・


 療養開始から二日後、家族全員が陽性であることが発覚し、妻と子供たちは自宅療養。妻はしんどいながらも解熱剤を飲んで食事等の準備も子供たちのために行っていて精神的にかなり参っていました。

 おまけに家の給湯機もエラーが出て、私も高熱の中いろいろと調べたり。。少し不幸が重なりました、、子供たちは幸いにもほぼ無症状で、そこが救いだったかな、、と。


 結局3日間、39度近くの熱が夕方に出てきて、解熱剤で解熱。その後数日間は37度代に落ち着き、7日目あたりから熱も下がり、療養9日目に無事出所・・。

 電車で1時間くらいかけて帰宅しました。(もう感染力はこの時点でなくなっているそうです)


 過去に、気管支炎や肺炎等を患ってきた経験があるので、息苦しさは想定内でしたが、その間レントゲンを撮るわけでもなく、看護師さんからは酸素濃度が落ちていないから大丈夫のみの説明で、この先自分は本当に大丈夫なのかという気持ちが押し寄せてくることが最もしんどかったように思います。


 そんな中、オンライン診療でお医者さんに、「酸素濃度が高いならば大丈夫」と言ってもらえたことは精神的にとても支えになりました。


 医療現場でコロナ患者を支えてくれているお医者さんや、看護師さん、清掃に入っていただいた方々、またこういった仕組みづくりに携わっている公務員の方、マンパワーがない中にもかかわらず、丁寧に対応してくれた保健所の方々には本当に感謝です。


 私自身も人のために何か役に立てるような生き方は何か、もっと深く考えていきたいと思うきっかけともなりました。本当にありがとうございました。


 コロナでは後向きな報道が多いですが、過去に比べシステマティックに改善されていっている点などにも焦点を当てることで、医療従事者の方や施策を作っている方々のモチベーションを上げていただければな、とも感じました。


 さて、その間自分のキャリア観はというと、正直「生理的欲求」「安全欲求」が脅かされており、「自己実現」等には頭が回らない状況が続きました。


 テレビでお笑い番組を見たり、youtubeを見たり、ただただ気を休めることに注力し、時間があるからといってビジネス書を読もうという気にはあまりなりませんでした。

 この間「テレビ」には救われたなぁと思います。。(フジテレビのラフ&ミュージックでの大物の絡みなど、面白いテレビに救われました。。)


 ただ、熱も下がってきて、徐々に回復していることを実感できるようになると、ようやく前向きな思いも湧いてくるようになりました。


 まさにマズローの欲求5段階説だな、と。。(以下、参考)

 生理的欲求や安全欲求が満たされ、ようやく社会的欲求より上位のモチベーションが湧いてくることを改めて実感しました。


 仕事のやりがいももちろん大切ですが、こういった療養生活を経験すると、マイペースに仕事をして豊かな休日を過ごすバランスと調和を保ちながら、仕事に向き合っていきたいと感じるようになりました。

 現在私は本業で一部上場企業のマネジャーを務めつつ、副業にてキャリアコンサル活動を実施し、本の出版等を行っています。


 しかし、本業自体をコンサル会社等に変え、ハードな経験のなかでもっとノウハウを得ていこうと考え、最終面接を控えているような状態でいました。

 その考え方も少し変化し、もう少し本業は続けながら、マイペースに皆さんに有益な情報を提供していくことに主眼を置いてやっていこうか、と今は考えています。すぐに考えも変わるかもしれませんが・・


 本質的に人のためになるような仕事。自分なりにもっと追及していかねばな、と感じました。医療従事者の方々が自分自身に尽くしてくれたように、もっと皆さんに有益な情報をお届けできるように引き続きやっていければと思います。


 ということで、まとまりのない文章でしたが、やはりコロナは怖いので、アルコールを携帯するなど出来る限り個人で出来る対策をやっておいて損はないな、と改めて思いました。

 1年前に比べると除菌やコロナへのリスク意識が落ちていた点は否めませんので、改めて日々気を付けるしかないな、と思います。


 以上、つらつらと記述してきましたが、少しリアルな状況が伝わっていれば幸いです。 皆さんもお気を付けください。

 重ね重ねになりますが、医療従事者の方々には本当に感謝しています。コロナ患者ももちろんそうですが、医療従事者の方の負担が減り、日々我々が感謝を伝えることで、前向きに働いていただけるような仕組みづくり、環境づくりが進めば幸いです。


 引き続き皆さんに有益は情報を伝えられるよう、改めて頑張りたいと思います。気軽にご要望等あればお伝えください。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

キャリアデザインラボ ミツモトヒトシ 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?