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千年の都はなかなかに革新的な街

4月は新入社員が入る月。
私の転職先も新卒の新会社人が入社し、研修が始まっております。
私自身も関東から関西へと移住し、これまでコールセンター⇨ITと仕事が変わり、今度の仕事は今までの仕事をミックスしたような仕事に就くことになりましたが、客先⇨自社⇨客先⇨自社と言うサイクルを繰り返しております。
今回は移住した京都についての話題をすることにします。
京都と言えば一般的には「観光で行く街であって住む街ではない」と言う認識の人が多いでしょう。
まぁ2019年以前から京都を歩いている日本人は関西人しかいないんじゃないかと言う気はしていたのですが、関西以外の人間からすれば、余程好きでもないとわざわざ高い新幹線代出してまで京都観光には行かない。行くとしても祇園・清水、嵐山くらいなものでしょう。
じゃあ「京都に住みたいですか?」と訊かれると、多くの人は多分、厳しい暑さ・寒さと閉鎖的な京都人のイメージから、住みたいとは仰らない。
「京都(観光)は好きでも京都人は好きじゃないから😨」
と言うところで、恐らく関西以外の人は概ねこんな感じの考えを抱いてるんじゃないかなと思います。

🏯京都市でさえ「京都人」は希少種

良く言われるように、生粋の京都人に関しては確かに閉鎖的な面はあると思います。恐らくそれは正しいでしょう。
川崎時代に仲の悪かった京都出身のオバ様なんか、割とステレオタイプな京都人だったかもしれないなと言うくらいには、京都出身とわかりやすかった性格でした。
ただ、狭義の意味での京都人って言うのは、平安京区間で3代以上に渡って住み続けてる人がベースになるわけです。旧平安京区間は洛中と呼ばれ、行政区では上京区、中京区、下京区が該当します。ここに3代に渡って住み続けることが、京都人として認められる(?)一つの物差しのようです。
すると何が起こるかと言うと、京都市の中でさえ京都人はマイノリティーに属することになります。
とりわけ、京都市で最も単純人口が多い区は伏見区であり、次いで右京区、左京区、西京区の順番になっております。洛中3区の人口を合計して、やっと伏見区の人口と並ぶのです。
これだけをとっても、生粋の京都人と言うのは寧ろ希少価値の高い存在となっているわけです。

🗼ダイバーシティの歴史は東京より長い

2010年代に入ってよく聞かれるようになった「ダイバーシティ」という概念ですが、一応日本に於ける出発点は1980年代からと言われてます。
いわゆる「男女雇用機会均等法」を機に浸透してきたという観点ですが、この時点から90年代までというのは「男女」の部分だけが強調されてきていたのではないかという気がします。
「人種」であるとか「民族」に対する差別は2013年以降は強く可視化される時代になったのですが、私がダイバーシティなんて単語を耳にするようになったのは、この時代からです。
安倍政権時代はヘイトスピーチが盛んで、特に盛んだったのは東京・大阪・川崎の3都市です。
意外に不思議なのは横浜や神戸のような開国を機に発展した港町でもそういう考えに同調していく人間が多いことに驚くのですが、それだけ東京のような大都市でさえダイバーシティなんて根付いてないことを示しています。

実際問題として、ヘイトスピーチをする人間は中堅以上の会社で、かつ中間管理職以上の成功者が多いんですよ。だいたい年齢で言うと40代後半以上なんですが、実際のところ、東京の会社ですら日本人同士で固まってる会社が殆どなんですよね。
ITに関わる仕事ですら外国人と一緒に仕事出来たことが一回も無いんで。
頑なに印鑑止めない会社多かったでしょう?(この印鑑は外国人就労を阻む大きな仕組みにもなっている
だから東京って一般的に考えられてるよりずっと田舎です。
「京都人は東京を田舎扱いする」なんて時折ネタで聞きますが、ホントに東京は田舎だから仕方がないんです。人口940万人の巨大な田舎。ダイバーシティなんて根付くわけないんです。田舎だから東京スカイツリーなんてアホなモン作ったわけだし。
対する京都は「ダイバーシティ」なんて単語が日本に来る前からダイバーシティに向けた理念を作っていました。

京都市は1978年の段階でダイバーシティに必要な理念を全て盛り込んでいます。ある意味で、日本で最も早くからダイバーシティに取り組んでいた都市であるということです。

まどか☆マギカコラボの焼ショコラ

まぁだからでしょうね。
地下鉄の収益改善の為に太秦萌を作ったり、或いはお土産にアニメコラボがあったりと、何かと面白い街であります。
日本で初めてLGBT向けのブライダルサービスをやったのはホテルグランヴィア京都です。これ以外にも「日本初の取組」をしたものに京都発が多くあります。
京都は千年の歴史と伝統がありますが、伝統だけに囚われない、新しいものを創り出せる街だということです。
任天堂の本社も島津製作所の本社工場も京都ですからね。
そんな街なんで、京都は意外と外国人住民は多いです。割と白人には人気のある街なんじゃなかろうか・・・。
まぁ、外国人にとっては何かと住みやすい側面はあるようで、そういう懐の深さを持ってるのが京都と言えるんじゃないかな。

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