もともと野生で生きていた猫にとって足先は、怪我をすると獲物を捕まえたり敵から逃げるのが難しくなってしまうため、生きていくのにとても重要な部位。そのため飼い主さんであっても足を触ろうとすると、嫌がったり暴れたりする猫が多く、爪を切ろうとすればあの手この手で逃れようとします。

短足マンチカンの虎太郎くんは、先日、爪切りを持って近づいてくる飼い主さんの姿を発見。自分の爪を切ろうとしていることを察すると、逃げ回った末に箱の中へ潜り込んでしまったと言います。

飼い主さんからは逃げ切れないと悟ったのか、箱の中でじーっと縮こまっている猫ちゃん。手と足の爪を隠すように丸まっている姿は最後の抵抗を試みているみたいで、思わず応援したくなってしまう劣勢ぶり。

また、大きくなった黒目や横に張ったイカ耳は「バレてないかニャ…」と内心ドキドキしている様子を表しているかのようで、見ているだけでいじらしい気持ちにさせられる光景です。

飼い主さんがこの写真をSNSのX（旧Twitter）へ投稿すると、3万件の”いいね”が付けられるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「可愛く納まってますね」「かくれんぼしてるみたい」「虚無感w」「必死で隠れてますね」などたくさんのコメントが寄せられています。

写真からは猫ちゃんの必死さがありありと伝わってきますが、それを間近で見ていた飼い主さんの反応は「無駄なのになぁ…」と至って冷静。爪が長いままにしておくと折れやすくなったり、人間や家具などを傷つけやすくなってしまうため、たとえ猫が嫌がっていたとしても見逃すことはできないのが飼い主の宿命であります。

一方、猫ちゃん的にはどのような心理からくる行動だったのでしょうか。

飼い主さんに聞いてみると、爪を切ろうとすると逃げ回るのはいつもの事だそうですが、今回はたまたま箱が置いてあったため中に入り込んだのではないかとのこと。そして目を見開いたままの表情については「とぼけた顔で逃げられないのを誤魔化そうとしてるのかな」と推測してくれました。

この後、数分ほど箱の中に隠れていた猫ちゃん。そのままやり過ごすことが出来れば良かったのですが、残念ながら世の中そんなに甘くはなかったようです。

「猫を引っ張り出してまた逃げられるのも困るので、箱に入ったまま爪を切らせてもらいました。」

箱の中で可愛い隠れ方をしていた虎太郎くんは3歳の男の子。普段お家の中では甘えん坊な時もあれば、急に噛みついてくることもあったりと、気ままな性格の猫ちゃん。

飼い主さんにとっては「毎日に刺激を与えてくれる大切な家族」なのだそうで、SNSでは虎太郎くんの何気ない日常の一コマを捉えた写真や動画がたくさん公開されています。

取材協力：虎太郎（@kotaro_0315）さん
記事転載元：https://cat-press.com/cat-news/hide-in-a-box-kotaro